フランス産の山羊革と製作風景
今回は、手縫いにて仕立てたマネークリップ財布の製作風景などを。
使用した革はフランスのタンナー"アルラン社"が製造しているアルラン シェーブル シュリー(Alran Chèvre Sully)、質の高さで知られるフランス産の山羊革。熟練の職人の手作業によるシボ加工と摩耗に強い吟面、繊維密度が高く、しなやかな質感にて長きに渡り高級メゾンや革職人に愛され使用されている。
色はルージュ アッシュとトゥルティエールのバイカラーで製作。
以前の記事で紹介したルージュ アッシュの説明はあちらでガッツリ書いたので割愛することに。
トゥルティエール -tourterelle-
もうひとつの色、トゥルティエール(tourterelle)。フランス語で"キジバト"という意味。鳩は鳩でもピジョン(pigeon)では無く、キジバトさん。
尚、"tourtière" 後ろから2番目の"è"にアクセントが付いた場合は、パイやパイを焼き上げる皿、パイ型という意味になるそうな。言語あるある。
フランス料理、ジビエのキジバト、美味しいらしいね… ムネ肉もボリュームあって美味しいらしいね…
高級な仔鳩 (ピジョノー Pigeonneau)も食べたことがない。スペインではウズラはちょいちょい食べたけど、あちらでも日本でも "今日は、鳩食べに行こか!!"って、なったこと無い… 一般庶民で長いことやらせてもろてます。
ニワトリ含めヨーロッパの人って、モモ肉よりムネ肉のほうを好む人が多いかな? あちらで知り合ったヨーロッパ系の人はそうだった。ちなみにスペイン語で鳩は"パロマ paloma" 女性の名前にも多く、あちらの友達や知り合いにパロマは何人かいた。日本の企業、ガスコンロや給湯器で有名なパロマもスペイン語由来と。
手仕事の製作風景
それぞれのパーツ革の厚みを調整するための革漉き作業や荒裁ちから始め、部分的な革漉き、接着、本裁ち、仕上げ、縫い穴をあけ手縫い、仕上げ、また手縫いなどいくつか撮っておいた写真での製作風景をサクッと。
サクッと言うより、相当ザックリ… 端折ってはおりますが。 基本ベースを大切に、正確に繊細に作る仕立てを心掛けております。
手縫い仕立てのマネークリップ財布 フレンチゴートレザー "限定カラー"
(ルージュ アッシュは限定色にて、在庫革が無くなり次第終了です。)
わたしは作るモノにおいて少々デザインもしていて、このマネークリップ財布には実はvino(ビノ)というわたしのみが呼ぶ名前がある。vinoはスペイン語でワイン、カードポケット部分はワインボトルの形状を表現している。が… ワインは好きだが、全くもってワイン通とかでは無いので。まぁ、そのうち名前付けてるかもね…
おまけ
数年ぶりに撮りに行ったお城と桜の写真をアップしようと思いつつも、ズルズルと放置… お城は詳しく知らないし、写真のみでも良いかなぁ〜と。
カメラ撮影は感覚素人なので、ご容赦いただければ幸い… 革の色は難しい。
この有名な撮影スポットには中国人観光客も訪れるようになっていた。
以前からだったのかな? お城の方にはたくさんのアジア、ヨーロッパ系?の観光客が多かった印象だった。
これからのインバウンド需要も大事だけれど、今年のGWはお天気が良くなさそうなので、国内、国外の観光客さんが楽しめれば良いのだけど…
ではまた、¡Hasta luego!
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