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ラグビー体験会事故報告

※2024年5月12日追記
 主催者側から連絡があり、本件に関して話し合いを進めてます。
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1.最悪の始まり

2023年8月6日。
この日、人生最悪の日を迎えることになるとは思ってもいなかった。
私はこの日を忘れることはないだろう。

場所はブリオベッカ浦安競技場。
社団法人Joynt (代表理事 横浜キヤノンイーグルス所属 喜連航平氏)が主催するラグビー体験会「おとなラグビーコミュニティ(以下、おとラグ)」に参加した。
ラグビーに触れて一緒にラグビーやラグビー観戦をする仲間を作るのが目的のイベントで、思いがけない事故が発生した。

2人1組になりパス練習をしていた時、他の参加者と激しく衝突。
左眼窩底骨折という診断を受け、人生初の骨折と初めての入院手術を経験することになった。

2.恐怖と希望の狭間

手術は通常1時間程度らしいが、私の場合は鼻腔内の骨を削り眼窩に入れて骨をサポートさせるため、5時間に及ぶ長時間にわたった。
術後、翌日は目が開かず、光の強弱しかわからず「このまま見えなくなるのではないか」という不安に押しつぶされそうになった。
しかし、先生の手腕より、徐々に視力は回復していった。

術後2週間経ち、鼻腔内に挿入されていたバルーンを抜去。
眼窩底骨折の入院は長くても7日前後とのことだったが、私が後遺症の不安を抱えながら退院したのは18日後のことだった。

3.後遺症と日常への葛藤

現在、術後半年近く経つが、左鼻の側面から口元まで痺れと痛みが残り、定期的な受診と薬の服用が欠かせない。特に寒い時期は、ビリビリとした痛みが不定期で襲ってくる。
長時間下を向くことも出来ず、人混みに出かけることも怖くて仕方ない。

ラグビー観戦は家族や友人と一緒であれば楽しめるようになったが、以前のように遠征をしたり、連日のように出かけるのは無理だ。

4.事故の原因と安全への願い

今回の事故は、運営側の安全配慮不足が原因だったと確信している。
広い競技場を借りていたにもかかわらず、狭い間隔でゲームを続けていたことは、明らかに問題だった。

参加者自身も安全意識を高め、適切な距離を保ちながらプレーすることも重要だが、安全管理の徹底は主催者側の責任である。

5.保険と参加者への警鐘

今回の事故で痛感したのは、保険の重要性だ。
法人側で保険に加入していたものの、限度額はそれほど大きくなく、治療費も一年間しか有効ではない。私の場合は一年を超えて治療が続くため、以降は自費負担となる。

イベントに参加する際には、自身の保険内容を必ず確認し、必要であればスポーツ保険などの追加での加入を検討すべきだ。

6.主催者側の対応と今後への要望

事故発生から半年が経過したにもかかわらず、主催者側からの対応はほとんどない。
主催者本人に確認したところ、「法人で謝罪するのが筋」とのことで、法人とのやりとりになったが、こちらの報告への返答のみで、具体的な対応は何も示されていない。(退院報告もしましたが、返事なく今に至る)

痺れなどの麻痺は後遺症として残る可能性もあり、主治医からも長期的な経過観察が必要とされている。主催者には、誠実な対応と治療費の負担を求める。

7.最後に

この事故は、私の生活に大きな変化をもたらした。
しかし、同時に多くのことを学ばせてくれた。
安全の大切さ、保険の重要性、そして主催者側の対応と責任。

今後の「おとラグ」で私のような事故が二度と起こらないよう、願っています。

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