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言葉を使って表現を楽しむ。「#描写遊び」を始めました

ことの発端

先日、私が所属している執筆サークルのミーティングがあったのですが、そこで「描写が苦手」という話が耳に飛び込んできて、えっ?と驚いたことがありました。

ライターさんの多くは「取材したことを記事に書く」を仕事にされていると思うのですが、書く対象がはっきり決まっている場合は、非常に書きやすいそうなんですが、これとは逆に、自分の感性(五感)で感じたことを言葉で描写するとなると、言葉に詰まって書けないこともあるそうです。

全てが全て皆さんがそうとは限らないのでしょうが、実際に苦手意識を持っている方がいらっしゃると知り「えっ?そうなんですか?」と、つい前のめりになりました。

ちなみに私は「描写」が大好きなんですよ。描写萌えするタイプで(←何やねん、それ?笑)、素敵な描写を見つけると、胸がキュンキュンしちゃうんですよ。私自身も、(表現力はまだまだ未熟ですが汗)丁寧に描写することは好きなタイプです。

そこで、皆さんで楽しみながら「描写」の記事を書いて交流できたら良いなぁ…と思いました。
自分以外の他の皆さんの表現に触れることで、いろいろ勉強になるし、新しい発見もありそうです。更に、自分の表現力を磨くのにもよさそう…。これは面白そうだと感じました。

「描写」が書けると鬼に金棒、怖いものなし

ちなみに「描写」は、私は文章を書くにあたって非常に大事な力だと思うんですよね。

私は長いこと書道をやっていたのですが、書道の場合だと「臨書」(りんしょ)という練習法があります。優れた古典作品をお手本にして、お手本を見ながら「ひたすら書き写す」というものです。書を始めて最初の頃は、ずっと臨書です。もう徹底的にガンガン書き込みます。こうして確かな観察眼と見たものを筆で的確に表現できる技術を培うのです。これが書道の基礎基本(土台)です。絵で言うと「デッサン」でしょうか。

これと同じように、文章も「描写力」がすごく重要だと思うのですよ。

見た情景、感じたこと、これらを臨場感をもって言葉で描き出せるようにしておくこと…。これによって、文章の質が大きく変わってきます。

でも、この描写力は、ただ見た通りに書けばいいというものでもなく、例えば「この光の感じを的確に読者に伝えるには、どの語彙を使えばいいだろうか…」と、語彙を選ぶ力も必要です。

そうなると、自分の頭の中にたくさんの語彙の在庫を用意しておくこと(いろんな語彙を知っていること)も重要で、いつでも必要な語彙がサッと取り出せるように準備しておかなくてはいけません。常にいろんな言葉に触れて語彙力をつけて、表現の枠を広げておくことも大事なんですよね。

更に、読者が文章を読み進めるとき、心地よく読んでもらえるように、文章にリズムを持たせたり、韻を踏んでみたり、全体のバランスを見てポンと「置石」のような一文を放り込んでみたり…等。読みやすさとわかりやすさ、この両方兼ね備えた文章になるよう、全体の構成も考えなくてはいけません。

これは世間では「センス」と言われている部分じゃないかと思います。
美的センス、文学的センスとでもいうのでしょうか。優れた表現者は、自分の文体のリズムを知っていて、自分の表現の特徴をしっかり持っています。それらを使って「自分の世界観」を描き出しているのです。
こうして、自分のセンスをきめ細かく働かせながら、「自分の作品」を書いているんですよね。
それが、その人の魅力となり、ファンが付くという訳です。

「描写」は難しそうでいて、実はとても楽しい

しかし、その一方で、描写は「どんどん盛ればいい」というものでもなく、あまり表現が凝り過ぎちゃうと、「何を書いているのか?意味がサッパリ分からない」となっちゃいます。書きながら、常に読者目線と読者の思考の流れを意識して、自分が書いた文章を読んでみる、そして手直しする…。こうした客観的視点も必要です。
この塩梅が、なかなか難しいところなんですよね。

こんな感じで、大人向けの文章を書こうと思うと、いろいろ勉強しなきゃいけないことが多くて、ついつい難しく構えてしまいがちです。だから余計に苦手意識を持ってしまうのかもしれません。

でも、じゃあ本当に難しいことなのか?…というと、案外そうでもなく、大人より子供の方が上手だったりします。身近な子供たちを観察すると、どの子も表現の天才ですよね。

自分が体験したことや見たこと感じたことを、子供達は毎日楽しそうにゲラゲラと語ってくれます。
そんな子供たちのおしゃべりを聞いていると、次々と面白い表現が飛び出してくるので、飽きることなく本当に楽しいです。
子供と触れあっていると、大人になって以降、ずっと閉じていた自分の感性の扉が開く感じがします。

たとえば…。

比喩表現の「擬人法」(=物を人に例えて表現する)や「直喩法」(=「まるで〇〇のようだ」と例える)や「隠喩法」(=「〇〇は△△だ」と言い切る)を使ったり、「擬態語」(=てくてく、ぽかぽか等)、「擬音語」(=ザーザー、わんわん等)を用いたり、などなど。

用法名は難しい言葉ですが、中身は小さな子供たちでも気軽に使っている方法です。

そう考えると、あまり難しく構えず、目の前にあること(もの)を素直にありのまま「言葉」で表現していけばいいのかなぁ…と思います。

上手く書こうとか、カッコよく表現しようとか、大人特有の変な欲を出さず、感じたままを素直に正直に書く…。これが「描写」の秘訣なのかもしれません。

「描写遊び」の作品例

こうして始まった「描写遊び」。

まずは私がトップバッターとなり、一記事書かせていただきました。

以下、賛同してくださった皆様が、続けて書いてくださっています。

ハッシュタグ「#描写遊び」を付けて公開中です。

サークルの枠を飛び越えて、飛び込みでご参加くださった方もいらっしゃって、とても嬉しいです。
ありがとうございます✨

「#描写遊び」の参加方法

もしよろしければ、皆様もいかがでしょうか。

参加規定は「300字~1000字以内で、描写の記事を書く」です。

目の前にある物事や出来事を、言葉を使ってスケッチしてください

記事を公開する前に、ハッシュタグ「#描写遊び」を付けてくださいね。

書いてくださったら、読みに行きます!そしてスキ❤️を押させていただきます。

長雨とコロナで自由に動けない今。目の前にあるものを文章で自由に表現し「描写遊び」を楽しんでみませんか。

素敵な表現と出会えることを、とても楽しみにしています😊。


【描写遊び】続編記事


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