emma mizuno(水野エマ)

SSW/主に鍵盤を弾き自分の歌はうたいます。1st album「Amorphous 4…

emma mizuno(水野エマ)

SSW/主に鍵盤を弾き自分の歌はうたいます。1st album「Amorphous 404」。 レーベル「metrotron records」アレコレ。映画感想文はほぼネタバレです。 犬、香水、ラジオ、アクセサリー。非グルメ。いつも怒っています。

ストア

  • 商品の画像

    ☆THANK YOU 70 CARD☆ metrotron records 特製ステッカー付き!

    古稀記念ライヴ。配信で楽しんでくださった方も多いかと思います。ありがとうございます。 さて、近年の鈴木博文ライヴでは「サンキューカード」と称して鈴木博文より1枚ずつ絵やメッセージをかいて郵送にてお礼申しあげております。(2枚目の写真が過去にお届けしているカードの一例です) 今回は配信をご覧いただいたお礼に「THANK YOU 70 CARD」をお送りします。(ごめんなさい、有料です) 古稀ライヴ記念限定で、今回はメトロトロンステッカーもついています。 本当に1枚ずつ手書きするので少しお日にちかかりますが、必ずお届けさしあげますので楽しみにお待ちください。 ☆配信のオープニングとエンディングで表示される「キーワード」が必要です☆(写真3枚目参照) 《STEP》 1) ☆THANK YOU 70 CARD☆ ご購入 2) ご購入後、URLリンク/QRコード が届く 3) 2)にアクセスし(googleフォームによる記入)、「キーワード」必要事項を入力 申し込み期限:2024/06/15(土)23:59 ※期限をすぎると申し込みフォームがcloseしてしまいます。
    1,000円
    METROTRON RECORDS EC
  • 商品の画像

    弾き語り四人衆~朧月夜編~大音源

    TROBORON01.02 2010年09月22日 3,905円+tax 内容紹介 2010年3月21日、渋谷公園通りクラシックスにおけるライブ演奏を余すところなく収録した2枚組CD。武川雅寛、白井良明、鈴木博文(以上moonriders)和嶋慎治(人間椅子)の四人衆は、時には1人で、また或時は2人と様々に編成を自由に変化させて音楽を楽しんだ。暗闇に一本だけ灯されたマッチ棒のように、孤独に自分の音楽と向き合ったかと思えば、四人全員が客と一体化して音を楽しむ。CDを回した途端に、その日の静と動、動と静が生々しく伝わってくるはずです。 ここで聴ける楽曲達をジャンルという柵で囲むのは無理です。なぜならば四人がそれぞれ常にその柵を飛び越えて音楽をしているからです。敢えて言うならどこにもない四人衆ミュージック。並はずれた対応力を聞かせてくれる武川のヴァイオリンとマンドリン、二つの全く違った白井と和嶋のスリリングなギタープレイ、そして牛のような包容力を見せる鈴木のベースとギター、ハーモニカ。帰着することのない音たちは地上数センチの所をふわふわと浮かびながら、みんなを待っているのです。(鈴木博文) ぼくは歌も歌わなければギターも弾かない。 それでもギターのグルーヴ、言葉のグルーヴでびしびしと突き刺ささってくる。 当たり前だ。音楽に細かいウンチクは必要ない。 ふつうにお客さんの目線で好きなのと一緒なのだ。 聴き終わる頃には充足感と心地よい疲労感で満たされてた。 (pupa/anonymass:権藤知彦) 2枚組にひとり対峙するのは気が重い。ここはライヴ・ハウスに居るつもりで、先ず酒とツマミを用意して、さて。ライヴならではの鈴木の弾き語りで始まる。相変わらずの起き抜けの声。途中デコボコ(※強調の・ルビ入る)があったので手元にあるアルバムと聞き較べる。なるほどライヴはライヴ。和嶋が加わり、白井と武川の計四人衆となって、と書いてゆくと紙が尽きるので後は省くが、ま、聴き終えて、朧月夜気分は十分満たされた、と。そして、酒は旨かった。 (イラストレーター:矢吹申彦) 【DISC 1】 -鈴木博文- 01. 屑になったら 02. Iron Rain 03. 凹凸 04. Motel (+和嶋慎治) 05. Bomb (四人衆) -和嶋慎治- 06. 赤と黒 07. 秋の夜長のミステリー 08. 甲状腺上のマリア (+武川雅寛) 09. 暗い日曜日 (+白井良明) 10. 神経症 I Love You (四人衆) -白井良明- 11. 大人の悩みに子供の涙 12. ボレロ 13. 渋谷狩猟日記~Early Morning Dead (+鈴木博文) 【DISC 2】 -白井良明- 01. 果実身を残せ!Vieilles Vignesってど~よ!(+和嶋慎治) 02. Come Sta? メグロガワ (四人衆) -ガカンとリョウメイ(武川雅寛+白井良明)- 03. 旅のYokan 04. 愛の才能Johnny 05. むすんでひらいて手を打とう -武川雅寛- 06. 地下道BUSKERS WALTZ 07. 鎌倉大船小唄~一期一会~春の巻 -四人衆- 08. 11月の晴れた午後には 09. Toss the feathers 10. 21ST CENTURY SCHIZOID MAN 11. ヨニンシュウ・ブルース
    4,296円
    METROTRON RECORDS EC
  • 商品の画像

    『Amorphous 404』emma mizuno (水野エマ)

    ※CDは送料無料でお届けします※ emmaの1st アルバム、いよいよリリース! 一度はちゃんと「産まなきゃ」と思い立ち、特にここ10年くらいでカタチになった曲たちの出生届を描く勢いで、自分の音の輪郭に忠実に録りました。 プロデュースは鈴木博文氏。アレンジも主に博文さんにお願いしました。あまりというか、かなりそのままに、盛りすぎない仕上げ方は、アルバムタイトルのamorphous(非晶質、無定形の)を音楽で体現できて嬉しいです。猪爪東風(ayU tokiO)さん、樋口拓美さん(本日休演)にも何曲か演奏で参加、これらを森達彦さん、夏秋文尚さん、と素晴らしいエンジニア陣に仕上げてもらい、やっとやっと産まれ出てきたのです。ぜひ聞いてください。(emma mizuno) ------------------ 「昔、エッフェル塔の近くの露店で皮を剥がされて吊るされたウサギをみた。emma mizunoの音楽はさながらそのウサギである。なぜならばすぐ思い浮かべたのがスーティンの油絵だったのだ。剥き出しの色彩と歪んだ形が不思議な魅力で惹きつけるように、彼女の音楽は不安な響きの中、真剣な歌が聞き取れて、なんとかせねばと説得させられた。ここに収められた10曲から聞こえてくるのは、彼女の何気ない不安さであって、すべての人が持ち得るものだ。耳をすませば人々の日常であると感じるに違いない。ただ剥き出しの日常は皮を剥がされたウサギと同じでそのままでは美味しくないだろう。過度な味付けは極力避けて、わたしは最近になく脳をフル回転させてサウンドを作りました。それは真剣なemmaの音楽との戦いでなくてはなりません。火花があちこちで散っている10曲を堪能して下さい。」鈴木博文(moonriders) ■収録曲 où ma que (うまく) 02. nara 03. kioku 04. buncho 05. uta ballade 06. 足の長い風 07. œillet (ウィエ) 08. empitsu 09. Le chemin du retour(かえりみち) 10. exit タイトル:Amorphous 404 発売元:メトロトロン・レコード 品番:noteron-1013 仕様:CD 定価:¥2,500+税 発売日:2022.12.25 JAN:4582561398896
    2,750円
    METROTRON RECORDS EC

記事一覧

【live memo】14/05/2024

MANDA-LA2で、emma mizuno のライヴをしました。 月半ば、火曜日の夜の演奏はなかなかあまじょっぱいのだけど、聞いて、参加までしてもらった、皆さま、そして平井ミエさん…

初めての山形

急遽山形へ行ってきました。 訪問を決めてから準備期間1日しかなく、ウー子のホテル預けとか後の用事諸々を考えて片道400km前半のクルマ移動に。 仙台以北の本州に行ったこ…

【cinema】『歪んだ関係』若松孝二

すっきりしない空が続いて、家で仕事をしていて17:30くらいからそわそわして、多分ここで我慢すると後遺症がろくでもないような気がして、18:40くらいに急な予定変更を家族…

24/Mar/2024(sun) aco&emma『はじまらない、おわらない』vol.8

note には映画のことばかり書いているけど、音楽家なのです。 ピアノが楽しくてピアノのサポートも多いけど、今度の日曜日ってもうすぐだ、 森山あこさんとのツーマンイベ…

【cinema】映画 ◯月◯日、区長になる女。

私のいわゆる一人暮らしは30年前の阿佐ヶ谷から始まった。杉並区役所の裏っかわみたいな南阿佐ヶ谷一丁目。そこは2年で練馬区に引っ越してしまったけど、時は流れて主に西…

【cinema】「月」

「津久井やまゆり園」の事件があった頃は、まだ川崎市から引っ越して1年くらいで、地名を聞いて多少の現場の土地勘に対する認識の鮮度あった。誰にとっても胸が痛まずには…

【cinema】La Maison 小説家と娼婦

女性作家エマ・ベッケル(Emma Becker)の自伝小説の映画化。"emma"が原作で主人公でもあって、小説家で娼婦に? 秋ぐらいに映画館から持ち帰った真っ赤で挑発的なフライヤを…

【cinema】キャロルオブザベル

キャロルオブザベル 1939-1945の時代を描かれた作品に弱い。WW IIというのはどうにも不可解で、ついつい惹かれてしまうテーマ。どうにも不可解なゾーンは今日だってごまん…

【cinema】ゲアトルーズ Gertrud、元旦の過ごし方

元旦から、我が子(ただし犬)は古傷を疼かせ病院に行き、孫にお年玉をあげようとして近くまで車を走らせていたら、ラジオから日本海側の大きな地震の悲しい臨時速報。新年、…

「PERFECT DAYS」

友人が「洋楽好きにとってストライクゾーンだと思う」と感想を寄せてきて、格別洋楽好きでもないけど、WIM WENDERSが描く東京、役所広司はどうなんだろうと気になっていた…

【Live memo】24/Dec/2023(sun) 「綿内克幸 feat. emma mizuno」vol.2 for Noël @FJ’s

年末。 だんだん筆不精になる感じが嫌なので、年末年始はグイグイ書こうと思い。 ちょうど1年前にアルバムを出して、自分のライヴもちょいちょい増えて、いよいよ9月は「…

【cinema】SIMONE 『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』

今年はそこそこ映画を観ていて、一言云いたい作品はもっとあるけど、今日観たものからにしましょ。 『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』 シモーヌ・ヴェイユの存…

cinema diary 『パリタクシー』 PARIS TAXI

「この時間をつぶしたい」とロケーションとタイムテーブルの相性だけで選んだ。 『パリタクシー』ってベタなタイトル。マドレーヌ役のLine Renaudがやたら綺麗、90歳を超…

emma mizuno LIVE「Amorphous 404」10/Jun/2023(sat)

先週の土曜日、6月10日は半年前にリリースした「Amorphous 404」のレコ発ライヴ。 この日に関わってくださったすべての人へ、留守番をがんばったウーへ、まずお礼申しあげ…

Self liner notes #10 exit

15年前になってしまうのかな、河口湖マラソン(現在は富士山マラソンというらしい)に出た時のことが忘れられない。素人ながら順調に進んでいたのに、ゴール前、道路脇の「あ…

Self liner notes #09 Le chemin du retour(かえりみち)

エレキギターはいちばんかっこいい楽器である。 辛うじてピアノを弾くワタクシがとにかく憧れるのはエレキギターである。 憧れと現実は見事に乖離して、自分の曲はピアノ…

【live memo】14/05/2024

【live memo】14/05/2024

MANDA-LA2で、emma mizuno のライヴをしました。
月半ば、火曜日の夜の演奏はなかなかあまじょっぱいのだけど、聞いて、参加までしてもらった、皆さま、そして平井ミエさん、MANDA-LA2のみなさま、ありがとうございます。


輪郭とストーリーが明晰な楽曲、空に抜けていくような声で歌う平井ミエさん。弾き語りも、プログラミングを駆使したMacbookとの精緻な曲、
何もかも卓越してい

もっとみる
初めての山形

初めての山形

急遽山形へ行ってきました。
訪問を決めてから準備期間1日しかなく、ウー子のホテル預けとか後の用事諸々を考えて片道400km前半のクルマ移動に。
仙台以北の本州に行ったことなく、しかもクルマ、目的は会葬なのに、握るハンドル、東北道を突き進むオレンジカーは若干のワクワクをも乗せてしまっている。
8:00前に羽田から出発、首都高をまあるく迂回して東北道に入り、交代で運転しながら北上ドライブを満喫した。全

もっとみる
【cinema】『歪んだ関係』若松孝二

【cinema】『歪んだ関係』若松孝二

すっきりしない空が続いて、家で仕事をしていて17:30くらいからそわそわして、多分ここで我慢すると後遺症がろくでもないような気がして、18:40くらいに急な予定変更を家族に告げた。単に「映画館で観たい病」である。

身近なミニシアター、横浜シネマリン

夕方に思い立って、パッと思いついたのが近年よく行く横浜シネマリン。多摩川を渡るけど京急だけで行ける最寄りのミニシアター。最終上映回が本当に遅くて、

もっとみる
24/Mar/2024(sun) aco&emma『はじまらない、おわらない』vol.8

24/Mar/2024(sun) aco&emma『はじまらない、おわらない』vol.8

note には映画のことばかり書いているけど、音楽家なのです。
ピアノが楽しくてピアノのサポートも多いけど、今度の日曜日ってもうすぐだ、
森山あこさんとのツーマンイベント『はじまらない、おわらない』vol.8を執り行います。

同世代というにはちょっと烏滸がましいけど、あこちゃんと私は楽曲の細さが似ていると思って、声をかけてズルズルと8回目を迎えようとしていて、結構鈴木博文さんをゲストに迎えること

もっとみる
【cinema】映画 ◯月◯日、区長になる女。

【cinema】映画 ◯月◯日、区長になる女。

私のいわゆる一人暮らしは30年前の阿佐ヶ谷から始まった。杉並区役所の裏っかわみたいな南阿佐ヶ谷一丁目。そこは2年で練馬区に引っ越してしまったけど、時は流れて主に西荻窪で音楽や飲めないお酒や美味しいご飯や人間関係を育み、また時が流れて一人暮らしをすることになった時も西荻窪を選んで、徒歩7分だったけど、その気に入ったマンションの住所は武蔵野市吉祥寺東町。
憧れの西荻窪生活はその住所が複雑な気持ちにさせ

もっとみる
【cinema】「月」

【cinema】「月」

「津久井やまゆり園」の事件があった頃は、まだ川崎市から引っ越して1年くらいで、地名を聞いて多少の現場の土地勘に対する認識の鮮度あった。誰にとっても胸が痛まずにはいられない事件でそれを辺見庸が2017年に小説化したものを下敷きにした映画化ということは鑑賞後の公式サイトで知って、だからタイトルも『月』だったのね。
予告篇でみた時の宮沢りえがすごくて、そういえば映画で彼女を観るのは初めてかも。同い年なの

もっとみる
【cinema】La Maison 小説家と娼婦

【cinema】La Maison 小説家と娼婦

女性作家エマ・ベッケル(Emma Becker)の自伝小説の映画化。"emma"が原作で主人公でもあって、小説家で娼婦に? 秋ぐらいに映画館から持ち帰った真っ赤で挑発的なフライヤを手にして、emma mizunoと名乗る私が観なきゃダメでしょ、とそれ以上の情報は取り入れずに、なんちゃらサービスデーで1.400JPYで鑑賞できたので行ってみる。『La Maison 小説家と娼婦』

書く仕事の人がそ

もっとみる
【cinema】キャロルオブザベル

【cinema】キャロルオブザベル

キャロルオブザベル

1939-1945の時代を描かれた作品に弱い。WW IIというのはどうにも不可解で、ついつい惹かれてしまうテーマ。どうにも不可解なゾーンは今日だってごまんとあるし、そして自分の住んでいる国の同時代ももっとわからないことだらけ。でも、今回もシネスイッチ銀座に行く。

この時代(WW II下)のウクライナを舞台とした話は初めてだった。未だ、今日のロシアとウクライナの争いはどうして

もっとみる
【cinema】ゲアトルーズ Gertrud、元旦の過ごし方

【cinema】ゲアトルーズ Gertrud、元旦の過ごし方

元旦から、我が子(ただし犬)は古傷を疼かせ病院に行き、孫にお年玉をあげようとして近くまで車を走らせていたら、ラジオから日本海側の大きな地震の悲しい臨時速報。新年、正月の効力が及ぶのはなんとちっぽけなことか。

ここ数年、元旦は家族の友人が集まり夜通し麻雀大会となる。実は麻雀のエリート教育を受けている私はできないわけではないが、あんまりする気になれず、義母亡き後ろくな正月準備もしなくてお節料理も皆無

もっとみる
「PERFECT DAYS」

「PERFECT DAYS」

友人が「洋楽好きにとってストライクゾーンだと思う」と感想を寄せてきて、格別洋楽好きでもないけど、WIM WENDERSが描く東京、役所広司はどうなんだろうと気になっていたので、年内に観にいくと勢いよく返してしまい、その責任を果たすべくちゃんと!?年内に観にいった。

いろんなところで上映している作品は、今は殆どネットで予約してチケットを買うのだが、上映時間や場所をあれこれ探しているうちにどの映画館

もっとみる
【Live memo】24/Dec/2023(sun) 「綿内克幸 feat. emma mizuno」vol.2 for Noël @FJ’s

【Live memo】24/Dec/2023(sun) 「綿内克幸 feat. emma mizuno」vol.2 for Noël @FJ’s

年末。

だんだん筆不精になる感じが嫌なので、年末年始はグイグイ書こうと思い。

ちょうど1年前にアルバムを出して、自分のライヴもちょいちょい増えて、いよいよ9月は「四捨五入して100歳」の誕生日を経て、自分でちょろちょろ作るだけでなく、採譜や作曲や編曲もほんの少し手伝ったり、そんなワタクシにたくさん音楽の機会を与えてくれた1年に感謝で、演奏納めは12/24の綿内克幸さんとのツーマンライヴ@FJ’

もっとみる
【cinema】SIMONE 『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』

【cinema】SIMONE 『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』

今年はそこそこ映画を観ていて、一言云いたい作品はもっとあるけど、今日観たものからにしましょ。

『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』

シモーヌ・ヴェイユの存在自体があまりにも重厚でドラマ以上にドラマティックだから、映画としてああだこうだ語るのがなんとも陳腐にすら思えてくる。
少し前に『あのこと』で1960年代に予期せぬ妊娠で非合法な中絶と向き合わなければならないフランスのことが描かれていた

もっとみる
cinema diary 『パリタクシー』 PARIS TAXI

cinema diary 『パリタクシー』 PARIS TAXI

「この時間をつぶしたい」とロケーションとタイムテーブルの相性だけで選んだ。
『パリタクシー』ってベタなタイトル。マドレーヌ役のLine Renaudがやたら綺麗、90歳を超えた国民的歌手?女優の認識だったけど歌っていたのね。本当に美しい。『パリ、18区、夜。』でも目にしていたけど、今が最も美しい気がする。

自宅から施設までの移動に呼び出されたタクシー。ドライヴァーと乗客のたわいのないおしゃべり

もっとみる
emma mizuno LIVE「Amorphous 404」10/Jun/2023(sat)

emma mizuno LIVE「Amorphous 404」10/Jun/2023(sat)

先週の土曜日、6月10日は半年前にリリースした「Amorphous 404」のレコ発ライヴ。

この日に関わってくださったすべての人へ、留守番をがんばったウーへ、まずお礼申しあげます。ありがとう。

2月くらいにあゆくんのアイディアもあって晴れ豆をブッキング。かなり背伸びした選択。最強メンバーを集めてバンド編成にしたので、とにかくやる。
不安も苛立ちも恐怖も期待も、ピアノを弾いて、歌って、ギターも

もっとみる
Self liner notes #10 exit

Self liner notes #10 exit

15年前になってしまうのかな、河口湖マラソン(現在は富士山マラソンというらしい)に出た時のことが忘れられない。素人ながら順調に進んでいたのに、ゴール前、道路脇の「あと2km」の標識を見た途端、それまでぐいっと前に出ていた歩幅が半分以下に下がってしまったのだ。こんなにも自分の意思と身体のレスポンスが乖離したことはなく、最も苦しかったと思えるひとときだ。

2019年、鈴木博文氏のソロアルバム「ピカソ

もっとみる
Self liner notes #09 Le chemin du retour(かえりみち)

Self liner notes #09 Le chemin du retour(かえりみち)

エレキギターはいちばんかっこいい楽器である。
辛うじてピアノを弾くワタクシがとにかく憧れるのはエレキギターである。

憧れと現実は見事に乖離して、自分の曲はピアノの鍵盤を弾きながらいくつも紡がれるのだが、それらをサポートメンバーと共演すると、ギターや弦楽器の特性を生かせてない曲作りをしていることを思い知らされる。ワタクシがかいた譜面にアドバイスと修正が入るのは、もう最近となっては心地よい鈍痛であり

もっとみる