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子供とパリの美術館へ Musée de Montmartre

パリ18区、モンマルトルにある小さな美術館。
私の大好きな場所です。
モンマルトルの画を描き続けた画家、ユトリトのアトリエでもあった場所です。現在にも残る景色とパリらしい暗いトーンながら柔らかい画が印象的です。
落ち着きがないながらも7歳である息子に少しずつ美術館デビューさせたいと思いながらも慎重でした。初回の印象が肝心ですからね。
今迄も出来るだけ文化に触れて欲しいと子供向けの博物館やエクスポジション、劇場には足を運んでいましたがあくまでも“子供向け”であり開催側は子供を飽きさせない様に工夫を凝らしているのでヒヤリする事はあっても気持ちよく過ごすことが出来ていました。
さて、今回は全く子供向けではありませんが画家はSteinlen。
フランス好きでなくてもこのポスターをご存じの方は多いと思います。

Le chat noir

こちらは店名からインスピレーションを受けた宣伝用ポスター画ですが猫を飼われていたこともありご自身も猫の絵を沢山残されています。
いくつか猫絵展示があるだろうと息子を誘い行ってきました。

狙い通り!

真面目な物や考え深い絵がある中で狙い通りユニークな猫ちゃんの作品が何点か置いてありました。全体的には少数ですがそれでもあの絵楽しかったね、とまた観に戻ったり、コミック風に描かれた物もあったりして軽く解説したりしながら展示を楽しむ事が出来ました。猫とは関係のない絵もまた状況を説明したり、どうしてこんな表情をしているんだろうねなどとしつこくない程度に話しながら時間を過ごしました。

昔ながら造形が美しい滑らかな手すり
アトリエの古い道具にも手を触れる事が出来ます
中庭で一休み。設置のカフェではお手頃価格で素朴な焼き菓子も頂けます

展示物はそんなに多くはなく小さな建物ではありますが飽きない程度にゆっくり観て周り、もう一度観たい物を観返しにいったり、中庭を散策したりとあっという間に1時間が過ぎていました。最後にミュージアムショップ(言いわゆるお土産屋さん)を冷やかしたりして息子と二人楽しい時間を過ごしました。

美術館デビューは成功に終わり、これから少しずつお出かけと称してこういう時間を持てたらいいなと目論んでいます。
ポイントは行くことを無理強いしない事とちょっと息抜き出来る場所がある事、それから興味がない、出たいと(いつか)言われても諦める覚悟があるって事でしょうかね。。。

Musée de Montmartre
大人は15€ですが子供は無料です('24年2月現在)
こちらの展示は2月11日で終了しています