躍動する「人権がない」オトコたち
私最大の「コンプレックス」は、背が低いことだ。
中学生くらいから伸びが止まり、友人たちに追い抜かされていった。
ちっちゃかった友人が私を追い抜かしていくとき、背比べをしながら「お前低いなあ」などと揶揄されるのも悔しかった。
あまりに悔しかったので、週刊少年ジャンプの裏表紙か何かに出ていた広告を見て、身長がのびるという器具「ハイノビール」などを購入し、「長身体操」を毎日行ったりもした。
その結果、1㎝くらいは伸びて、162センチまではいったのだが、そこでジエンド。
それから30年。じわじわ身長が縮み、10年くらいまえに160センチ台に。近年は160センチ前後をめぐる「攻防」があり、ついに159センチ台に。もはや160センチが四捨五入という状態。
せめて四捨五入しないで160センチでいたいなあ、と思い、歪んだ骨格を矯正しようとしたりはしているが…。
低身長というのは、目に見える「遺伝子格差」だ。
力の世界に生きてきた人類。でかい=力が強い=生存可能性が高い、ということなのだろう。女性が「170センチ以下は人権がない」などというのも、さもありなんではある。
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