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Japandi:北欧 x 日本のデザインの融和

北欧好きの多い日本。
ムーミンやサウナ、北欧テイストな家具やカフェまで、日本では北欧の文化やデザインをとりいれている人がたくさんいます。

北欧(私が滞在していたのはフィンランド)の人たちにとっても、日本という国にどこか魅力を感じるようです。無印もヨーロッパで1番大きな店舗をヘルシンキにオープンしています。

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無印ヘルシンキ店(画像は公式HPより)

そんな私も北欧にいたこともあり、インテリアや家の内装は「北欧風」にしたいなと考えたりしますが、でも、日本にいると「和」のデザインもいいなと思ったりしてしまいます。

北欧のデザインと、日本の和のいいとこ取りをしたらどうなるのか?
そんな発想が生まれた"Japandi"と呼ばれるスタイルが欧州や米国を中心に、トレンドになっているようです。

純粋な日本の和テイストでもなければ、完全な北欧テイストでもない、絶妙なバランスをもつ"Japandi"という新しいスタイル。北欧をデザイン留学の地として選んだ私にとって、興味深いコンセプトであり、調べてみたことをご紹介します。

日本と北欧のデザインスタイルの共通点?

日本のデザインは、海外では、"zen design trend"などと呼ばれていますが、「上品なシンプルさ」「温かみと優しさ」「わびさび」という特徴で知られています。

日本の美意識のことは、海外の人には理解できないのでは?という声もありそうですが、外から見るからこそ、特徴がよく理解できるケースもあると私個人としては思っています。

東京オリンピックをプロモーションするフランスの動画がとても日本らしさを表していて、SNS上で再生回数がグンと伸びたのも記憶に新しいです。

フランスで放映された東京五輪のCM(クリックして動画閲覧↑)

一方で、北欧デザイン(Scandinavian Design)は「綺麗なライン」「ミニマリズム」「居心地の良さ」などの特徴で知られています。

Japandiというスタイルは、両者の共通点であるシンプルさやミニマリズムを核としながらも、日本的な上品さやわびさびの雰囲気に、落ち着いたアースカラーや、居心地の良さなどの北欧モダンな雰囲気を掛け合わせたデザインになっています。

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この共通点が生まれた背景を考えてみると、日本も北欧も四季があること、アジアの中での立ち位置と、ヨーロッパの中での立ち位置として、比較的に物静かで落ち着きのある国民性のイメージなど、お互いに似ているところが環境や文化的なところであるのだろうと思います(もちろん全く異なる部分も多々ありますが)。

Japandiスタイルの特徴

まず第1に「自然的」であるという特徴があります。例えば、木製やレザーなどの自然にある素材が多く使われていたり、アースカラーと呼ばれる地球や植物どの自然をイメージした色が多く使われているなどです。

次に、整理がされたシンプルで機能的な空間の使い方がされることです。
北欧も日本もミニマル / シンプルな生活を大切にするという考え方があり、必要以上のラインなどは使われていません。

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また、使用されるアイテムは、工芸や手仕事を意識したものが多く、華美な装飾がなく、素朴なものが多いようです。これは、長く使うことを前提としてサステナブルな意識を大切にしているようです。

最後に、日本の家屋では、畳が中心であるため、あまり背の高い家具などは相性が良くありません。Japandiでも、全体の高さを控えめに、空間に余白のある、和室にいるような安らぎを得られる空間が特徴的です。

また、Japandiで検索していたところ、次のnoteはとても分かりやすかったので、さらに特徴を知りたい方にオススメです。

Japandiをデザインにとりいれる

家やインテリアなどのモノのデザイン視点で注目を集めているJapandiですが、その流れは、アプリやウェブページなどデジタルの世界でもトレンドが現れてくるかもしれません。

今後もこの北欧x日本のデザインというテーマは深堀っていこうと思っています。まずは、Japandiデザインのアイディアを参考にしながら、自宅をすこしテイストを考えてみてもいいかもしれません。

では、最後まで読んでいただきありがとうございました!

写真:https://ward5design.com/

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