看護の力

 看護師として働いていたこともあります。今は看護教員もやっております。ですが、どうしてもぼくは「看護の力」というのは何を指すことなのかがわかりません。「看護観」「傾聴」といった言葉もあまりわかっておりません。具体的にはどういうものを指すのでしょう?

 「看護の力」とは一体何なのでしょうか?もしかすると他の人たちはみんな持っていたのでしょうか?パワハラ、アカハラ、同調圧力などの「力」はたくさん見てきたのですが、「看護の力」をしっかりと把握出来たことがありません。学生さんや若い方々が自分が追い求めるものが具体化できずに「看護の力」と表現するのは分かるのですが、偉い人が「看護の力」という抽象的なものでしたの人間を動かそうとするのは、一種、宗教に近いものを感じます。恐らく看護研究が発展していくためにはあやふやなものを力押して素晴らしく見せようとする文化を無くしていく必要があるような気がします。

 話は変わりますが、ぼくは小さい私立大学で勤務しています。トップ層の人間は近くの大きな大学から定年退職して天下ってくることが多いです。これって普通のことなのでしょうか?定年退職した人間が天下ってくるのは、もちろん良い場合もあるのでしょうが、下からするとうーんという感じがします。世代交代できなくなっていく感じがあるんですよね。今の上の世代の方は、立派な方ももちろんいらっしゃいますが、パワハラ、アカハラ耐性がが強かったり、精神的にめちゃくちゃ強かったりして、この業界で生き残れたっていう感じの人が一定数いらっしゃると思ってます。そして「若い人のためを思って」というおおよそ間違った考えで平気でパワハラを行なったりする人がいるからすごく嫌なんですよね。ナチュラルにパワハラなのに、本人は良いことしてると勘違いしているから、本当に厄介です。ぼくの見方が偏見に溢れているのか、他にもこういうことを思っている方がいらっしゃるのか、気になります。

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