「頭の中で動きまわる」内面的ADHDの話を読んでイノベーターを思う

『発達障害の子は「歩き回る」という誤解 多動から生まれる創造性』

 ADHD(注意欠如多動症)の子たちは、確かに「多動」です。とはいえ、ADHDの子が皆、そんなふうに「歩き回っている」わけではありません。

 席に座ってはいるけれど、ガタガタ机を揺らしている、ソワソワ体を揺すっている。そんな子もADHDの可能性があります。ずっと絵を描いていたり、ずっとおしゃべりしていたり、という「多動」もあります。

 物理的に動く子ばかりではありません。ぼーっとしているように見えて、頭のなかでいろいろなことを考えているというタイプの「多動」もあります。

ここから
内面的に多動な子
の話。

 ADHDの子は、物静かなように見えて、頭のなかが激しく活動していることがあります。これは「マインド・ワンダリング」と呼ばれます。考えていることが、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりして、思考が「徘徊(はいかい)」するのです。授業中でも、友だちと雑談しているときでも、本題から離れた関係のないことばかりを延々考え続けてしまいます。そして突然、的外れなことをいって、周りの人たちを困惑させてしまうこともあります。本人のなかでは話がつながっているのですが、周りからすると「なぜ今、その話?」となるわけです。

 「マインド・ワンダリングの働きは、創造力と密接に関連していることがわかっている」と、精神科医の岩波明氏はいいます。

これを読みながらイノベーター診断の話を思い出しました。

『イノベーターDNA診断:“企業と人”のイノベーションをつくる ビズジンアカデミー』

https://event.shoeisha.jp/bza/dna/

によると、
「イノベイターDNA診断」における『イノベーター』の説明は以下の通りです。

『イノベーター』

機会発見志向で、実行力が低いタイプ。
イノベータはさまざまな製品、サービス、プロセスに関する革新的で、破壊的な価値あるアイデアを創出します。通常の実現性を超えてアイデアを発想することが多いため、周囲のメンバーがイノベータのアイデアを理解できないことが起きます。イノベータの発想を具現化する力のある「デベロッパー(D)」や「イノベーティブ・エクゼキュータ(E+i)」と協力し、力を補完したときに最も能力が発揮されます。「エクゼキュータ(E)」との協力が困難もありますが、アイデアを具現化する協力者と協力しあうことで最も成功します。

これとは真逆なのが『エクゼキュータ』

『エクゼキュータ』

実行力志向で、発見力が低いタイプ。
エクゼキュータはものごとを継続的に成し遂げることで成功します。根気強い実行を、革新的なアイデアよりも重視しすぎる(以下略)

この他、イノベーターとエクゼキュータの間に、3つのタイプがあり、
両者の真ん中に位置するのが、『デベロッパー』です。

『デベロッパー』

デベロッパーは発見力・実行力をバランスよく備えています。
つまり多くの場合、純粋な「イノベータ」ほど発見力は強くなく、「エクゼキュータ」ほど実行力は強くありません。デベロッパーは組織の「翻訳者」として、カギとなる役割を果たします。(以下略)


実行力が低く、つまり動かず、
頭の中で動きまわっているのが、
『イノベーター』
なのだろうな、と思ったしだいです。

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