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「セキュリティエンジニア」と「子育て」

いつもお世話になっております、現在3歳7ヶ月の娘を持つ一般男性(27)のちひろです。子供が寝た深夜12時に、ふと書きたくなったポエムを書き留めておきます。わかってる、朝になると公開(後悔)しているんだ。
そんなに大したことはあまり言っていなくて、3行でまとめるとこんな感じ。

  • 時間は有限、捨てる覚悟を持て

  • スキマ時間を有効活用できるように準備しろ

  • 子供との時間も有限

セキュリティエンジニアってなに?

IT業界に明るくない方向けに補足しておくと、セキュリティエンジニアとは、IT業界の中でも、とりわけサイバーセキュリティなどにおける業務に携わることの事を言います。一応、自分は学生時代からずっとセキュリティの世界を勉強して、社会人になって6年目で、この分野一筋で、家族を養っております。セキュリティエンジニアと言っても、かなり分野が細分化されておりますが、ここでは「情報セキュリティに関わるエンジニアリング業務」をしている人、ぐらいの感覚で認識してもらえればよいです。なぜエンジニアという広い括りで話を進めていかないのかについては、後で触れます。

子育てってなに?

翌朝の朝食を考えたり、保育園の登園準備をしたり、保育園のお昼ご飯とかぶらないように夕飯を考えたり、買い出しに行ったり、予防接種や爪、髪などを定期的にチェックしたり、お風呂を入れたり、寝かしつけしたり、風邪を引いたら病院に連れて行ったり、靴や服が小さくなっていないか確認したり、習い事の送り迎えをしたり、子供が新しい経験ができるように日々リサーチをしたり、子供と遊んだり、そして学費をどうするとか子供にかけるお金のことを考えたりと、書き出すときりがないですね。世の中のお父さんお母さんたちは、一般にこういったことをしながら、働いたり、家事をして嵐のような生活を送っていると思います。つまるところ、非常に自由な時間は少ないと思います。

おそらく、多くのITエンジニアが突き刺さる壁

一般に、独身時代や子供が居ない時代は、時間が多いと思われます。もちろん介護をしている方などもいると思うので一概にどうとは言えませんが。そういった時間がある際には、「新しい技術のキャッチアップ」や「資格取得」、「技術書を読む」、「カンファレンスやトレーニングに行く」など自身のスキルアップをする時間があると思います。ちなみに、自分は他人に強要などはしませんが、「業務外であっても、自身のスキルを高めるように研鑽するほうが良いと思っている派」です(なお、この話題は、賛否両論ある話題だと思うので、詳しく述べません)。そのため、子供が生まれて自分の時間が少なくなり、自己研鑽ができなくなり、むずかしさともどかしさを感じていました。

特に「セキュリティエンジニア」が戦っているフィールドというものは、日夜変化を遂げています。攻撃者は、日々攻撃の技術を進化させています。そうしたものに対応していくためには、我々セキュリティエンジニアも日々新しい情報をキャッチアップしたり、新しいスキルの獲得などが必要となってきます。自分はこのフィールドでしか戦ったことがないので、ただの主観になりますが、私達の業界は薄く広くいろいろな事を知っておいて、有事の際にはその土台を用いて、効率よく状況を把握することが求められることが、他のITエンジニアの職種よりも多い気がしています。つまるところ、知識の種のようなものをある程度巻いて、並行して水をあげている必要があるということです。セキュリティエンジニアの中にも様々な職種があり(あるいはセキュリティエンジニア以外のセキュリティに関連する職種)、一概に全部当てはまるわけではないと思いますが、自分が経験してきた範囲だと、このように感じています。そもそも、セキュリテイというものは、副次的なもので、「ある技術」に対してセキュリテイを考えたり、調査することとなります。そのため、対象である「ある技術」自体に関してもある程度の基礎教養がなければなりません。こうした背景から、他の業種とは少し学習方法などが変わる傾向があるかなと思います。だらだら、書きましたが、「必要時間が多い傾向にある」と推測しています。

こうした傾向もあるため、自分はとてもこの壁を感じていました。そこで、自分がどのようにして、自分のスキルアップに取り組んでいるのかを、同業者で似たような課題を持っている方、そして「今後似たような状況になり得る方」の助けになればと思い、共有します。

時間は有限、捨てる覚悟を持て

いろんな種をまけ、と言いながら真逆のことを言ってしまい恐縮ですが、やはり子育てしていると時間がありません。そこで、ある程度業務に関連する部分に絞るほうが戦術としては良いなと3年ほどですが、両立をして感じました。

例えばですが、業務ではあるクラウドサービスAを使うことが多いが、今流行りのクラウドサービスGを気になっているというケースがあったとします。過去の自分はGの勉強をプライベートでやっていたと思いますが、今の状況ではAのスキルを高める方を優先すると思います(もちろん趣味として軽くやるぐらいは良いと思います)(エンジニアは趣味で、業務以外のエンジニアリングをやりがち、というのはあまり一般の人からは理解されにくいかもしれませんが)。

ここで、「やはりGの勉強をしていたほうが、今後のキャリアに役立つはず・・・」と迷いが生じますが、今は捨てる覚悟を持つ必要があります。

スキマ時間を有効活用できるように準備しろ

子育て生活では、細切れなスキマ時間というものが、大量発生します。これを活かすためにも、予め短い時間でできることをTo-doリストなどで管理しておくと良いです。過去に自分は、OSCP(Offensive Security Certified Professional)と呼ばれる24時間試験を受けて、24時間以内に英語でレポートを書かなくてはいけないという地獄のような試験を受けましたが、その際の勉強方法の1つで、知らない用語などツールのドキュメントを読むというのをスキマ時間にやっていました。社会人1年目の人に向けて言うような話ですが、これを徹底しているとどんなに忙しくて、効率よく勉強ができていたと感じます。

子供との時間も有限

ここまで自身に(皆さんに)、フォーカスしてきた内容を書いてきました。しかしながら、私は自分にとって一番大切なのは子供との時間だと考えています。一緒に遊んでくれるのは小さいうちだけだし、小学生にもなればすぐに友達と遊びに行ったりで、遊んでくれなくなるでしょう。
子供との時間を楽しみ、メリハリをつけて自己研鑽に望むというのがベストなスタイルです。子供とは思っている以上に敏感で、大人が焦っていると、それを感じ取っています。競争社会の世の中ではありますが、真の競争相手は、「昨日の自分」です。昨日の自分より、1つ賢くなっていたら、それは両立ができていると言えます。

おわりに

他人に向けて文章を書くつもりが、だいたいいつもは自分への戒めになっていると感じます。なかなか、両立は難しいですが、まぁ気負いせずに世の中のパパさん・ママさん、やっていきましょう。

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