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「人生が終わってもいい」と思った日【キンコン西野】

このnoteは2024年5月18日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

人生中盤戦の集大成を翌年に控えている男の本音

 
今日は、人生中盤戦の集大成を翌年に控えている男の本音をお届けします。
 
別に自殺願望は無いし、大きな病気を患っているわけでもなく、人間ドッグの結果は毎年いたって好調なのですが、2026年以降の展開がまったく想像できません。
 
今の僕だと全く想像できないステージに移動するのか、それともパタリと終わってしまうのか…とにかく、これまで描いていたような「ここで、これをやって、あのステージに進んで」というロードマップが2026年あたりでパタリと消えています。
 
理由はおそらく(というか間違いなく)2025年のプペルイヤーで、これまで準備していたものが、「こんなに重なる?」とビックリするほど2025年に集中しちゃっているんです。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)に始まり、
会場が確保できれば10月には『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』。
 
そして、いよいよ足音が聞こえてきた『映画 えんとつ町のプペル』の続編。
 
2〜3日前にオンラインサロンメンバーには話したのですが(詳しくはオンラインサロンで!)、僕は前回(2020年)の『映画 えんとつ町のプペル』の公開時に、「この作品が届くなら、死んでもいい」と本気で思っていたんです。
 
 

当時は、まったく寝ていなかったし、まともにご飯も食べていなかったけど、全然止まらなかった

 
物騒な話をしちゃってすみません。
 
40年の人生で、そんなことを思ったのは生まれて初めてで、そんな気持ちになっている自分にも驚いちゃったのですが、でも、本当に、「この映画が届くなら、もう、ここで人生が終わってもいい」と思っていました。
 
当時は、まったく寝ていなかったし、まともにご飯も食べていなくて、スタッフが言うには、「みるみる目が窪んでいってた」らしいのですが、全然止まりませんでした。
 
 
時は、新型コロナの大パンデミック中です。
 
世の中のフラストレーションがたまりにたまったタイミングで、プペルの観客動員数が100万人を突破して、世間のフラストレーションのハケ口が「キングコング西野」になって、テレビをつければワイドショーで「キングコング西野が集客をしてやがる!これはどうなんだ!」と、スポンサーの客寄せパンダとしてお金をもらいながらテレビで大々的に集客をしているタレントさん達がヤイヤイと石を投げていて(そんな中でも芸人さん達は庇ってくれました!)、それがまたメッチャ悔しくて悔しくて、それもあって余計に止まれなかったんだと思います。
 
コロナで映画の舞台挨拶は全て白紙になっちゃったから、「一緒に映画を観る(挨拶も握手もお喋りもNG)」という企画を一人で始めて、1日3館、1ヶ月で全国100館をまわりました。
 
その頃には身体は(顔も)ボロボロになっていて、結果、先輩から「お前、本当に死ぬぞ!止まれ!」とブチギレられたのと、吉本興業を退所したことで、ようやくブレーキがかかりました。
 
あそこで先輩にブチギレられていなかったら、あそこで吉本興業を退所していなかったら、下手すりゃ下手していたかもしれません。
 
 

僕も一人の人間なので、怖くないわけがない

  
あの時は、映画が持つ魔力と、パンデミックという特殊な環境の合わせ技一本で、何かに取り憑かれたわけですが、「あれがまたやってくるかもしれない」と思っているから、2026年以降の展開が見えないんだと思います。
 
加えて、今回はその映画公開前に万人規模のイベントが立て続けに入っています。
 
最近は武道館でライブをやっても、幕張メッセでライブをやっても、一晩でウン億円(制作費)がブッ飛ぶイベントをやっても、まるで驚かれなくなって、「西野なら、できるでしょ?」と思われちゃっているのですが(僕自身、麻痺しちゃっていることがあるのですが)、僕も一人の人間なので、やっぱり大きなイベントについてまわる痛みやプレッシャーはキチンと食らっています。
 
怖くないわけがない。
 
ひとまず、皆さんには僕の膝の震えを正直に共有しておきます。
 
大人になって良かったなぁと思えるのは、こういう時に、真正面から「助けてください」と言えるようになったこと。
 
もちろん、自分が誰よりも頑張った上でね。
 
 

持ち前の「しつこさ」で、今回のクラウドファンディングを成功させてみせます

 
さて。
 
嘆いたところで始まらないので、早め早めに手を打っていこうと思います。
 
今は、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の日本公演に2,500人の子供達を無料招待する為のクラウドファンディングにお熱です。
 
現在は350名の支援者様から、562万2,000円という大きなご支援をいただいております。
 
これで【937人】の子供達(ときどき引率の大人)を招待することができます。
 
たくさんのご支援ありがとうございますっ!
 
※ミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)のクラウドファンディングはコチラ↓

クラウドファンディングで目標金額をクリアしようと思ったら、やり方はいくつかあるんです。
 
それこそ、「返礼品」という名の商品をたくさん出して、たくさん売ればいい。
 
僕も時々その手を使うのですが、だけど、それって厳密にいうと「クラウドファンディング」を名乗ったオンラインショップなんです。
 
手数料は普通のECサイトよりも高くつくけれど、「クラウドファンディングで販売した方が売れる」ということもあったりするので、販売方法の一つとしては良いと思います。
  
ただ、今回は「目標金額に到達すること」が目的ではなくて、このプロジェクトに共感していただいて、「支援」を集めること(※純粋な支援だけで目標金額に到達すること。ギフトチケットの文化を作ること)が目的なので、返礼品はやっぱり「子供達にミュージカル『えんとつ町のプペル』を贈れる権」の一本勝負にさせてもらっています。
 
 
クラウドファンディングに関しては、国内の誰よりも説得力を持って語れるのですが、今回のような建て付けだと、目標の数字まで届かせるのはラクじゃないんです。
 
だけど、こんな勝負を落としてしまうようでは、とても2025年は乗り切れないので、持ち前の「しつこさ」でもって、今回のクラウドファンディングを成功させてみせます。
 
ここから1年チョイの僕のVoicyはちょっと熱量が高めになっちゃいますが(朝からごめんなさいっ!)、どうか我慢してください。
 
人生中盤戦の集大成を翌年に控えている男の本音でございました。
 
一生懸命頑張ります。
 
応援よろしくお願いします。
 
 

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