おばさんという悪口は効かない
ネットを眺めていると、しばしば「おばさん」という言葉を、相手を攻撃するカードとして使っている場面を見かける。
わたし自身は40歳を過ぎ、いや、30代の頃から特におばさんと言われて傷付くようなことはない。
今回は「おばさん」という単語について考えてみる。
おばさんの元々の言葉は叔母からきているものではないかと思う。
叔母は、自分の親のきょうだいのポジションに当たるわけで、親子くらい年が離れている関係で自分の親でないなら、一般的にはおばさん呼びで問題はない。
要するに、子を持つくらいの妙齢になれば、社会的なポジションとして、全員がほんのり誰かの、おじさん、おばさんを担っていると思っている。
例えばこの時期、小学校に入学した新一年生なんかは、非常に危なっかしい存在だ。
わたしは近所のおばさんの一人として、通学中の子を見かければ気にかけるようにしている。
なので、例えば悪口として「おばさんwww」と言われようとも、おばさんですが何か?としか思わない。
だって事実そういう年齢なんだもの。
おばさんを悪口で使う人は、きっとおばさんという言葉を「若さという価値を失った女」という意味で使っているのだろう。
確かに若さは素晴らしい価値である。
しかし自分の若い頃を振り返ると、無知ゆえに人として恥ずかしく思うようなことも多々あり、若い頃の自分が素晴らしかったかといえば、否定せざるを得ない。
若さにも価値はあるけれど、その頃に持っていなかった価値をいまのわたしは得ていると思っている。
なので、年齢を重ねることが自分の価値を減らすことなどとは一ミリも思わないわけで。
おばさんという悪口を言われたところで、効かないのである。
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