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坂東三十三観音巡り

坂東三十三観音

四国巡礼の結願を迎えた3月、4月からの東京生活に備え、引越しや就活の為、度々、関東に来る機会があったので、性懲りもなく、坂東三十三観音巡りを始めてしまいました。

現在進行中なのですが、坂東三十三観音巡りが予想以上に素晴らしいものでしたので、坂東三十三観音巡りの体験記から書く次第です。

それまでの巡礼体験から、私の感想としては、巡礼の入門として歩いて廻るなら秩父巡礼(秩父三十四観音巡り)が一番のお薦めです。これは万人に勧めたい巡礼です。全行程で130kmくらいですので、週末を利用すればすぐに廻れます(ただし、山での遭難と熊には注意してください)。

車で廻るなら西国巡礼(西国三十三観音巡り)>四国巡礼(四国八十八観音巡り)という感じです。当初の予想では、坂東三十三観音巡りが最も退屈というか、モチベーションが上がらないというか、がっかりするのだろうなぁ…と思っていたのですが(実は車が故障したこともあり、7年前に途中で挫折しております)、予想は完全に裏切られました(良い意味で)。

今のところ、四国巡礼よりは遥かに感動し、西国巡礼と双璧をなすものと感じております。

ただ、残念なのが、御朱印を貰うのに令和2年4月から500円に値上がってしまったことです。でも、今のところ、その価値はあるものと思います。

源頼朝と源実朝

坂東三十三観音巡りは、西国巡礼を模して、関東で盛んとなった観音巡りです。源頼朝によって発願され、源実朝が西国の霊場を模範として札所を制定したそうです。それが庶民に広がったのが室町時代だそうです。もちろん、その当時は、神仏習合時代です。おそらく人々は神社に参拝したあとに、観音堂にて般若心経を奏上したのでしょう。

ですから、坂東三十三観音巡りは、札所一番は杉本寺ですが、当時の人々は鶴岡八幡宮に参拝してから巡礼を始めたのではないでしょうか?

そして、今では、鶴岡八幡宮の境内に、坂東三十三観音巡りの創設者ともいえる源頼朝、源実朝を祀る白旗神社があります(見出し写真)。

札所一番から始める際は、鶴岡八幡宮及び白旗神社に参拝してから杉本寺へ行くのもいいのかもしれません。

もちろん、坂東三十三観音巡りは、札所の順番通りに廻らなくても良いことになっております。西日本からこられる方は、札所5番の勝福寺から始められる方が多いですし(私もそうでした)、巡礼中に出会った方では、東北(福島県)から来られたそうで、札所21番の日輪寺から始められた方もいました。

どこから始めるにせよ、鎌倉に来た際には、是非とも、鶴岡八幡宮と白旗神社に参拝してほしいものです。

公式ホームページ

https://bandou.gr.jp/

では、次回から坂東三十三観音巡りを綴っていきます!!


閻魔堂

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