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久しぶりの家庭訪問

 異動をして、久しぶりの家庭訪問をしました。前任校は、家庭訪問はなくなり、地区訪問になっていました。家を確認するだけ。私は、家庭訪問が好きなので、楽しかったですし、やっぱりとても意味があるなと思いました。

1.立体的児童理解

 家庭訪問をすると、「立体的児童理解」ができます。この言葉は私の造語ですけど。住んでいる家の環境、近くに住んでいる友だち、実際に公園で遊んでいる姿などを見ることで、その子の周りの環境を見ることができます。また、意外な一面にも出会えます。家の顔と学校の顔は違う者です。学校で真面目に頑張っている子は、家ではだらしなかったりします。これはとても正常です。家でも外でも頑張っていると疲れてしまいますから。学校では言わないことを家では結構言っているので、なるべく聞き出します。
 また、それぞれの子どもの特性を一番知っているのは保護者ですので、聞けるのはとても価値があります。正しい児童理解は絶対に必要です。優しくなれます。

2.ストーリー記憶

 家を確認するだけの地区訪問。ただ行くだけでは、すぐ忘れてしまうんですよね。家を見つけて、表札を確認して、チャイムを押す、玄関先だけであっても家の中を見る、会話をする。これだけでほとんど忘れない記憶になります。
 それでも話した内容は何もしないと忘れます。私は、たくさんメモします。口約束を忘れられるのが、最も信頼関係の崩れに繋がると思います。30人以上の会話は覚えている方がおかしいですからね。家庭訪問後、そのメモから重要情報を一覧にして整理します。そして、すぐに行動に移します。

3.「優しさ」と「厳しさ」

 私は普段はとても優しくニコニコいたいと思って、そうした接し方を心がけていますが、人権侵害にはとても厳しいです。そうした言動についてははっきり、ばっさり、さっぱりと指導します。また、学習においても、それぞれのぺースを大事にしながらも、子どもたちへの期待はしますので、ある程度、子どもたちはストレッチした状態になります。
 家庭訪問で保護者の方から子どもの声を拾い上げ、簡単にまとめると、「先生はいつもはとても優しいけど、厳しいところもある。」という印象みたいです。
 保護者の皆様は、意外としっかり厳しく指導してほしいと思っているもので、今のところ、好印象だと思います。
 子どもたちも「エンチャント先生は優しい、面白い。」「けど、やることをやらないと見逃さないから頑張らなきゃ。」と思っているようです。

4.保護者の声を鏡にして、自分を調整する

 いただいた声はふり返って書き出します。いただいたフィードバックは一滴残らず飲み干したい。自分のやり方、あり方は固定しすぎず、見直しながら、柔軟に変化していきたいと思っています。

5.保護者との関係づくり

 みなさんは、保護者の皆様とどのように関係づくりをしていますか?
家庭訪問や面談は一過性のものになってしまいがちです。学級通信も一つでの手ですね。とにかく、保護者との関わりが圧倒的に少ないと思います。まずは関わり合う回数を増やすことが大事なのかもしれません。

・学級通信を双方向にする
学級通信を双方向に #130 |エンチャント先生@小学校<毎日更新> (note.com)
・保護者の方に授業のお手伝いを頼む

 家庭訪問は、大変ですが、大変な想いをすることで得られるものが結構あるなぁと改めて思いました。

 以上、エンチャントでした!

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