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蟻の熊野詣で?

先日熊野本宮にお参りしました。
熊野は好きな場所なのですが、いかんせん遠くて
なかなか行くことができません。
しかしなぜか本宮と玉置神社には行けてしまうのは
毎回面白いです。

玉置、奥宮でなかなか行きにくい場所なんですけどね…。

いつも誰かに連れて行っていただいているので、
本当にありがたいです。

自分もお参りしておいてなんですが、なぜか周りで
熊野詣でに次々と行っているみたいなんですけど。
一体何のシンクロニシティだろうか、という気がします。

こういうことはなぜかタイミングが合ってしまうことが
多いのですが、それがご縁のあるグループというものかも
しれません。

「伊勢へ七度熊野に三度 愛宕さまには月参り」
という言葉がありますが、これは
「信心はどれだけ深くしてもいい」ということの喩えだそうです。

僧侶でももちろん神社にはお参りします。
特に密教系の僧侶は、日頃の修法の中で日本国中の神祇にも
ご助力をお願いしていますので、折に触れ参拝して
お礼を申し上げるのは大切だと考える人も多いです。

自坊の鎮守さまに勧請元がある場合はやはり行きますね。
祥鈴庵の場合は鎮守さまは天満宮で、そこの
勧請元は京都の北野天満宮。
ですので、時々京都に行ってお参りしますよ。

自分の常々信仰している神社や
お大師さまにゆかりのある神社などには
そのあたりに行くことになったら予定に入れて
出かけることが多いです。

熊野三山には直接的にお大師さまと関わりのある
明確な伝承があるわけではないのですが、
山岳修行のお好きな方ですので、多分修行時代には
立ち寄られたのではないかなと思います。

熊野本宮と高野山は小辺路で繋がっていますしね。
かなりな険路であるようですけどお大師さまなら
へっちゃらでしょう。

熊野本宮大社のご祭神は
家都美御子神
速玉大神
夫須美大神
天照大神。

あまりなじみのないお名前が多いですね。
熊野はやはり独特な感じがして、
他の地域の神社の雰囲気とは趣が違う気がします。

土地の力がとても強く、光がさんさんと降り注いでいて、
岩だの木だのがすごくパワフル。
山も川も海も、とにかく「どーん!」という感じ。(語彙。)

特に夏に行くと、むせかえるようです。
このむやみに「自然!」な感じが妙にいいんですね。
むき出しで、ごつごつしてて。
人がちっちゃーく見えます。

もうかなり前になりますが、
初めて熊野本宮にお参りした時になぜかすごく気に入って
ご神域の中で「このあたりに住みたいなー」と
うっかり言ってしまったことがあります。

その後さすがに熊野ではありませんでしたが
高野山に入ることになり、和歌山県人になって少しして
「これはお礼参りに行かねばならないようだ…」と
ふと思い出したのを覚えています。

すると、なぜか友だちに「熊野行こうよ!」と
誘われて行くことになり、
すごくうまく出来てる。と思ったものです。

ですので、熊野の神さまは私の思うところでは
口にしたことは叶うようにしてくださる方。
こちらにお参りした時は、小声でもお願いの内容を
音にしてお伝えすることをお勧めいたします。

どこから行くにもなかなか遠い道のりですが、
パワフル・ワイルド・ダイナミックがお好きな方は
お気に召すこと請け合いです。

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