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【写真日記】飛騨街道金山宿にて筋骨を歩く① 国道41号線から鶏ちゃんへ

前回の『金山巨石群』に引き続き、今回も下呂市金山町を歩きます。今度は「昭和レトロな町の路地」をめぐる日帰り旅です。

まず最初に、金山町について、簡単におさらいしましょう。

下呂市金山町ってどんな町?

金山町は、飛騨地方の最南端。美濃地方に隣接した町です。

金山観光協会のホームページによると、

江戸時代、金山町は馬瀬川によって飛騨と美濃の領国の境をなし、幕府領(天領)・郡上藩・尾張藩・苗木藩の 4つの藩領境の町でした。金山町を貫く飛騨街道 金山宿は、「飛騨の玄関口」として交通の要所でもありました。その賑わいは昭和40年代まで続き、飛騨と美濃の文化が融合した飛騨金山独自の街並みを形成していました。(サイトより抜粋)

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金山町は、古くから材木と鉱山で栄え、また、交通の要所としても発展し、四つの藩領の境町という独特の立地から、他と違った町並みが作られていきました。

この四つの藩の絶妙なパワーバランスによって、なんとか平和が保たれてきた…という背景から、それぞれの地区で「外敵が攻めにくい町」にする工夫がなされてきました。それが「筋骨」(細い路地)だったのです。

タイトルにある「筋骨」って何?

ここで、筋骨(きんこつ)について説明します。

全国どこでも、昔ながらの古い町並みには必ず「細い路地」がありますが、飛騨地方では、こうした細い路地(公道)のことを「筋骨」と呼んでいます。

筋骨については下のサイト「筋骨めぐり」をご参照ください。

サイトから、「筋骨」について説明されてある箇所を抜き出してみました。

岐阜県の飛騨地方では、せまい路地のこと「筋骨(きんこつ)」 と呼びます。右の赤絵図にあるように、赤線で書かれた道(あかみち)が筋骨で、かつては国が所有する道でした。のちに主要道と区別され法廷外道路となり、現在金山の筋骨は、下呂市へ合併した年(2004年)から市の所有となりました。(サイトより抜粋)

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「筋骨」は筋と骨と書くように、人間の体に例え、複雑にからみ合ったせまい道のこと を言います。飛騨街道 金山宿には、建ち並ぶ民家の隙間に筋骨が張り巡らされています。現在でも集落の往来に近道として役立つ筋骨は、住民にとって欠かせない存在です。(サイトより抜粋)


古い時代から残っている共同通路が「筋骨」です。

飛騨地域の他の市町村では、家を建て直したり、土地を整理する際に、筋骨を整理したところもあるようですが、金山町は今も昔のまま残っていて、人々の生活通路になっています。

そこで今回は、「この筋骨めぐり」をしてみました。

いざ金山町へ

前回は巨石群を見るために金山町へ行きましたが、それから一週間後には「筋骨めぐり」をするために、またまた金山へ…。

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高山市内を出発し、国道41号線を南へと走ります。

下の写真。川にかかっているのは、JR高山本線の鉄橋です。

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更に車を走らせて、下呂市に入りました。

(下の写真)右側の河川は飛騨川です。昨年7月の豪雨災害で道路が崩落したところを、今もこうして復旧工事をしています。
あの豪雨の後、車が走れる道(片側)を急ピッチで形成。更に、反対車線を作るために、あれから一年たった今も工事中なのです。それくらい甚大な被害だった…ということです。
(あの豪雨の爪痕が、今も各地にこうして残っています)

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車窓から飛騨川を覗くと、(昨年の豪雨災害の時に)上流や山から流れて落ちてきたであろう巨大な岩が、川の両岸を埋めるようにして転がっていました。この岩を除けながらの道路の造成は、かなり大変だろうなぁ…と思いました。

更に車を走らせて、三叉路に出ました。

右折すると濃飛横断道路に入ります。

前回、巨石群へ行った際は、この三叉路で右折しましたが、今回は金山町市街地へ向かうので、このまま直進(41号線)します。

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◇◇

更に車を走らせて、金山の町に近づいてきました。

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金山に到着。まずは「筋骨ランチ」をいただく。

車は無事に、ドライブイン飛山に到着しました。

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昭和世代の飛騨人の皆さんは、きっと懐かしくなる…。ここドライブイン飛山(ひざん)。

…というのも、まだ飛騨に高速道路ができる前、もっと言えば、全国各地に「道の駅」ができる前、車でこの41号線を通って名古屋や岐阜へ行く時は、この飛山がトイレ休憩地点だったんですよね~。

ここは飛騨と美濃の境界線…ということもあり、みんなここで車を停めて、休憩したのです。

今回、私も四半世紀ぶりくらいに、ここに来ました。

久しぶりに着てみたら、昔、お土産屋や自販機があったコーナーは閉められていました(←全景の写真を取り忘れました…汗)。

でも、レストランがあった建物はオープンしていました。

中に入って、(少し早めに)お昼ご飯を頂くことにしました。

こちらは、「筋骨ランチ」です。

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うどん付きの定食ランチ。

これは岐阜県のソールフード「鶏ちゃん」(けいちゃん)。

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鶏肉に味噌や醤油で味付けしたもので、野菜と一緒に焼いていただきます。

この鶏ちゃん、地元では(下のように)パックになっていて、スーパーで販売されています。多いのは、味噌味か醤油味。カットした野菜と一緒に炒めるだけで完成するので、夕ご飯のおかずにすごく重宝しています。

私のお気に入りは、このカレー味の鶏ちゃん。

野菜をたくさんいれて炒めるので、ご近所さんからいただいた大量野菜の消費にもピッタリ。ただし、1パックの肉量がやや少なめなので、育ち盛りのお子さんがいらっしゃる場合は、一袋では足りないかもしれません。(うちはシニアと後期高齢者しかいないので、1パックで充分w)

…と、ちょっと話が脱線してしまいましたが(汗)、鶏ちゃんでご飯をガッツリ食べて、腹ごしらえしました。

ごちそうさま!

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さて。

実はお食事の時に、お店の人にお願いして、ドライブイン飛山で「筋骨めぐり」のガイド(有料)を申し込んだのですよ~。

そうなんです。ここが「筋骨めぐり」のスタート地点なのです。

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もうすぐガイドさんが来てくださるとのこと。

ドキドキ…。

(つづく)


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