見出し画像

色の印象... ファスナー財布製作 -zip around bifold wallet-

bicolor(英)、バイカラー。【形】 2色の(2色から成る)

わたしの中ではメインカラー、アクセントカラーを分けるイメージ。意図的に内外装カラーを変えるなども。
スマホに入れている現代スペイン語辞典 改訂版に"bicolor"が載っていた…
スペイン語でも使うのか… 発音はローマ字読み、ビコロール。

バイカラー、わたしあるある。
ちょっとしたカタチを強調すること、メリハリを出すことを考えると2色…
1色では作らないとか、頑なに2色使いに拘っているわけではない。そこまで頑固ではない。いや… ぼちぼち頑固かも知れない...
イタリア産タンニン鞣し革の製作物は、ハリやコシなど強度を考慮して革を組み合わせる。在庫革の色の違いがあるので2色となる。


色の印象

2色使いに関して第三者の意見をまとめると、色使いの問題でアクセントとなる部分や色に良い印象があれば、2色使いが素敵に見えるという意見を頂いて来た。2色、3色、色ではないが異素材の組み合わせとて同じこと。

よくあるパッケージの色で味覚を感じる効果、ピンク(甘味)、赤(辛味)、黄色(酸味)、ベージュ(旨味)など。
色彩心理学で言われる、色が人の心理に多くの影響を与える効果。
力強い印象、優しい雰囲気、優雅、重厚感、落ち着きなど、与えたい印象やコンセプトに合わせた色を選ぶことで商品やブランドイメージを確立させることも。アイデンティティを象徴するカラーも存在する。

配色や見映え、魅せ方を重要視し過ぎて中身がお粗末になるのは本末転倒、ベースにある機能性を大事に製作する。使うモノを作っているのだから。
でも、色遊びは好き… 


2色使いのファスナー財布 -製作風景-

フランス産の革、色はルージュブリック&エトープ。
切り目本磨きで仕立てるラウンドファスナーの手縫いはちょっと厄介…
手縫いの前処理、革と革に挟まれたファスナーテープの存在にて、少々縫いづらい… ブツブツ言いつつ、調整し仕立てる。製作風景を少し…

革包丁でパーツカットした荒裁ちサイズ。パーツを重ねて… 出来るだけ綺麗に、頑張って。
薄く漉いたオモテ、ウラパーツの革たち。
実は書く時、情報が古過ぎて名前がなかなか出てこなかった… "エリマキトカゲ"を思い出した。
コードクリップを本来の用途と違う使い方をする、わたし…
カードポケット部分、革の端の部分のエッジペイント乾燥中。
ワックスリネン糸。タテの糸もヨコの糸もアナタ。
このお財布のポイント、YKKファスナー EXCELLA(エクセラ) チェーンダブル。
ひとつひとつ磨きをかけている重厚なエレメントの色はニッケル。
コードクリップ多用中。
内外剥がれないよう仮止めピンと呼ばれるモノを刺して固定。
少々縫いづらい…片側を手縫い。何か口のように見える… 総ニッケル歯。
財布のオモテ側の革。ウラの革は違う色(エトープ)を貼り、口元を手縫い。
いろいろ進んで最終の手縫い。革の端を仕上げたら終了。


ちょくちょくコードクリップを"エンフォケ流の使い方"で多用する。
わたしの使う100円ショップのコードクリップは、革を優しく挟むので使いやすい。きつく挟むクリップでは、革にクリップの跡がついてしまう。

切り出した各パーツから組み立て、クラフトマンとして丁寧に仕立てております。


手縫い仕立ての"ラウンドファスナー 二つ折り財布"

すっきりとしたデザインにしたがる、わたしあるある パート2。
カードポケット、ホックの根革はエッジを効かせてシンプルに統一、いくつかのわたしの考えやカタチをすっきりと纏められた。

札入れ、カードポケット、ホックを閉じたまま使えるコインケースはカードも入るサイズ。"Online shop"のラインナップに加えることにした。
(プロフィールのリンクからご覧頂けます。)

使用革はフレンス産 型押しカーフレザー。
ドイツとスイスの国境に接するフランス・アンザス地方に居を構えるタンナーにて製造されている革。
上質な型押しカーフ、ほぼエイジングせず、ハリがあり小傷も入りにくい。
スーパーメゾン エルメスで"ヴォーエプソン"と呼ばれている革。

手縫い道具とラウンドファスナー 二つ折り財布
ルージュブリック&エトープ
札入れスペース、カードポケット、カードポケット裏はポケット。
コインケース内には仕切り。
カードが収まるサイズ。
違う角度で… ちょっと遊んでしまいました。


おまけ

noteのヘッダー… 最初に貼り付けて以来、ずっとそのままだったヘッダー画像を変えてみた。
とりあえずカメラでイメージする写真を数枚撮り、ヘッダー画像サイズのjpgを作ればよいかとphotoshopで作ってみたが… あれ? あれれ? 何か変やで??? 最初のヘッダーどう作ったっけ???

綺麗に撮ってね… ありのままのわたしを。


noteの登録画像の推奨サイズ一覧ページを確認、忘れないようphotoshopでベースを作っておいた。綺麗にしたい場合1920px × 1006px、上下341px 、中央のヘッダー部分324pxに調整、そこがヘッダーになるんだったのか…
そんなことした記憶など綺麗さっぱり掻き消されて残ってなかった。。。

次に見たときにすぐわかるように。。。


知識の上書き…人生長くなってくると"アプデ"だらけ。
いろいろなこと、新しいことをやってみたり、覚えたり… 忘れたり…
"加齢による物忘れ"と"認知症による物忘れ" アルツハイマー型認知症だけはご遠慮させて貰いたい…

アルツハイマー病の新薬レカネマブ。日本やヨーロッパ、中国などでも承認に向けた申請が行われているらしいが、治療薬として誰もが身近な医療機関で使える薬となることを願う。記憶力爆上がりの薬もお願いしたい…

いろんなパターンを書いていると、微妙にサイズや作りの違いが出てくる。illustratorの製作図面データに指示や補足入れつつ、手縫いで革小物を製作、クラフトマンとしてカタチや機能性を考え、シンプルなモノ作りを心がけています。

ではまた、¡Hasta luego!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?