コミュニケーションで大切にしたいこと

カウンセリングについて学んだことのなかに、「これは業務に関係なく、普段の生活の中でも大切にしたいことだなぁ…」と感じるものが、いくつかあったので、noteでシェアしますね。

これは、小さなお子さんをお持ちの親御さんや、職場など大人同士のコミュニケーションでも、すごく役立つ内容なんじゃないかと思います。


①人の話を聞くとき、わかったふりをしない

相手の話のなかで、何かわからないことが出てきたのに、そのまま聞き流して「わかったふり」をしてしまうことがある。しかし、話し手のなかには、動物的直感が働いて「この人は全然わかっていない、わかったふりをしている」と気づくケースもあり、結果、聞き手への不信感につながることが多し。
分かっていないのに、わかっているふりをするのはダメ
疑問に感じた時は、「わからないから、もう少し詳しく教えて」と素直に質問すること。

②「どうして?」「なぜ?」の質問は、相手を問い詰めるのと同じ

相手に質問をするとき、「どうして?」「なぜ?」という聞き方をすると、聞かれた相手は問い詰められ追及されているような感じを受ける。
そうではなく「あなたは、そのことについてどう思いますか?」という聞き方をするとよい。
「どう思う?」という質問の仕方は、相手に「これは自分の問題である」という意識をもってもらえる。当事者として自覚してもらえる。

③相性が合わないときは、無理しないで切り離すことも解決策の一つ

人間だから、相性があって当然。合わないのに無理してずっと関わり続けるのは、かえって問題の悪化につながる。
この場合は、相性が合わないことを「悪いこと」「失敗」と受け止めず、(カウンセリングの場合は)担当者をサクッと変更する方が、お互いのためになって合理的。割りきることも大切。

④自分はどういうときに感情的になりやすいか?を知っておく

聞き手は、人の話を聞くときは、自分の価値観や道徳観を基準にしないで「中立性」を守ることが大事。しかし、人間なので、自分の価値観に合わないものに対して、つい無意識に感情的な反応が出てしまうことがある。
そこで、事前に「自分はどういう時に、自分の中立性が揺らいでしまうのか?」←苦手なタイプやどんな時に自分は反応しやすいのか?どんな状況になると冷静さを失ってしまうのか?…等を知っておくとよい。

⑤人に話すことで、心の中にしまっていたものが動き出す

深い悩みを抱えていた人が、勇気を出して自分の悩みを打ち明け、しっかり受け止めてもらえたと実感した時、その人の中でスイッチが入り、変容のプロセスが自然と動き出す。
これは、今まで相談者の心の奥底に固定され封印されてきたものが動き出すことであり、それらは例えば感情の吐露や行動など、本人も驚く形で表にいろいろ出てくる。それはプラスのものとは限らない。マイナスのものがドッと出てくる場合もある。
どちらが出てきても、聞き手は否定せず、相手が表に出してくるものを、ありのまま受け止めていくことが大事。また、受け止める覚悟を持つこと。

⑥言葉にならない「思い」をくみ取る

うまく言葉に表現できない「思い」をくみ取るために、相手の「行動」に目を向けて、その原因について考える。
例えば、子どもが友達を叩いてしまったとき、叩く前後の子どもの様子や友達の言動などに注目して、その時の子どもの気持ちや思いをくみ取っていく。

⑦心の動きを尊重し、相手に寄り添う

頭で理解しようとするのではなく、話し手も聞き手も「あぁ、なるほど。そういうことか…」と思えることが大切である。腹に落ちる&腑に落ちることが大事。
そのためには、話し手が話すのを躊躇したり、何か言いかけた時は、その態度を尊重し、話せるまでじっと待ってあげること。沈黙をおそれないで。
言葉尻だけで「こうだ」と決めつけて、ハンコを押すように納得する(させる)のではなく、相手の気持ちにとことん寄り添うこと。

⑧時には比喩やユーモアを利用する

直球(生々しい現実)ばかりでは、気持ちが苦しくなって受け入れがたくなる時もある。そこで、時には「比喩表現」を使ってやわらかく例えてあげると、現実から少し距離を置けるし、事実を客観視しやすくなる。
また、ガチガチに緊張しすぎているときは、上手に「ユーモア」を使う。
ユーモアによって、事実を客観的に見ようとする「心の余裕」が生まれる。

以上8つです。

良かったら、参考にしてみてください。





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