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運動会の表現 児童アンケートから考えたこと#142

 今年度の運動会の中学年表現について、児童にアンケートを取りました。やっぱり、その行事がどうだったかは、本人に聞かないと分からないですよね。とても興味深い結果が出ました。その結果をまとめていきます。

 まずは、今年度の取り組みについてまとめたものをご覧ください。
3本も書いたのか!
主体的な運動会表現指導をめざす|エンチャント先生@小学校 (note.com)
運動会の指導で気を付けたいこと|エンチャント先生@小学校 (note.com)
R5 運動会ふりかえり #141 |エンチャント先生@小学校 (note.com)


1.今年度の表現の満足度

ソーラン節の満足度です。5段階で、大きいほど満足している。

 ソーラン節の満足度です。5段階で評価をしてもらいました。ほとんどの子が満足と回答しました。ここで考えたいのは、1・2・3を選んだ子がどんなことを考えているかです。その子たちにとっては、やらない方がよかったのでしょうか。それとも、経験にはなったのか。

2.自分たちで決めた感

 今年度は、子どもたちにどの民舞をやるかを選んでもらいました。子どもたちの約9割が「自分たちで決めた」と回答しました。13%の子たちは、「勝手に決まった」と感じているということです。自分事にならなかったのはなぜなのか、考えたいです。

3.今までと違った?

 「子ども主体の運動会の練習」を心掛けましたが、1割の児童が、今までとちがいがないと感じていることについて、しっかりと向き合い、次年度につなげていきたいです。見せかけの「主体的風(ふう)」からの脱却を目指したいです。一方、88%の子どもたちは、いつもと違う!と感じたということは、挑戦した甲斐があったということかなと思います。

4.友だち・先生、どちらから教わりたい?

 70%が友達に教わりたいと回答しました。友だちに教わりたい理由は、「分かりやすさ」だけじゃなくて「自分たちで作り上げていく良さ」について、理由に書いていました。こういったことを大切して、友達とともに自分たちの手で一つのものを作り上げていく良さを感じられるような子を育てていきたいです。そのためには、運動会だけでなく、学級経営や授業を子どもたちに渡していくことが大切です。
 一方、30%が先生に教わりたいと回答しました。こう感じてしまうのは、私たち教師の責任であると思います。「正確さ」「わかりやすさ」「効率」「学校は教わるところ」という固定観念を子どもたちに無意識のうちに植え付けてしまっているんだと思います。「自分たちのことは自分たちで決めたい!」と思いをもてる子を育てるために、「こういうクラスにしたい」「こういう教師になりたい」「こういう学校にしたい」という思いを教師それぞれが強くもつことです。

5.それぞれの理由

 以下、それぞれの理由一覧です。
子どもが打ったので、タイプミスありです。

6.「先生から教わりたい」を選んだ子の理由

  •  先生は教えるのが得意だから先生のほうがわかりやすい

  • 先生の説明のほうがわかりやすいから

  • 先生のほうがダンスが上手いから

  • 教える時の声がダンスリーダーはとても小さい。時間の無駄が多い。

  • 先生のほうがおぼえるのがはやいから。

  • 先生の方がよく教えてれるから

  • 先生から教わったほうが正確だし、わかりやすいから。

  • 先生のほうがわかりやすくしっかりしていた

  • 先生の教え方のほうが、わかりやすいし会話が、成り立つと思ったからです。

  • わかりやすかったから

  • 自分がダンスリーダーだったからわかることは、私達の年齢でおぼえて教えるのは、難しいと思った。あと私達が教えるとうまくできない。

  • 先生は発言することが具体的だから先生がいいです。

  • せんせいのほうがしっかりいていてわかりやすかった

  • 動画見たいな踊りだし、教えたしするのがじょうずだったから。!!

  • みんなで運動会を作ることはとても大事だと思うけど、やっぱり先生の方がわかりやすいからできれば先生が教えたほうがいいと思います。

  • 先生の方が正直わかりやすいから

  • 先生は細かく教えてくれる

  • 先生だとやりやすいから

  • 先生に教えてもらった方が分かりやすいから。

  • 生生のほうがおしえうまいから

  • 子供から教えるのは難しいしうまくできない部分があったから先生が教えてくれた方がいいしそのほうが細かい部分もわかりやすいと思ったからです。

  • たんじゅんにうまいから

  • 先生から教わる方がいい気がするから。

  • 友だちとかは意味がわからないかもしれないけど先生はちゃんと伝わるから

  • 先生のほうが分かりやすかったから。

  • ちょっとふざけちゃったときもあったけど先生は、説明がわかりやすかった。(自分の事)

  • 説明が、わかりやすいから。

  • 先生の方が先に習っているから。

  • いつもおそわっているから。

  • 全体的に進むのが遅かったから先生に教えてしほしいから。                                                 

  • 先生が細かく教えてくれて

  • 先生のほうが自分んてきには分かりやすいなと思いました。だから先生にしました。

  • 先生なら正確に分かるから、楽しい

  • 本番でよりできるから。

  • 先生は、まちがえないようにおしえて、くれるから。友だちだと、おしえるのが、まちがっていたらじぶんもまちがってしまうから。

  • 先生に教えてもらったほうがわかりやすいと思ったから

  • 先生の方がいい理由は、先生のほうがわかりやすいからです。

  • 細かいところお教えてくれる

  • 友だちより先生のおしえかたのほうがわかりやすいからです。"

  • 先生だと、厳しくダンスを教えてくれて上手になるからです。

  • 友達がおしえるとなんかおぼえやすい

  • どっちもすごく気に入っている教え方だけど、細かい振り付けなどのところが詳しくわからないから、私は先生に教えてもらうほうがいいなと思いました。

  • 先生の方が、教え方がうまいから。


7.「友達から教わりたい」を選んだ子の理由

  • 理由は、友達に教えてもらったほうが努力になる

  • 先生でもいいけど友達のほうが優しく教えてもらえるから

  • 言ってることがなぜか分かりやすいから。

  • みんなでやった感じがするから。

  • わからないところを教えてくれるから

  • 友達から教わると友達となかよくなるから。

  • みんなでやる方が楽しめるから

  • 友だちからおそわった方がせいちょうするから

  • 自分達でダンスを覚えるといいから

  • 運動会を終えていつもよりも達成感があって自分たちでやってよかったなと思えたからです

  • わかりやすくてわからなかったら先生をよぶてまがはぶけるから

  • ダンスリーダーの人たちがいいところ、直したほうがいいところを詳しく教えてくれて、すごいどんどんやる気が湧いてくる!優しくゆっくり教えてくれるから、やりやすいからです!

  • 友達だから、気軽に話せるし、仲よくなれるかもだから。

  • 友達だから、たくさん接することができるから。

  • 友達の教え方も、また覚えやすかったので

  • 友だちから教わると、自分たちで作ったと思えるからです。

  • 友達から教わったほうが、自分たちで作った感じがしていいからです。

  • 友達から教わる方がわかりやすいから

  • 私は、ダンスリーダーだったでみんなにも教えたけどでもここまで成長ができたのは、先生のおかげでもある。みんなのおかげであるからここまで完成ができたし、成長できたと思います。みんなとの思いができてよかったです。ありがとうございました。

  • 来年は、今年の3年生とは、表現ができないけど心の中で応援したいと思います。

  • だけど今年は、みんなとの思い出ができてよかったことと、成長できてよかったのと最高なソーラン節ができてよかったです。先生たちもありがとうございました。

  • 先生のほうがおしえかたがうまいから

  • 友達と教え合うと覚えるのに必死になって覚えやすくなるから

  • 「このときに足元を見てー・・・」などの細かいところも教えてくれるから。(実際、苦手な部分も細かく教えてくれたおかげで、上手になりました!)

  • 友達に教えてもらうといっしょうけんめいやっていることが分かるから。

  • 児童の数のほうが多いからいろんな意見が聞けるし、同じ年齢の人にアドバイスされたほうが気合が入る。

  • いつも先生がやっていたので友達がやると先生がすこしらくになるから

  • ともだちのほうがやさしくおしえてくれたから

  • 友達が話すのが苦手な子も挑戦しているかもしれないからもっとその話すのが苦手な子でも話せるようになって欲しいから友達が教える方がいいです。

  • みんなで苦手なことこくふくできるから。

  • 先生には悪いけど友達の方が分かりやすい

  • 友達のほうが親近感があって「そういえばこっちはどういう感じなの」と軽く言えるから覚えやすいと思いました。

  • 友達だと気軽に喋られるし放課後遊ぶときにも友達に聞けるから。

  • 友達に教えてもらうことでさらに楽しくできるし、仲も深まると思ったから。

  • 気がるにできるから

  • 自分もダンスリーダーだったし友達に教えてもらうほうが楽しい。

  • いつも先生に頼っているから自分たちで決めて自分たちで教え合う良さもある。

  • 友達のほうが達成感がみんなあると思うから

  • 先生には頼らないで自分たちで決めたいからです。

  • 自分と友達がおそわれる。

  • みんなで頑張れるから。

  • 友達の方が共感できる

  • みんなが教えてくれて、またダンスをより練習すると思うから

  • 友達と、教えあったほうが、友達とのコミュニケーションが取れるし教える力がつくから

  • 理由は自分たちから進んで勉強やダンスなどをしたいからです。

  • 友達とやるともっと出来上がると思ったからです

  • 先生に教えてもらうといいけど満足かんが強ではないから。でも自分たちで教えあうとできないこともあるけどやりきったときに満足かんが強になるから。

  • 自分たちで話し合って決めたから。

  • 友達の方が安心出来た

  • 友達から教えてくれたら、友達の関係やコミュニティー能力ができると思うからです。

  • 友達と教え合うことで自分たちでできる能力が身につくから

  • 少し分かりにくいけれど楽しくできて練習をしたくなるから。

  • 先生が教えるのは、きゅうくつでつまらないし友達と仲良くできない。

  • 友達に教えてもらうと自分自分たちの演技になると思います

  • 理由は、声が小さくてみんなに教えられるし、

  • みんなで教えあったほうが、楽しめるし、たっせーかんがあって、

  • 良いと思いました。

  • 子どもたちだけでやったダンスがいいとおもった。

  • そろそろ、自分達で教えないと、 3年 じゃないとおもった。

  • 先生が教えているとみんな教えられる側だからあんまり意味ないと思うけどみんなで教え合うと友達ともっと仲良くできると思うし友たちじゃ無い人とも友達に慣れて凄くこっちのほうが良いなあと思いました。

  • 先生に教えてもらうのもいいのも、子供どうしで頭を使ってコミュニケーション能力が伸びて頭がよくなると思うからです。

  • 友達に教わる方がわかりやすい

  • 自分たちで教えあうのがいいと思いました。

  • ともだちとやるとたのしくできて先生のほうがわかりやすいけどともだちたやらばもっとたのしくできる。

  • 友達の方が、詳しく教えられるから、スムーズに練習できるからです。"

  • 友だちに教えてもらうと、先生がいなくても友だちに教えてもらうから、みんな変わったなっておもいました。

  • 友達の関係や、コミュニティー能力が出来そうだから。

  • みんなでやる方が成長かんがある

  • 友達の方が、みんなの絆が深まったと思ったから、友達の方良いと思った。

  • 友達とおしえあうをうほうがやりやすいから

  •    みんな教えられたし、教えてくれたから友立ちの方がいい

  • クラスリーダーが、前にでてやってくれました。

  • 自分たちで教えあったほうのがわかりやすいしおぼえやすいから♡!!!

  • 先生におしえてもらうとかんたんだけど友だちにおしえておしえてくれる人もむずかしくてもおしえてくれるしおいひたひともせいちょうするからともだちにおしえてくれるからです。

  • なぜかというと友だちにおしえてもらったほうが自分たちの運動会だからみんなでおしえてかんぺきなりたいからです

  • 自分的に先生がやった方が、正確度は高いですが、そこを友達が補うと、教育的により良いのでうーん(-_-)って思いました"

  • 先生だとわかりやすいけど友だちでおしえあうからどんなに先生よりわかりにくくても友だちのほうがいいと思いました。

  • みんなでおしえあいながらやってじぶんたちで作る

  • 先生よりも友達と教えやってやる方がいいから。

  • だんすリーダにおしえてもらってたらわかりやすいかもしれないから友だちにしました。

  • 友達やると協力している感じが伝わっていいしもっと仲良く慣れそうだから

  • 先生に教えてもらうんじゃなくて友達に教えてもらってそれが高学年それが高学年。

  • たのしくおぼえれるから

  • じぶんたちを生ちょうさせるためだから

  • たのしくおぼえれるから

  • 自分達の力で完璧のソーラン節をしたいから。

  • 友だちの、ほうが、たのしい

  • 友達だときょうりょくできる

  • 先生たちにおしえてもらうより、みんなで教えあったほうが最高に楽しく、最高にいいソーラン節になったと思ったからです。

  • 友だちとやると自分たちでやった感じになった

  • 友だちのほうがわかりやすいから

  • 自分たちでやったほうが成長するから。

  • ともだちにやつてもらうともつとやるきがでるからです

  • 子供達で教えると教える力がつくから。

  • 友だちと教えあうと勉強になるしいいとをもったからです。

  • 先生たちがおしえて、できるようこなるより、みんなでおしえて、できるように、なったほうが、うまくできたな、とおもいました。

  • 自分たちのダンスにするためだとをするためしに

  • 教え方が練習できるから。

  • 友達のほうが教えると勉強もできるから。(せんせいも教えるの上手だけど・・・)

  • 友だちだと3年4年のきょうりゃくがあるからです。

  • 友達と教える力がとてもつくと思うからです。その教える人も教える勉強になるし、習う人もわかるからです

  • 教え方が学習できるから。

  • 子供だけでも練習できるようにしておいた方がいいと思ったからです。

  • 友だちにおしえてもらうほうがじぶんたちでつくったひょうげんができるからともだちのほうがいい

  •  みんなの力を合わせるのが完璧なみんなの運動会 だから。

  • 友達とは、しゃべりやすいから。

  • 子供だけでやるから先生の時より少し違いがあるから。


8.自分たちのダンスにするために

 30%の子たちがもっと任せてほしいと感じています。こういう子どもたちを信じて、もっと任せていく、失敗させていくことが大切であると考えます。

9.成長できた?

 ソーラン節を通して、ほとんどの児童が成長できたと感じているので、今回の中学年ブロックの表現指導はひとまず成功と言えます。課題はたくさんありますが。

 以上、エンチャントでした!

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