悪態をつくおじさん
昨日、電車の中に態度の悪いおじさんがいました。
足を広げて座っているし、隣の人に向かって何かぶつぶつと文句を呟いているし、気分が悪かったです。
デニムに、黒のダウンを着て、肌はこんがり焼けた小麦色。
マスクをしていたので表情はよくわかりませんでした。
でも、そのおじさんをよくよく見てみると、マスクについているアディダスのマークが逆さまになっていたんです。
「あ。マスクの向き間違ってる。」
そう思うと、途端に、そのおじさんの悪態がださく見えてきたというか、おじさんが可愛く見えてきたというか、少し笑っちゃいそうにもなりました。
そういえば、前に本で笑いが生まれる要素のひとつに「緊張と緩和」があると学びました。
緊張状態から急に緩むと、人は笑ってしまうそうです。
ただ、あまりにも緊張状態がいきすぎると笑いには繋がらないみたいなので緊張状態のレベル感は要注意です。
今回のこの状況、まさに「緊張と緩和」、綺麗な「フリとオチ」が出来上がってます。
こういう意味でも、悪態をつく人の威厳は完璧であるから保たれるし、悪態をついていることがフリになって、ささいなミスも目立ってしまうし。
悪態をついていいことってないですね。
まあでも、知らない人にあそこまでイライラするなんておじさんも何か嫌なことがあったのかもしれないし、おじさんに何かいいことがありますようにと、思います。
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