#映画
こちら東京、こちら東京
また、靴下に穴が空いた。いつもと同じ、中指の爪先と、足の裏。
全く、いつ空いたのだ。朝は、こんな穴無かったはずである。確かに、僕は注意力散漫な男ではある。でも、中指がこの長さまで、はみ出しているのに、見逃すのは逆に不可能である。
ああ、でもダメだ。朝から穴が空いていた気がして来た。この前、なぜか右目の下辺りにマヨネーズが付いていた。それに気付かず、喫茶店に入り、恥をかいた。朝の自分が信じられな
禍福はトム・ハンクスの如し
『自分を精神的に追い詰めて、映画への没入感を増幅させる』
これは僕が考えた、観劇ハックの1つだ。
これは、とても良い。『映画なんて見てる場合じゃない』のは当たり前で、気を抜くと天井の角を2時間くらい見つめている、そのくらいには追い込んだ方が良い。その方が、映画の世界観へ入れて、成功した暁には、脳がトリップする。
蛍だって、そうだろう?
家の裏山に行けばいつでも見られたあの頃も良かったが、一
時計じかけのフルメタル・ガンプ
人と違う感性を持っていると思われたくて『フォレスト・ガンプ』を見たことがない。もちろん、馬鹿げた意地だと分かっている。
『Run ! Forrest! Run!』
作中に出てくるこの名シーンを、僕は見た事が無い。なぜ知っているかというと『フォレスト・ガンプごっこ』なるものが流行ったからだ。なので、使った事はある。先頭に遅れをとっている全ての人を『フォレスト』と呼びつけにし、走らせていたのも、そ