見出し画像

マルケサスの旅・本命の目的地・島内観光・3

島の最南端の村、HAKATAO(ハカタオ)に着きました。ホホイ渓谷を出てから、ガタガタ道を走行しながら、車のガラス窓いっぱいに飛び込んでくる景色は大変美しく、椰子の木が空に向かって真直ぐに生い茂っている地域が印象的です。ハカタオ村は海沿いから村を見ると、奥に屏風のような緑の崖が美しく、同じ最南端のハワイ島のサウスポイントの雰囲気とは全然違います。乾燥しているメインの村・ハカハウよりも緑の木々が多く、対照的な色と風景。小さな島の中にある違いすぎる風景は驚きでした。道端にはフルーツの木が目立ちます。民家の塀に数多くの十字架が装飾されており、信仰の深さを感じます。海沿いの小さな学校の庭から子供たちの元気な声が聞こえてきます。のんびり木陰に座っていると、心地よい海風が通り過ぎていきます。あ~この感じ、幸せだな~。

画像4

家の庭で人が動いているのが見えました。ジッと目を凝らして見ていましたが、何だか想像がつかず、近くまで行ってみると、大きなタコが揺れていました。伸したみたいなタコです。家主の方が庭にタコを干していました。

画像2

タコを干している風景…青森の最北にある漁村を思い出します。ハワイ島ではマグロ、カツオ、オペル(アジ)を干しますが、同じくマルケサスにもありそうです。あー、なんて親近感。家族みたいに思えてきました。
木陰に戻り、スナックにUA POU島産のバナナとバナナブレッドを頂きながら、しばらく、ボーっとしていました。こういう漂っているような時間が好きです。ところで、南国のバナナはどこに行っても美味しいです。

画像3

海を右手に歩き始めました。診療所の横を通り過ぎ、細いトレイルに沿って岩山を上がっていきます。坂をあがった突き当りから崖に向かってトレイルが続きます。下の写真は崖の端から見えた景色です。右に見えてる小さな島(私にはカメのようなルックスに見えた)のですが、Motu Takaae (モツ・タカアエ)です。周りには鳥が沢山飛んでいました。

画像4

上の写真の右側にある小島、Motu Takaae (モツ・タカアエ)はどうやって出来あがったのか不思議ですが、「カテドラルロック」と呼ばれています。そう言われてみると確かに大聖堂にも見えますね。その先にはバードアイランドがあるとのことでしたが、この崖からは見えませんでした。マルケサスにも沢山の鳥がいて、この海鳥たちの糞が長期間堆積して、大切な海の栄養資源となります。やはり、バランスが大切ですね。そうやって考えると山から海まで管理してハワイのアフプアアというシステムはよくできていると思います。マルケサスにもアフプアアがあったのではないかと感じたのですが、残念ながら言葉の問題で色々質問はできませんでした。言葉の勉強してまた出直そうと思った次第です。

画像5

他に気になったことがありました。「アナプア・ロック・シェルター」です。この町には太平洋諸島でもかなり珍しいフィッシャーマン(漁師)が暮らしていた洞窟(紀元前150年くらい)があります。論文によると掘削機で発掘作業が行われて、マグロなど魚の骨から年代や生活の様子などが推測されています。大変興味深くもっと詳しく知りたかったのと、この場所を是非見たかったです。洞窟はどんなエネルギーなんだろうな~、もしかしてマウナラニのような洞窟なのかなあ、と想像するとやはり行ってみたかったです。(立ち入り禁止かもですが。)偉大な太平洋考古学の篠遠博士もこの洞窟で釣り針の発掘作業されていたかもしれません。

画像6

最南端の町から、同じ道を折り返して、ハカハウに戻ります。同じ道でも戻るときはまた違う景色が見えてきます。

画像7

北側の乾燥地帯とは別世界。南側は緑色と青の世界です。

画像8

走っている途中に見える玄武岩の柱。やはり、すごい存在感。この時もっと大きな玄武岩はまだ見えていませんでした。

画像9

もしもチャンスがあったらこの玄武岩の柱に抱きついてエネルギーを感じてみたいと思うのでした。石と話ができたなら、人間の言葉とは関係なく、色々なことを聞けるに違いないと…。浪漫が広がります。来た道と同じ道とは思えないくらい、4x4のランクル、フロントガラスに飛び込んでくる景色は常に新鮮で美しく、ガタガタ道もクネクネ道も楽しく進んでいきます。
朝8時すぎ頃出発してハカハウの町へ戻ってきたのは3時半くらいでした。

ジェロームさん、貴重な一日を本当にありがとうございました。感謝です。

画像10


是非、こちらのリンクをご覧ください。素敵な映像をご覧いただけます。

サポートいただけると本当に助かります。今後の活動資金にさせていただきます。誠にあリがとうございます。