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選ぶのは私が十割。

この前、本屋に行った。
ふと、棚に目をやると、
○○は◇◇が?割という本があるのに気づいた。

今まで、手にも取っていなかったが
ここ2年くらいでよく見る。

僕は、高校生のころに、本当に重要な点は、全体の2割程度に集約されているという内容の本を読んだ事がある。それならば、本当に大切な本もその中の実は2割となるのか。

今では、あらゆるジャンルに言うなれば「何割」本が溢れてる。保険、健康、スポーツ、etc..僕だけがそう感じているのかもしれないけれど、確かにキャッチーで魅力的なタイトル。

だけど、いかなる「何割」本が溢れたとしても、選択するのは、自分だし、行動する主体も自分である。ということはきっと大体の人に当てはまるんじゃないか。

また、省かれた割合の2割や3割の行方はどこにいってしまったのか。大切なことだけを学ぶということは果たして重要なことなのか。シャトーブリアン以外のお肉だって本当に美味い。

ただ、色んな遠回りだったり、それ以外の割合から、間違いを通じて導き出された自分だけの答えと言うか、考察はきっとあると思うし、それは他の人から無駄だと言われ、省かれるものなのかもしれない。

でも、どんな割合に当てはまらない、0.1%の自分に合うならば、それはいいものだと思う。宇宙兄弟の台詞には、僕の大好きな台詞がある。

主人公の南波六太は、宇宙飛行士選抜訓練の一環として、自作のローバー(宇宙船をモチーフにしたラジコン的なもの)を作成し、その正確性を競う大会への参加を告げられる。

そのローバーの製作過程で限定された予算内を限界まで使い、一台だけのローバーを造ろうとするチーム内に向けて、六太は言った。

いい素材を使ってるモノがいいモノとは限らねえんだ。だけど、失敗を知って乗り越えたモノなら、それはいいモノだ。

https://twitter.com/uchu_kyodai/status/999243702055981056

六太は、失敗することを前提に置き、最短よりも最善になる選択を選んで、その試験を見事に突破していった。

「正解」「正しい事」をはやく知ることだけが、僕は最適解にはなりえないと思う。コスパやタイパという言葉が、「何割」本の出現前から溢れていたのは、偶然ではないと思う。

結局のところ、正解のように描かれる何割よりも身近にある、いうなれば無駄の中からも、自分だけの答えを出していくという作業が今までも、これからもきっと重要なのではないかな。と思う。

こんな言葉は、少数派かもしれないけれど、
残しておきたい。

あなたにとっての正解があればいいよね。
過程もちょっと楽しんで行こう。

🌟今日の一曲 クリープハイプ - 四季


よかったらコーヒーでも奢って下さい。