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【写真日記】下呂温泉でのんびり~飛騨街道・湯之島宿を歩く~

12月中旬に、私たちは下呂温泉に行ってきました。

下呂温泉までは、高山市街地から車で約1時間ほど。国道41号線をまっすぐ南へ走れば、名湯・下呂温泉に到着します。

実は、あの感染症が始まって以降、私たちは宿泊旅行を自粛していました。
しかし、もうそろそろ良いかなぁ…と思い、このタイミングで、(コ〇ナのせいで2年も延び延びになっていてた)結婚25周年のお祝い&私たちのお誕生日祝いを兼ねて、久しぶりに温泉旅行へ行くことにしたのです。


ちなみに、今回は、下記の「県民割引キャンペーン」を利用させていただきました。

宿を探している最中に、「県民割」キャンペーンのことを知ったんですよね。
そこで、私たちの今回の旅では、この第3弾の「岐阜県在住者限定で、1人あたり旅行代金の50%(1人1泊当たり5,000円上限)が割引」を利用させていただきました。
この岐阜県の第3弾キャンペーンはもう終了しますが、年明けには近隣県民の皆さんにも拡大した第4弾のキャンペーンが始まるようです。

この県民割引キャンペーンは、岐阜県だけでなく他県でも「地域観光事業支援」としてスタートしていますので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。

(※ただし感染状況によっては、キャンペーンが停止になる可能性がありますので、ご注意ください。)

それでは、いざ出発。

国道41号線。高山市内(宮峠口)の様子。雪が降る中、出発しました。

下呂に向かった日は、前日からの雪で、すっかり冬景色になっていました。雪が吹雪いて寒かったです。

下呂温泉に到着

チェックインの時間よりも、うんと早い時間に下呂に到着。
せっかくなので、温泉街を散策することにしました。
旅館の駐車場に車を停めさせてもらい、観光客気分でブラブラ歩いてみましょう。

おもしろそうなものがたくさんありそう。


お昼ごはんは、手打ちうどん

…と、散策の前に、ちょうどランチタイムなので、まずは腹ごしらえ。
横丁に入ったら、すぐ目の前によさげなお店を見つけました。

飛騨街道・湯之島宿の入口。右手に気になるお店を発見。

こちらのお店「ひさご」さん。
手打ちの蕎麦&うどんのお店です。
店構えが「美味しい」雰囲気満点だったので、引き寄せられるように入店。

風格のある店構え。

中に入るとほぼ満席状態。しかし、ちょうど運よく、テーブル席が一つ空いたので、そこに座りました。

南飛騨の下呂はあまり雪が降らないのですが、この日は吹雪いて気温も低め。とても寒い…。
少しの距離を歩いたのに、すっかり体が冷えてしまいました。何か温まりそうなものが食べたくなり、「味噌煮込みうどん」を注文しました。
麺は「固め」と「ふつう」のどちらか選べます。私たちは「固め」にしました。

アツアツでおいしかったです。

具材(野菜など)は、地元の食材を使っているそうです。
味噌煮込みうどん、久しぶりにいただきましたが、とても美味しかったです。汁も残さず完食しました。ごちそうさまでした。

レトロな雰囲気の店内。

ご年配のお元気なご夫婦で、切り盛りしているお店でした。
また下呂に来た時は、今度は違ううどんを食べてみたいです。

飛騨街道・湯之島宿を歩く

お腹がいっぱいになり温まったので、さあ、歩きます。

ここが街道の入口。

飛騨街道…といえば、今年の夏に、私たちは飛騨金山へ行ったのですが、この時、飛騨街道の金山宿を歩いたんですよね。

金山町は下呂町のお隣。金山宿から下呂の湯之島宿へ…。数か月の時間ときを経て、「飛騨街道」を旅したような不思議な気分になりました。


①下呂行者講

街道の門をくぐってすぐ、お不動様ののぼり旗が目に入りました。
なんか気になるので、ちょっと寄ってみることにしました。

街道わきの細い道を上っていきます。

下呂には子供の頃からよく訪れていましたが、いつもは車で旅館に直行し、そのまま車で帰っていたので、あまり街中を散策したことがなかったんですよね。
湯之島宿の街道を歩くのも初めてです。ですので「下呂行者講」があることも初めて知りました。

坂を上っていくと、その先に、少し大きめの祠がありました。

中には仏様が三体祭られてありました。真ん中は不動明王さまです。

前回の福井の旅(日帰り)もそうでしたが、最近の私たちは、出かけた先で祠をお参りする機会が多いです。

ここでも手を合わせて、お参りしました。


②下呂温泉は「ゲロゲロ」でカエルの街

お不動様にお参りした後、また、飛騨街道に下りてきました。

左に見える旅館「内湯浅野屋」さんが今晩の宿泊先です。

この道を歩いていると、、至る所に「カエル」がいます。

石垣にカエル。
足元の蓋もカエル。
道路にカエル
ここにもカエル

さらに、こんな滝までありました。

かえるの滝。

そして…神社まで!「加恵瑠神社」と書いて「かえる神社」です。

観光客向けの神社だと思うのですが、とても立派な鳥居と社でした。もちろんご神体はカエル様。
手水所にもカエル様。お口から水が…。

ここでも、カエル様に手を合わせてお参りしました。
ちなみに、この加恵瑠かえる神社ですが、夏にはお祭りがあるそうですよ。


③湯之島宿は散策するのに楽しい

さらに歩いてみましょう。

意外と観光客がけっこういました。

途中でこんな看板を見つけました。「湯之島の高札場」

古くから温泉地として、また、街道の要所として賑わった下呂・湯之島宿。この場所に、かつては「高札所」があったようです。

昔、江戸幕府は、人々の往来の激しい地点・関所・港、大きな橋のたもと、町や村の入り口や中心部などの目立つ場所に「高札場(制札場)」と呼ばれるものを設置しました。
高札とは、要は「幕府からのお知らせ」。つまり、この湯之島宿は、高札場が設置されるほど、多くの人々が訪れて出入りした場所…ということなのです。

高札場

さすが、日本三大泉といわれるだけあります。

さて、高札場を見た後、ふと周囲を見渡すと、なんとも味わい深い家を発見。かなり古い建物です。
こういうたたずまい、好きだなあ…。

ガラス戸がいい感じを醸し出しています。レトロな雰囲気が素敵。

さらに歩くと、温泉地の名物・温泉まんじゅうが、シュッシュッと湯気を出していました。あったかそう…♨。


おや?牛さんがミルク色のお湯につかっている!

牛さんと目が合う。

よく見たら、こちらは足湯(土産物屋の店先の足湯)でした。もちろん、本物の牛ではありません~🤣。

牛さん、あったかそう♨

ちなみに、下呂温泉の街中を歩いていると、あちこちで「足湯」を見つけます。

お天気が良ければ、私たちも足湯につかりたいところですが、寒いし雪で濡れるので、今回は見送りました。
ふらりと下呂温泉に立ち寄ったのなら、ぐるりと街中の「足湯」を巡って歩くのも楽しそうです。


④意外とすごかった!温泉博物館

この宿場の通りの途中に、温泉博物館があるのを発見。

宿場の入口みたいな作りの門。

休憩もかねて入館しました。

こちらが温泉博物館の建物

「下呂温泉について説明している博物館かな?」と思いきや、なんと、下呂だけでなく日本全国の温泉について詳しく解説している充実の博物館でした。

日本各地の温泉の泉質や色の違い、いろんなことが学べます。

展示の仕方も工夫があって、すごく楽しいです。

実験コーナーや、見学コーナーがかなり充実していて、温泉好きな人だけでなく、地学の好きな人も楽しめる内容でした。理科が好きなお子さんにも、ここはおススメ。

下呂温泉の歴史もわかるし、また、全国の温泉地のパンフレットも置いてあり、勉強になるし、とても楽しめました。
(ここにも足湯はあったけど、私たちはスルーしました)

⑤温泉寺

温泉博物館を出た後、次はこっちに行ってみましょう。
この湯之島宿の通りから、少し上がったところに「温泉寺」があるようですよ。

この標識を目印に、角を曲がって直進。


見えてきました。あの石段の先に、温泉寺があります。

かなり雪が降ってきました。

しかし、温泉寺へと続く石段は、なんと墓地の中を通るらしいです…。

風雪を遮るものがない墓地。吹きざらしなので、街中より一段と寒く感じられました。

山門の近くまで、びっしりお墓が続いています。
雪景色と相まって、なんとも物悲しい雰囲気。石段も結構長いです。

もう少しだ、がんばれ~。

長い石段を登り終えて、ようやく山門に到着。

立派な門構えです。



山門をくぐったところに、このような看板があるのを見つけました。
ふむふむ。下呂温泉の由来については、先ほどの「温泉博物館」でも学んだけど、温泉寺の説明看板からも改めて学習しました。

「天歴年中この地の山中に、はじめて温泉湧出せり。地名を湯ガ峰という。」
『飛州志』『斐太後風土記』ともに湯ガ峰の温泉湧出を天暦年間(947~957年)と記していることから、下呂温泉は一千年以上の歴史を持つといわれている。
しかし文永二年(1265年)突然温泉の湧出が止まってしまう。その翌年、毎日の飛騨川の河原に舞い降りる一羽の白鷺に村人が気づく。不思議に思った村人がその場へ行ってみると、温泉が湧いていた。空高く舞い上がった白鷺は、中根山の中腹の松に止まり、その松の下には光り輝く一体の薬師如来が鎮座していた・・・。これが下呂に伝わる白鷺伝説であり、温泉寺開創の縁起である。
 白鷺に化身し、温泉の湧出を知らせたこの薬師如来を本尊とするのが、醫王霊山温泉寺である。

下呂温泉「温泉寺」公式サイトより

日本の温泉地には、動物や生き物が登場する伝説が必ず残っているのですが、ここ下呂温泉の場合は「白鷺しらさぎ」なのですね。

そういえば、街中を散策していた時、白鷺のマンホールを見つけました。

白鷺のマンホール

マンホールにも刻された白鷺は、温泉の大切なシンボルだったのですね。


このお寺の本堂には、薬師如来様がご本尊として祀られています。

お天気が良ければ

さらに、境内でこんな看板も発見。このお寺は、日韓合同制作ドラマ「赤と黒」のロケ地だったそうですよ。

このドラマのこと、お恥ずかしいことに全く知りませんでした。ここ温泉寺は第6話で登場するそうですよ。

山門から見える下呂の街。

下界は雪で真っ白。

薬師如来様にお参りして、温泉寺を後にしました。


⑥川沿いを歩く(銅像あれこれ)

湯之島宿の通りを出て、川沿いに出てみました。
ここは下呂温泉のメインストリート。

この橋の歩道に、いろんな銅像がありました。


こちらは、羅山らざん
林羅山とは、徳川幕府に仕えていた江戸時代初期の儒学者です。
彼が、著書の中で「日本の三名湯」と称して、草津温泉(群馬県)・有馬温泉(兵庫県)・下呂温泉(岐阜県)を挙げたところから、下呂温泉が全国的に有名になったんですよね。
それにしても、この地に、あの羅山先生がはるばる来てくださったとは…ビックリ。
羅山先生、下呂温泉を全国ベスト3に入れてくださり、ありがとうございました~。

ポーズをキメている林羅山先生。足元にいるのはお猿さん。


そして、羅山先生のお向かいには、なぜか?チャップリン。

今から20年ほど前に、ここ下呂温泉地内で「チャップリン映画祭」が開催されたそうですが、その時のご縁で、ここにチャップリン像が設置されたそうです。

私たちがここを訪れた時は、学生らしき男子グループがわいわい集まってきて、みんなでチャップリン氏と一緒に写真を撮っていました。楽しそうでいいなぁ~。

ここから次に、飛騨川の方に行ってみましょう。

河川では今も、この夏に起きた水害跡の復旧工事をしていました。


橋の下を流れているのが飛騨川です。
見ると、川底には、夏の大雨の時に上流から流れてきた土砂が堆積していました。

川幅が広いので洪水は起きなかったようですが、石のたまり具合を見ると、かなり激しい水量だったんだろうなぁ…と想像できます。

橋を渡って、JR下呂駅まで歩いていき、駅前で仁太郎まんじゅうを買って、また湯之島宿へと戻りました。


宿で一休み

寒い中を歩き回りましたが、ようやくチェックインの時間になったので、予約していた宿に向かいました。
湯之島にある小さな宿・内湯浅野屋さんです。

左に見えるのが、内湯浅野屋さん。

小さくて落ち着ける宿を探していて、偶然見つけました。
今回は大きな旅館じゃなくて、静かで小さい旅館に泊まりたい…と思っていたので、ちょうど良かったです。さらに「お料理が美味しい」という口コミを見つけて、ここに決めました。

案内されたお部屋は、先ほど歩いた飛騨街道に面した部屋でした。

部屋の窓から外を眺める。

曜日の関係で、私たちが泊まった日は、他にお客さんがいなくて空いていました。
お陰で、温泉はほぼ貸し切りのような感じ。のんびりできました。

①夕ご飯

温泉で冷えた体を温めた後、お楽しみの夕食です。

いただきます。

口コミの通り、どの料理もとても美味しかったです。

丁寧に作られたお料理。熱燗を飲みながら、いただきました。

温泉旅館の料理って「量が多すぎて食べきれない」ということが多いのですが、ここ浅野屋さんの夕食は、美味しいうえに胃に全然もたれなくて、どんな料理も残すことなく、お腹にスルスル~と収まっていきます。
気が付くと、最後まできれいに食べつくし、ペロッと完食してしまいました。

珍しい…あまごの塩焼き。

こうして美味しくいただいた後は、また温泉に入り、のんびり過ごしました。

②朝ごはん

朝起きて、また温泉(朝風呂)に入りました。体が温まって気持ちがいいです。
その後、身支度をしてから、朝ごはんをいただきました。

定番の旅館の朝ごはん。

飛騨の旅館の朝ごはん…といえば、やはり「朴葉味噌」ですね~。
下呂の朴葉味噌はやや甘めの味つけでした。

朴葉に味噌とねぎをのせて焼きます。これをご飯に乗せていただきます。

朝ごはんも美味しくて、ごはんをお代わりしちゃいました。

食事を終えたら、荷物をまとめます。チェックアウトです。

雪がやんで、穏やかな朝


小さな旅館でしたが、清潔で落ち着いていて、とても良いところでした。

会計を済ませて、帰路につきます。
外に出ると、雪はやみ、青空がのぞいていました。

朝の飛騨街道。昨日と打って変わって人気がなく静かでした。



荷物を持って、駐車場へと向かいます。

お世話になりました。ありがとうこざいました。

正面に見えるのは、昨日、味噌煮込みうどんを食べた「ひさご」さん。

浅野屋さん、また下呂に来た時には再度泊まりたいなぁ…と思いました。

国道41号線を走行して帰宅

前日の雪が心配だったので、(早く家に帰って、自宅の雪かきをしなくては…と思い)、下呂温泉を出た後は、まっすぐ自宅へ向かいました。

下呂から飛騨高山へと近づくにつれて、雪が深くなってきます。

雪景色です。

帰宅中のドライブの様子を、動画にまとめてみました。

雪は降ったものの、それほど道路は凍結していなかったので、スイスイと走れました。


久しぶりの温泉一泊旅行、いい気分転換になりました。たまには、こうしてのんびり温まりに行くのも良いものですね。

2021年最後のお出かけ。
楽しい思い出がまた一つできました。

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