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宮本 恵理子さんのTHE INTERVIEWの第一回講義を終えて

宮本 恵理子さんのTHE INTERVIEWの25期に参加しています。先週が第一回講義。20時から始まった講義は、予定していた2時間を超えて大充実の時間でした。
終わるころには「早くわたしもインタビューライティングのお仕事がしたい!」という興奮した気持ちでなかなか寝付けなかったくらい。

特に印象深かったポイントを自身の備忘のためにも記録しておこうと思います。

インタビュアーの価値

初回講義の内容はマインドセット編。インタビューライティングをする上で、どんなマインドでお仕事に取り組んでいるかを教えてもらいました。

「自力でできる表現」を超える価値を提供する

誰でも気軽に発信できる時代。貴重な時間を割いてもらうのだから「自力でできる表現」を提供して、インタビュアーを介在させることの意味を感じてもらわないと喜んでもらえないですよね。

そういえば、以前お仕事でインタビューライティングを任せてもらったとき、文字起こしを見ながら記事を書いていて、「文字起こしを文章にすることは機械にだってできる。どうしたら自分の存在意義を感じてもらえるだろう」と考えたことがあります。

インタビュー中、一問一答ではなく、宮本さんは共同作業で答えを見つけ出すことを意識されているのだとか。「こうですか?」「いや、そうではなくて…こうです」のように会話しながら一緒に答えを見つけていく。

そういえば、THE INTERVIEWのホームページで、宮本さんのインタビューを受けた方が次のようなコメントをしていました。

宮本さんにお話ししていると、『ああ、そういうことだったのか』と、それまで気づいていなかった大切なことが意識できたり、それまで考えたことがなかったことを考えたりできます。

THE INTERVIEWのサイトより一部抜粋

「なにかあると相談したくなる」とまでインタビュイー(話し手)に言わしめる宮本さん。

わたしは何度かコーチングを個人的に受けたことがあるのですが、少しコーチングに似ているのかな?と思いました。無意識にした選択の理由を問われて初めて自分の価値観が認識できたり、考えたことがなかったことを考えたりできる。これって、質問者は答えを持っていなくて、回答者の内側にもとから存在していた答えを質問者が一緒に掘り起こしてくれてるんですよね。

こういう関係性が築けると、インタビュー時間そのものがインタビュイー(話し手)から感謝してもらえるのかなと感じました。

一番大切ななのは読者にわかりやすく届けること

営業職の経験があるからかもしれません。わたしはインタビュイー(話し手)と仲良くなろうと無意識に振る舞っている節があります。

インタビュー時間中インタビュイー(話し手)に楽しんでもらえた!わたしも楽しめた!そんなふうに感じたときがありました。でも楽しい時間をインタビュイー(話し手)と過ごせたかどうかは原稿の出来に影響しないんですよね。

インタビュイー(話し手)と仲良くなることが絶対悪ではないのかもしれませんが、決してそれはゴールではない。インタビューのゴールとは、届けたい人(読者)にわかりやすく届けること

会話の内容に没頭しながらも、常に読者の存在を気に掛ける。ときにはインタビュイー(話し手)にも読者の存在を思い出してもらいながらインタビューをすることが良い原稿作りに欠かせない秘訣なんだなと学びました。

夫婦間は応援しあえる関係性でいたい

ここからは講義の内容に直接関係ないのですが、わたしの中でひとつ感じたことを。

長男を出産した5年前から、なんとなく仕事よりも家庭に重きを置いた生活をしてきました。夫と話し合ったわけでもなく、なんとなく自然に。

わたしが本業の仕事に情熱を持てていないせいもあるでしょう。夫が上昇意欲が強く会社内で順調に出世しているせいもあるでしょう。長男がわたしにべったりで、なかなか夫のお世話を受け入れなかったせいもあるかもしれません。出産してから夫婦の中でわたしがサポーターに回る場面が徐々に増えていき、当たり前になっていきました。

ところが今回、THE INTERVIEWを受講するために、本当に久しぶりに夫に協力してもらって自分のしたいことを優先する時間をつくったんです。夜の8時という育児のピークタイムに。

夫は「はいは〜い」って軽く了承して寝かしつけを代わってくれたんですけどね。「平日の家事育児は、育休中のわたしがやって当然」とマインドブロックを強く持っていたのはわたしの方だったのかも。

平日夜に自分のことを優先できたわたしを褒めてあげたい。それだけでも少し自分を好きになれたし、家族にも優しくなれたから。

「なにやってんの?」
「どんな人の講義なの?」

わたしが受けている講義内容に夫が興味を持ってくれるのも嬉しい。

夫婦は同じ方向を向く方がいいなんて言われているけれど、別々の仕事をしていたら各々違う方向を向いている時間があって当然。

わたしはわたしのしたいことを頑張るから、あなたは自分のことを頑張って!

互いの仕事を応援しあえる夫婦関係って、自分も相手も大切にできた感じがしていいなあと思ったのでした。

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