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書籍化・コミカライズへの近道
Twitter(X)では食べものか動物の写真しかあげていないため、創作関係のことはnoteで書いてみます。
今回のタイトルは『書籍化・コミカライズする近道』。この世界の片隅に入って約4年の若輩者ではありますが、その中で得た気づきやアイデアを皆さんに共有したいと思います。
商業化したいけど書き初めたばかりで何をしたらいいかわからない、自分のやり方に不安がある、創作仲間がいなくて情報が入ってこない…
こちら後宮、華の薬湯屋【第三話】
遠乗りに出た夜、楊星さんは大きな背中越しにこう言った。
『もしここから出て家に帰りたいと思うなら、陛下から恩放を賜るしかないね。大きな功績をあげて、自由の身になるということだよ。そういう手順を踏まずに脱走でもしたら、俺みたいなのに殺される羽目になるから注意して?』
『こっ、殺される?』
ひゅっと喉が鳴った。
楊星さんは穏やかで優しいけど、その瞬間だけは氷のように冷え冷えとしたピリつきを感じた。
こちら後宮、華の薬湯屋【第二話】
「海里さーん! 薪はもっとじゃんじゃん入れてください。開店に間に合いません」
「足りなかった!? ごめんっ! あっ、薪の在庫がない! 急いで割らなきゃ!」
「十五時までに売上金を出納殿に持っていってください。今日が締め日なので。その足で御膳房に寄って夕餉をもらってきてください。今のうちに行っておかないと、昨日みたいに食いっぱぐれます」
「出納殿!? それどこ!? やばいな、まだ脱衣所の掃除も終わ