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人ではなくコトで、アゲイン

 Natureのニュースが日本の研究に関する記事を出した。

 NISTEPの科学技術指標2023年版(記事が出た10月25日にHTML版と英語版が公表された)をもとに、日本の研究環境の悪化を論じている。

 また、日本学術会議若手アカデミーの見解にも言及。岩崎 渉さん、小野 悠さんのコメントもあり。

見解 2040 年の科学・学術と社会を見据えて いま取り組むべき 10 の課題

 内容自体は私たちが常々論じていることではあるが、Nature誌の記事により、世界に広く知られることになった。

 Nature誌はいろいろな国の問題をニュースで報じているので、一つの問題提起だと言える。だからことさらNatureが日本をターゲットにしたわけではない。最近ではアルゼンチンのデモ、韓国の科学予算削減など様々な問題を取り上げている。私はこうしたニュースをピックアップして世界情勢の情報を得ているわけで、外国の人が日本の科学政策の情報を得るのにNatureやScienceの記事を読むのは当然だ。

 だから、外圧だとかなんとかいうのはおかしな話だ。

 ところが…

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