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大人の女性が活躍できる場を作る【キンコン西野】

このnoteは2024年5月20日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

お客さんの『作りたい欲』が爆発している…ということをプロは受け入れなきゃいけない

 
先日、『恐竜印の春の肉まつり』というバンドザウルスが出演するイベントがありました。
 
ちなみに、僕が出演しているイベントでも、僕がクリエイティブのスタッフとして参加しているイベントでもありません。
 
「一般のお客さん」がポイントポイントでプロを雇って作り上げたイベントです。
 
こちらのイベントはスケジュールが空けば観に行こうと思っていたのですが、どうにもこうにもスケジュールが空かなくて、観に行くことができなかったんです。
 
が、観に行かれた方の評判は続々と届いてきまして…すこぶる評判が良いんですね。
 
もちろんイベントのサイズ的にも「身内ノリ」が許されるサイズだったので、完全に第3者が観た時にはまた違う感想を持たれると思いますが、ここに関しては明らかにしておきたいことがあって…それは「身内ノリ」がダメなんじゃなくて、「オーバーサイズの身内ノリ」がダメ…というか痛々しく映ってしまうということ。
 
そして素人は、ここの判断をよく見誤る。
 
第三者が混じっている場所で「身内ノリ」を発動してしまいます。
 
「クラウドファンディングの企画プレゼンページで、冒頭のつかみギャグを差し込む」みたいな。
 
「いや、お前のギャクが初見の相手(第三者)にウケるんだったら、お前はとっくに売れてるよ」という話で。
 
ここを確実に見誤ってくるのが、素人が素人たる所以です。
 
さて。
 
そんなこんなで、西野不在のバンドザウルスイベントですが…参加された方から感想を見るたび、この結論に向かっていくのですが、「現代は、お客さんの『作りたい欲』が爆発している…ということをプロは受け入れなきゃいけない」ということ。
 
 
これまで僕は「すべてのエンタメ(すべてのサービス)は『レストラン型』か『BBQ型』のいずれかに分類される」と言ってきました。
 
僕のことを応援してくださっている方ならば、もう15年ぐらい前から聞いている言葉だと思います。
 
レストラン型というのは、「プロが作って、お客さんに提供する」といったもの。
 
バックヤードと客席が完全に分離されているサービスですね。
 
一方でBBQ型というのは、「お客さんが食べたいものを、お客さんが作る」といったもの。
 
今あなたが提供しているサービスも、このいずれかに分類されると思います。
 
レストラン型とBBQ型には、それぞれメリットもデメリットがあって、レストラン型のメリットは「(プロが作るので)クオリティーが担保されている」で、デメリットは「参加シロが無い」ということ。
 
BBQ型のメリットは「参加シロがある」ということで、デメリットは「(素人が作るので)クオリティーが担保されていない」ということ。
 
そんな中、『生成AI』なるものが出てきて、条件さえ揃えば、お客さんがクオリティーを出せるようになってきた。
 
そのおかげで、レストラン型でもBBQ型でもない「お客さんが食べたいものを、お客さんがハイクオリティーで作る」という「レストラン型とBBQ型のハイブリッド」が爆誕しました。
 
バンドザウルスのライブは、かなりそれに近づいていて、だから「誰が出るかよくわからないイベント」に人が集まっている。
 
 

ステージに立ちたい女性をどう演出するか?

 
今、「役割を与えてもらえないエンタメ」って結構ツラくて、多くの人が欲している言葉は「あなたが必要です」なんです。
 
だから、役割を与えてあげることがメチャクチャ大事なんですけれども、「なんでもかんでも役割を与えればいい」というワケじゃない。
 
これも前から言っていることですが、「その役割を全うした時に、その人が何者かになれるシチュエーション(事故らないシチュエーション)」を用意した上で、役割を与えなきゃいけなくて、現代エンタメは、そこの「ガードレール」の設計が勝負のカギです。
 
大切な話なので、言葉を選ばずに言わせていただきます。
 
ポイントは間違いなく「大人の女性」です。
 
「オッサン」って意外と役割があるんです。
 
お腹がたるんでいることや、ハゲていること…つまり「オッサン」をネタにできちゃうので。
 
まわりを和ますには(皆を安心させるには)、若手のイケメンよりも、オッサンの方が有利だったりします。
 
問題は「オバサン」です。
 
大人の女性に対して「オバサン」なんて言っちゃダメだし、ネタにはできない。
 
かといって女性の方から「私はオバサンだから」と自虐をかましても、まわりは愛想笑いしかできない。
 
女性はいつまでも女の子なので、その気持ちはやっぱり抱き締めてあげなきゃいけなくて、なので、「ステージに立ちたい女性を(痛々しく見えない方法で)どう演出するか?」というのが大切です。
 
ここの答えを出した人は、しばらくエンタメの覇権をとれると思います。
 
今回の『恐竜印の春の肉祭り』を動画で見て、一つの答えが出たので、またオンラインサロンの方で共有したいと思います。
 
あなたは、お客さんの役割をどう創造しますか?
 
また話を聞かせてください。
 
なんやねん、この締め方ww
 
 

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