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新規事業と副業と子育ての工夫ーフィンランドで学んだ毎日の余白の作り方

仕事も生活もバランスがとれ、幸福度の高いことで有名な北欧フィンランドですが、フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのかという書籍にもあるように、日々の仕事の生産性や効率化に余念がありません。

北欧のゆったりとした雰囲気の建築や、長い夏休み、コーヒー休憩文化など常にゆったりとしている印象を受けますが、実はプライベートも充実させるため、徹底的に効率にこだわっています

私がフィンランドに留学していた時に気づいた工夫には、
・会議は決められた時間通りか5分前に終わる
・よくある世間話から始めず、ストレートに議題から話す
・午前15分、午後15分のコーヒー休憩と30分のランチタイムで生産性UP

など、朝8時から夕方4時までの時間で最大限の生産性をあげ、急いで帰宅する工夫をよく見聞きしていました。

コロナ以後、2020年、2021年と「リモートワーク」「副業」「共働き子育て」などの働き方・ライフスタイルの変化が著しく進展してきています。

わたしも、本業の新規事業立ち上げ、デザイン思考に関する副業、子育て(2歳児と4歳児)の3つを家族で協力しながら、やや(かなり?)慌ただしくも充実した生活を送っています。

フィンランドから学んだ毎日の余白の作り方を参考に、日々、異なる3つの顔を両立させる工夫を積み重ねています。この記事では、その余白をつくる工夫を4つのパートに分けて、ご紹介したいと思います。

1. 働き方のみなおし編

共働きで子育てをしている人はみな同じかもしれませんが、朝から晩まで、好きなだけ働くのはサステナブルではありません。

保育園の送り迎え、朝食・夕食の準備、お風呂から寝かしつけまで、子供のライフスタイルに合わせ、柔軟に対応できるよう、働き方を工夫してます。

できるだけリモートワークを基本に

緊急事態宣言中、日本のテレワーク率は30%ほどだったと言われていますが、フィンランドでは60%を超えていたようです。

それもそのはずで、私が留学中、コロナになる前から、在宅勤務をしているフィンランド人も多く、リモートワークの先進国です。

私も妻もリモートワークが可能なため、基本的に在宅勤務にして、出社する場合には、もう片方は必ず在宅勤務になるよう調整しています。

朝の保育園の準備(朝食、着替え、保育園の持ち物などなど)と、送り迎えの時間、ここに通勤という時間が入ると、途端に余裕がなくなります。

一緒に働く同僚も育児をしている人が多いため、フィンランドの働き方文化のように理解が得やすく助かっています。

作業タイムは寝かしつけ後&土日に

新規事業やデザイン思考など、コラボレーションを必要とする仕事をしているため、会議が頻繁にあり、忙しい人は1日中会議やワークショップで埋まっている人もいるほどです。

夜や休日に仕事をすると大変だろう?と感じる人もいるかもしれませんが、平日日中に忙しすぎて、作業する時間がないよりも、休憩時間もとりながら仕事をして、1人で作業する時間を夜や土日につくるほうが私は好きです。

フレキシブルに働きやすい職種や職場、そうでない場合があると思いますが共働きの場合、2人ともギチギチでフルタイムで働く環境だと子供の習い事や急な子供の病気などに対応できないため、働く時間帯を調整できることを大切にしています。

移動時間もスマホでお仕事

最近はスマホやタブレットを使って、仕事を進めることができるようになりとても助かっています。

一歩も家から出ない生活をするわけにもいかないので、メールのチェックやテキストベースでのコミュニケーション、資料作成、耳だけ参加の会議などできるだけ移動中でも仕事をするようにしています。

2. 夫婦間のコミュニケーション編

小さい子供と一緒にいると夫婦でのコミュニケーションをとる時間が少なくなります。2人で話そうとすると、子供の話に遮られたり、寝かしつけする間は話せませんし、寝落ちしてしまうことも多々あります。

子供が寝静まったあと、もし、体力が余っていて起きられたら2人で話せると言いたいところですが、それぞれにやりたいことや副業など、コミュニケーションをとる時間は意図的に作らなければ、ほぼなくなってしまいます

そこで、できるだけFace to Faceで話す時間がとれていない時でも、互いの考えていることを伝えたり、育児や家事を協力するため、コミュニケーションの工夫をしています。

LINEとSLACKとNOTIONを使い分ける

子供が生まれてから初めのうちは、LINEのみでコミュニケーションをしていましたが、伝えたつもりが伝わってなかったり、内容を忘れてしまったりということがよくありました。

そこで、目的によって、SlackやNotionを使い分けています。

notionでの写真ギャラリー共有

LINE:短いテキストですぐやりとりして終えること
SLACK:時間をとって話したいことを項目別にメモしておく
NOTION:家のことなど情報がためたいことを写真などと一緒にメモする

仕事なの?と感想を抱く人もいそうですが、ほんとに多様なトピックがありこのようなツールの使い分けが必要になっています。

例えば、
・子供のこと(保育園のこと、習い事、フォローが必要なこと)
・土日の過ごし方(何も話さなければ、互いに不満が爆発)
・遊びや旅行の予定
・キャリアのこと
・お金や家のこと
・そのほか悩みや嫌のこととか

Slackでのカテゴリー別メモ

こういったトピックをLINEだとスルーされることもありますし、対面で話す時間も足りないため、考えを共有しておいて後から話したり、まとまった時間のある時に備忘録的に使ったりしています。

Google Scheduleの共有

子供の病院、習い事、夜の予定、土日の過ごし方、それぞれが協力し合うために、予定を共有しておくことは重要です。

基本的にほぼ全ての予定をGoogle Scheduleに登録して、夫婦、子供たちのそれぞれの予定を可視化しています。

たまに確認し忘れて、困ったことになることもありますが、何も共有されていないよりもだいぶいいと思ってます。


週1回の夫婦作戦会議

子供が寝静まった夜の時間も、お互いの一人時間としてやりたいことがたくさんあります。だからこそ、意図的に集中して、2人で話す時間をとることを大切にしています。

週1回、決まった曜日にまとまって、話したいトピックについて話したり、特にテーマを決めずに、思ったことを話す時間を確保しています。

内閣府発行の夫婦が本音で話せる魔法のシート

↑のシートはあくまで例ですが、家事や育児、お互いが感じていること見えている世界、将来のお金や教育など様々なプランなどについて、話すことはとても大切です。

本当は時間を決めずとも、自然にコミュニケーションをするスタイルが好きですが、時間を抑えておくことで、お互いの不満がたまりにくい気がして、続けています。

3. ひとりタイムをつくる育児編

夫婦で協力して育児をするということは、子供と一緒にいる家族の時間を、共有することももちろん大事ですが、それと同じくらい大事なのが、互いの一人タイムをつくるということだと思っています。

平日日中は仕事し、朝と夜は子供育児や家事をする、子供が寝てからは副業をしたり、、と自分の趣味やリラックスして休む時間がなくなりがちです。

そうすると、イライラして喧嘩をしたり、子供にきつい言い方をしてしまったり、色んな負の連鎖が起こってきます。

土日の片方は交互にワンオペ

一人タイムを捻出するために重要なのは、「ワンオペ」です。

ワンオペと聞くとネガティブな響きですが、お互いの育児レベルを上げて、お互いがゆっくりと休んだり、やりたいことをする時間にするために行う、自発的なワンオペは正義です。

正直、私の育児スキルは妻よりも低いですが、公園に遊びに行ったり、一緒に甘いものを食べに行く時間は子供も気にいってくれているので、午前と午後で分けて、それぞれの時間をとったりしています。


週1回の夜まで仕事や自由タイム

これは私だけですが、週1回は夕食から寝かしつけまで、一人で家事・育児をして、続けて、仕事であったり、自由な時間をとることをしています。

夜の時間も全て家族タイムにするのではなくて、近所のカフェで作業をしたり、ゆっくりした時間をとることで、リフレッシュできたり、エネルギーがチャージできたりすることもあると思っています。

これは最近仕事が増えてきて始めた取り組みで、これからどうなるか実験していきます。

4. 楽する家事編

家事の時短は誰でもやっていることだと思いますが、子供がいると特に食事の栄養バランスが気になったり、洗濯物が頻繁に出たりと、負担が増えがちです。

ここ1、2年で導入して特に良かったアイテムやサービスをご紹介します。

時短家電の導入

うちは家族4人分の食器を朝・昼・晩の3回、食洗機で洗っています。
ビルトインではないので、後付けでパナソニックの食洗機を使っていますが大容量でとても満足しています。

子供が保育園に行ってると、大量の洗濯物が出ます。
外遊びをして汚れたもの、寝具、着替えなどなど。

2人子供がいたら、毎日洗濯をしなければやっていけないと思います。
自宅コインランドリー」というコンセプトで有名なカンタくんを導入してからは1時間以内にふんわりと乾くので、毎日使っています。

ミールキットの活用

子供が小さいうちには特に、食事の栄養面が気になります。
スーパーの惣菜コーナーや買ってくるものの多くは、味付けが濃かったり、固かったり、子供向きとは言えないものもあります。

でも、毎日手作りしていると料理のレパートリーも増えて飽きてきますし、外食をするといってもヤンチャな子供と一緒に行っても心が休まりません。

今年からOisixのミールキットをとるようにして、子供にも優しい味付けで、普段自分たちが作らないものを美味しく作れるので重宝しています。

↑数ある種類のなかからキッズを中心に選んでいます

まとめ

よくある工夫から、自分達なりのものまで、毎日の余白を増やし、充実した時間を過ごす工夫をご紹介してきました。

人それぞれ、家族構成や好きなライフスタイル、職場環境などによって自分に合う工夫があると思います。今回の記事で1つでも生産的を高め、余白をうむヒントに参考になれば嬉しいです。

また、ぜひ皆さんの工夫もシェアいただけると嬉しいです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

フォローやシェアいただけると嬉しいです。