見出し画像

初めての銃検

銃を所持している人は年に1度だいたい春頃に行われる銃砲一斉検査を受けるために自分の銃を持って管轄の警察署に行く必要があるのですが、去年許可を取った際にはその年の分は既に終わっていたので私にとっては今年が初の銃検でした。
そんな訳で銃を持って警察署に出頭しました。自分で書いておきながらなんですが、「銃を持って警察署に出頭」ってまあまあ破壊力ありますね。

サミットがあるから今年は例年より早いという話は聞いておりましたが、自宅に通知が届いたのが3月初旬で、指定された日付は銃砲店の練習会の日だったので、予備日に変更してもらうために警察署に電話しました。ちなみに指定日の約10日前とまあまあ直前に通知が来るのに、余程特別な事情がない限り指定日と予備日の計2日しか選択肢がないという。
電話で対応してくださった警察官に、通知が届いたけれど、指定日は銃を預けている銃砲店がお休みなので予備日でお願いしたいです、と伝えました。予備日は一応あるものの、やむを得ない理由がある場合を除いて指定日に行くものらしく、電話でも指定日に来れない理由は仕事都合ですか?と聞かれました。あ、いえ、銃砲店がお休みで銃を持ち出せないのでやむを得ず…

ということで予備日に行ってきました。事前に保管状況報告徴収書、使用実績報告書、猟銃等受検表の3種類の書類に記入をしました。初めてだったり最近字を書くこともあまりなくなってきているので間違えまくりました。早く電子化してくれないだろうか。しかし日付を和暦で記入するので、銃関連の申請のおかげで今年令和何年なのか覚えていられるというメリットはかろうじてあります。

銃ケースは重くて指が痛くなって運びづらいのとそこそこ長いので混雑する駅とかだとまあまあケースがあたったりして舌打ちされることがあるので、少し前に銃を運ぶ用のリュックを買いました。楽器かな?くらいにしか見えないし良い感じです。しかし舌打ちしてくる人には、おい、私が持ってるものが何なのかわかってて舌打ちしてんのかいい根性してんじゃねーかコラ、と言ってやりたい。おっと。

そんなことは口にせず心の中で思っているだけの小心者の小市民なので、特にやましいことはないはずなのですが、緊張しながら臨みました。まず組み立てろと言われたので組み立て、警察官が全長と銃身長を測った後、自分で解体して面接です。

検査官: 標的射撃だけなんですね
私: あ、はい。狩猟は免許持ってなくて。
検査官: 免許がいるんですねー
私: (え?そこ?)私も興味はあるんですけど、最近人気で受けるのに抽選なんですよ。
検査官: へえーーー。テストじゃなくて抽選なんですか
私: いや、テストなんですけど、テストを受けるための抽選があるんです
検査官: 熊とか撃ちたいね
私: そうですね、OSOとか退治したいです。免許取ったらお知らせするので熊退治が必要な時は呼んでくださいね

的な感じで、見た目はそれこそ熊みたいでこわそうな検査官でしたが、だいぶ和やかでした。いや、もしかしたらこれは罠で、「要注意人物。熊殺傷願望あり」とかメモが残されていたらどうしよう。

この1年で薄々感じてましたが、警察官って標的射撃や狩猟をやる人がいないのか、もちろん銃刀法とかには詳しいのだと思いますが、実際の猟銃関連のことあまり知らないんだなと。お世話になっている所轄の管内で銃を所持している人が少ないからなのかもしれませんが。
銃砲担当は2年くらいで変わると聞いていましたが、去年散々やりとりした担当の方も今年の2月で変わってしまいました。ちなみに前の担当の方にはこういう銃っていくらぐらいするものなんですか?と聞かれたことがありました。知らないんかい!

最後に、標的以外のものを撃たないように(だから撃ちませんってば)銃じゃないけど、持ち運ぶ時に電車でうっかり寝てしまって刀盗られたとかで大騒ぎになったことあるからくれぐれも気をつけて下さいと言われました。刀を運ぶ用事ってなんだろう…私の散弾銃は組み立てて弾入れないと撃てないので、刀の方が余程こわいんだけど…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?