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ギターむずすぎワロタ

(3/27追記 「おまけ:レスポールについて」 にて項目を追加しました)

ぼっち・ざ・ろっく最高~~~~~~!!!!!

ってことでまたもやギターブームが来ているようで、これからギターを始めたい、もしくはもう買ってしまった行動力があるオタク達はたくさんいるんじゃないでしょうか。

実は僕も1年前くらいにこっそりエレキギターを買っていたんですよね~下手すぎて黙ってましたが!

毎日こんな感じ
※ぼっち・ざ・ろっく!第3話

仕事が忙しかったのもあって、買ったはいいもののしばらく全然練習してませんでした。でも最近ぼざろ影響でモチベが復活してちゃんと練習するようになったので、なんとなく簡単な曲は弾けるようになってきました。どうやら最初の山は越えたみたいです。

だが!依然としてむずすぎる!!誰だー!こんな楽器作ったのは!!

てことで今回は「初心者目線」からギターという楽器について溜めに溜めたルサンチマンを解放したいと思います。何が難しくて、何がしんどかったかをできる限り当初の目線で言語化していきます。

初心者がイラついたところをただ書き殴っているだけのnoteでしかないので価値を見出すことは難しいですが、強いて言えば、
ギター買うか悩んでいる人にとっては、始める前に現実を知ることで備えることができるし、買っちゃったけどむずすぎて萎えてる人には、同じように悩んでいる人がいるんだと気付くことでいくらか気分が楽になるんじゃないかな~とか思っています。一緒に傷をベロベロ舐めあいましょう。

では、最初にギターが難しいと感じたところ、躓いたところを順番に書いていきますね。

①音を鳴らすことが難しい

まず最初にキレたのは、「楽器」のくせに音を鳴らすのが難しいということでした。
楽器は音を鳴らす物で、音を鳴らすためにそれを買ったのにそもそも音が鳴らない。壊れてんじゃないのかと思って楽器屋に見せたら全く壊れてなくてただ単に自分が下手なだけでした。ちょっと泣いた。

なんで鳴らんのや?っていうと、鍵盤を軽く押すだけで鳴るピアノと違って、ギターは音を鳴らすために弦を押さえる力が結構要ります。そして、人類が普段絶対使わないような指の形で、6本の弦をそれぞれ押さえる必要があります。最初はちゃんと押さえているつもりでも、何本かの弦が鳴らずにクソみたいな和音が発生し、誰が聞いても間抜けな音がうん万円もする贅沢な楽器から鳴るんですね~はー!死にたい!

Fコード

分かりやすい例でいえば、よく言われる「Fコード」というものがありますね。聞いたことはあるけど実際どんな形やねんっていうと


Fコード

人差し指一本で1弦2弦、6弦を押さえないといけないので、もう1~6全部押さえてしまえーって形になっています。その上で中指小指薬指をピンポイントでそれぞれ押さえます。

実際にやるとこう。

明らかに日常生活でする指の形ではない

ぐぁーーーー!!!見てるだけで指が攣りそう!!

特に最初はこの「人差し指で全部抑える」が難しく、何本か鳴らないことが多いです。
始める前は言うてもこんな難しそうなコードはたまに出てくる中ボスみたいなもんだろと思っていましたが、スライムみたいにばんばん出てきます。
初めて曲のtab譜見たとき怖すぎて泣いちゃった。

Bコード

お次はBコード。
ギタリストの間では実はFコードより鬼門と言われてたりします。

Bコード

指盤を見た感じFコードより単純そうに見えますが、実際に押さえてみると指がこんな感じになります。

いや指の骨えぐいて!!!!!

Fコードより難しいとされる理由は人間の指の骨がこれを押さえるための形をしていないからです。最初は全然鳴らないし普通に骨が痛いです。これ考えたやつ頭おかしいだろ
結局、僕の場合は数か月くらいかけて指の骨が変形するまで押さえ続けてようやく綺麗に鳴るようになりました。指壊れちゃったぁ…


肉体改造が必要?


前述したとおり、最初のうちはちゃんと指を配置してもなぜか鳴りません。一個一個丁寧に指を置いて、全力で押さえつけてもなお鳴らない弦があるのです。はあ?って感じですが、人類の指の構造を考えれば当然のことなのです。

そもそも人類の指は、器用に物を持ち運んだり、何かを掴んだりしやすいようにとても柔らかくできています。なのでたとえ全力で弦を押さえたとしても柔らかい赤ちゃんの頬っぺのような指では弦の硬さに負けて指の方が凹んでしまい、弦が押さえられていない状態になるのです。
だから、僕達初心者が音を鳴らせないのは下手だからではなく、指がまだ人類の指だからです。

ラグビーや相撲などのスポーツではまともにゲームに参加するためにはまず筋トレをして、体重を増やすことで攻撃に耐えられる逞しい肉体が必要ですよね。それと同じで、ギターもまずスタートラインに立つためにある程度のフィジカルが必要なんですね~!体育会系過ぎるわ!!

「ぷにぷに~」
※けいおん!第3話

なので最初は鳴らなくてもめげずに押さえ続けて指を固くして、握力も鍛えていきましょう。ある日突然鳴るようになります。
チョーキングの練習してると指が固くなりやすいかも。

②音を鳴らさないことが難しい


誤植ではないか?と思われるかもしれませんが誤植ではないです。やっと音が鳴らせるようになった次は「鳴らさない」ことに苦労します。

どういうことかというと、このギターとかいう不便な楽器は弦が6本も密集して張られているので、例えば弦を1~2本しか使わない音を出したい!となったとき、何も考えずにその1~2本の弦を押さえてジャカジャカ弾くと残りの4~5本からゴミ溜めのような音が爆音で鳴ります。
なので、我々はこのギターとかいう不便でめんどくさい楽器のためにわざわざ残りの4~5本の弦が「鳴らない」ように他の指で軽く触れてあげなきゃいけないのです。
人間様のお手を煩わせやがって!

ちなみにこの介護を「ミュート」といいます。マイクのミュートとかと一緒ですね。

以下、分かりやすい例

・Dコード

×の弦をミュートします
親指で上二つの弦をミュート


・オクターブ奏法

×がいっぱい
すべての×を人差し指で軽く触れています。そして念のために中指薬指も6弦を触れてミュート。


分かりやすい例を出しましたが、ギターを弾くにあたっては、Fコードのように全部の弦を鳴らすようなコードでない限り、すべてこの「ミュート」が付きまといます。そう考えるとFコードは逆に簡単に思えてきますね。

マジでめんどくさいし、手の構造上難しいミュートもあり、このミュートという概念さえなければギターはかなり簡単であったはずだと断言できます。

あとコードじゃなくて、ソロパートで弦を一本一本狙い撃ちして弾く「単音弾き」のときはもっと難しくなります。
たとえ他の弦に触れずに1本の弦だけをピックで上手く鳴らしたとしても、「その振動で他の弦が鳴る」と言われたときは冗談だろって笑いましたがアンプに繋いで聴くと確かにちょっと鳴ってるんですね~。つまり、残りの5本の弦をあの手この手を使ってミュートしなきゃいけないということです。ギター叩き割ろうかと思いました。

③リズムキープが難しい

①と②ができるようになったらようやく楽しくなってきます。出したい音が鳴るようになると楽器を演奏している実感が出ますからね。ただ一音一音が出せるようになっても、リズム良く連続で弾かないといけないのが音楽の辛いところです。

ただでさえ音を鳴らすのが難しいのに、指をあっちからこっちへと素早く動かしてリズムを意識しながら押さえないといけません。
①と②でようやく倒せるようになったと思っていたコード達がリズムという強力なバフを受けて襲い掛かってきます。

苦労して身に付けたと思っていたスキルが実は全然まだまだ使い物にならなかったと気付くので、結構キツイです。あと、リズムがぐちゃぐちゃでもなんとなく弾けている気がするのでミスっていることに気付かずに、もしくは気付いていても現実から目を逸らしてそのまま続けてしまえるのでなかなか上達しません。その分①と②より厄介かも。


その他にも難しいポイントはいっぱい!


なぜ挫折するのか

このままでは本当にただイラついたことを書いただけのゴミnoteになってしまうので、最後にそれらしい分析というか考察をしてみたいと思います。

ギターが初心者にとって難しいことは分かったとして、それにしても挫折した話を聞くことが多すぎるのではないでしょうか。
「けいおん!」や「BanG Dream!」でブームが起きた後、数か月後にはハードオフに主人公のギターが並ぶというお約束のような現象は皆さんも聞いたことがあるでしょう。

では実際どのくらいの人がギターを初めて挫折しているのでしょうか。

2大ギター企業の一つであるフェンダー社の調査によると、
「ギターを始めた人の約9割が1年以内に辞めてしまう」という驚きのデータがあります。

9割!!!!!1年!!!!!!!

いや挫折しすぎやろ!!とツッコミを入れたくなりますが、実際1年この楽器を触ってきて無理もないなと感じました。

なぜ挫折するのかについて、一言で「難しいから」と答えるのは簡単ですが、ただ難しいだけであれば「9割」が、「1年以内」に辞めてしまうなんて高い離脱率になるでしょうか。勉強やスポーツなど、世の中にはもっと難しいことは沢山あると思いますが、ここまで早期に挫折する率が高いものはあまりないのではないでしょうか。

というわけでこの問題について、自分の1年を振り返りながら挫折する原因と思われるものを4つ挙げてみました。

1.最初から難しい

まず最初に考えられる原因はこれ。

勉強でもスポーツでも、初心者はまず基本的な技術から身に付けていきます。そして、そうした基本的な技術は総じて「簡単」です。野球ならただボールを投げる、サッカーならボールを蹴るなど、だいたいは簡単なことから始まります。そこから徐々に早い球を投げる、鋭いシュートを打つといった高度な技術を身に付けていくので、初心者がステップアップしやすくモチベも維持しやすい。

他方でギターはというともう初っ端から無茶苦茶難しい。いきなり無茶苦茶な指の形をしたコードを弾かされる上に音も鳴らない、曲を弾くとかいう以前の問題。見本となるユーチューバーが丁寧に説明してくれても、肉体がそもそも人類のままなので全然鳴らない。

そうした期間が続くと、「自分は言われたこともできない」「才能がない」「無駄な時間では?」といったネガティブな言葉が頭に浮かび、ウキウキしながら楽器屋に行って高いギターを買った自分がひどく惨めに思えてきます。本来の目的である「曲を弾く」ことすらままならないので、もう全然楽しくない。モチベなんて最初からずっとない。

「ギターうまくならなくてごめんなさい。かわいすぎてごめんなさい」
※ぼっち・ざ・ろっく!第7話

余談
ちなみに形がよく似た「ベース」という楽器がありますが、バンドマンの友達曰く、ベースは最初は簡単でだんだん難しくなっていくとのこと。
対してギターは最初から最後までずっと難しい。エルデンリングですか?

2.下積み期間が長すぎる

前述したように曲らしいものを弾けるようになるのも、指が固くなり、握力が付き、ミュートの感覚が掴めるようになってからなのでその地点に到達するだけでもかなり時間と労力がかかります。

ぶっちゃけこの下積み期間は機械的な練習ばかりでどう頑張っても面白いと思えないものであり、更にその期間が無限に続くかの如く長期間であれば人ひとりの心をへし折るのは容易いでしょう。

※ぼっち・ざ・ろっく!第1話

特に仕事や勉強が忙しくてたまにしか触れない人にとっては、せっかく時間を見つけてギターに触れても退屈な下積み練習なのでますます何のためにやってるのか分からなくなってきます。また、まとまった練習時間を取れない人だとなかなかこの下積み期間を抜けられないため、余計に長くこの期間を味わうことになります(筆者がまさにそう)。
日頃の鬱憤を晴らすための趣味なのに逆にストレスが溜まるんですね~、何回もギター叩き割ろうと思いました。

3.理想と現実のギャップがクソデカい

おそらくギターを始める人の多くが、好きなギタリストがいたり、弾きたいアニメの曲があったりと何らかの「理想」を持ちながら決心すると思います。ちなみに僕はマウリーさんのGO!GO!MANIACに惚れて始めました。

こうした理想がきっかけで何かを始めるのはとても素敵なことなのですが、ことギターに関しては、だいたいの場合においてこの理想がめちゃくちゃ高く、それが高い挫折率の原因だと考えています。

例えば好きなロックギタリストがいる場合はその道のプロの姿を見ているわけで、そりゃもうめちゃくちゃ上手い訳です、だってそれでお金稼いでるんだもん。

そしてオタクの皆さんは大概これになりますが、アニメの曲を弾きたい場合も実は理想としてかなり高い場合が多いです。なぜならアニメの曲は、バンドで実際にライブをする想定をしていない、すなわちギタリストにかかる負担を考慮せず作曲されていることが多いからです。特にオタク達は耳が無駄に肥えているので、複雑なメロディやテクニックをこれでもかと詰め込んだカッコいい曲に惹かれる傾向にあります。
ギタリストの世界には涼宮ハルヒのGod knows…を弾こうとして死んだ屍達がそこら中に転がっています。

このように理想がかなり高めなのに対して、現実は辛い下積み期間が続くのでそのギャップはとてつもなく大きいということになります。何事もそうですが、目標があまりに遠すぎるとモチベよりも絶望感の方が大きくなるのが人間というものです。

余談
「けいおん!」では難しい曲が有名ですが(GO!GO!MANIACやUnmei♪wa♪Endless!等)、劇中歌やDon't say "lazy"等簡単な曲もいくつかあり、実はまだオタクには易しめ。
他方で「ぼっち・ざ・ろっく!」においては、ぼっちちゃんパートは中上級テクニックが多く基本的に全て難しい。ぼっちちゃん役の青山吉能さんが「青春コンプレックス」を弾かされている公式youtube企画がありますが、完全初心者が弾かされる曲にしてはあまりにも難しい。普通に可哀そう。

よって、おそらくけいおんチルドレンよりぼざろチルドレンのほうがギター挫折率は高くなるんじゃないかなーと予想。ギター店の話ではけいおんチルドレンよりもそもそも母数がめちゃくちゃ多いらしいので挫折者の実数は確実に多そう。
なのでどうしても結束バンドの曲が弾きたい!という初心者は、比較的簡単な喜多ちゃんパートから練習してみよう!(星座になれたらのバッキングソロとか楽しいよ)

50回くらい観たライブシーン
※ぼっち・ざ・ろっく!第12話


4.「本当の」ぼっちちゃんにはキツイ

軽音部にでも所属しない限り、独学でギターを練習することは極めて孤独です。
「けいおん!」の唯ちゃんと異なり、「ぼっち・ざ・ろっく」のぼっちちゃんは陰キャオタクの境遇を体現していたので、そこに惹かれてギターを始める人も多いと思います。僕たちオタクは一人で黙々と何かをするのは得意ですからね〜。

しかし、実際のところギターは完全に1人だけでどうにかするのはかなりしんどく、難しいことに気付きます。
今はYoutubeを含め教材は豊富なので、昔よりは恵まれていると言えますが、それでも初心者1人では気付けないミスや悪癖は多く、難しいテクニックを覚える際は、できない理由がわからないからいつまでたってもできないという状況に陥ります。こうなると練習のしようがないですよね。

僕は幸運なことに身近にバンドマンがいたので最初のうちは教えてもらったり、どう練習していくか等、アドバイスをもらえたので何とか続けることができましたが、それでもやっぱりほとんどは一人で練習することになるので、孤独とイライラがピークに達するとその度にギター叩き割りそうになっていました。

なので、初心者のうちはギター教室やギター経験者の友達など、他者に見てもらう環境を無理にでも用意することが大事なんじゃないかなと思います。ぼっちちゃんのように押し入れの中で毎日6時間も練習できるのは極めて稀な例です。

並みの精神なら絶対病む
※ぼっち・ざ・ろっく!第1話



結論:ギターは挫折しやすいようにできている

以上のことからギターは挫折するには十分すぎるほどの要素をいくつも兼ね備えた楽器であることが分かります。挫折してしまったのはその人の心が弱いとか努力が足りないとかではなく、こんな構造をしているギターが悪いのです。あんなものをピロピロ弾けている人達が凄すぎるのです。

しかし、よくよくこれらの挫折要素を見てみると、事前に知らされていたら耐えられるかもと思えるものが多い気がしますよね。
もちろん大変なことに変わりはないですが、「そういうもんだ」と知っている状態で臨むのとそうでないのとでは大きな差があるのではと思います。これを読んでくれた初心者ギタリスト達の離脱率が少しでも下がれば幸いです。

それでもめちゃくちゃ楽しい

ここまで長ったらしくギターのネガキャンをしてしまいましたが、結局はこれに尽きます。長い下積み期間の果てにちょっと曲っぽいものが弾けるようになったときは本当に楽しく、ギターでしか得られない喜びがあります。これを一度味わったら、挫折しない残り1割の人間になることができると思います。

そして、ある程度のレベルを超えると、アニソンでも好きなバンドの曲でもtab譜追っかけるだけでだいたい弾けるようになるので急に世界が広がります。その先はテクニックの上達だけでなく、音作りや細かいニュアンスの再現など、どこまでもやり込める要素があるので一生の趣味になると思います。ギター弾けるジジイかっこよくね?

今現在ちょっとでもギターをやろうか悩んでいる人も、始めたけど心が折れそうな人も、このnoteで紹介した難しポイントを「そういうもんなんだ」「みんな悩むことなんだ」と捉えて頑張ってみてほしいなと思います。

ギター道は大変長く、険しい道ですが、一緒に歩きましょう。現実は、ぼっちよりも、みんなで歩いた方が踏ん張れるし楽しいはず。

みんな・で・ろっく!


おまけ:レスポールについて

今回のギターブームでも、けいおん!と同じく、ぼっちちゃんがレスポールカスタムを使っていたので、レスポールを買う初心者達が多いみたいです。
巷ではレスポールは初心者向けではないと言われていますが、実際のところどうなんでしょうか。僕が身体を張って検証しました。


御茶ノ水で買った中古のギー太


結論:やめておけ!!!!!!!!!

けいおんチルドレンの僕には元から選択肢が無かったわけですが、このレスポールとかいうギー太は弾けば弾くほどどうしようもなく初心者には難しい特徴があることに気付きます。ていうか初心者どころか万人が弾きにくい構造をしています。なんでこんなん作った??

友達のテレキャスターとかと弾き比べて、以下特にキツいなと思った特徴4つです。

①重い
もう弾く前からキツい。平均的なギターの重量より500g~700gほど、個体によっては1kg近く重いこともあります。いろはす一本分がどの程度違うのかって話ですが、長時間演奏しているととこの違いがジワジワ効いてきます。肩がマジで凝る。
けいおん!でも唯ちゃんが練習をやめちゃうシーンがありますね。

「だってこのギター重いんだもん」
※けいおん!第4話

②ネックが太い
ネックが太いとどうなるかというと、ミュートするために握りながら弾かないといけない場面で指が届きにくく、その度に弾きづらさを感じます。特に手が小さい人達には辛い。

③弦高が高い
体感これが一番のデメリットかも。
弦高が高いと何もかも全てが難しくなります。押さえる力がその分必要になるので、指は痛いし押さえにくいしミスしやすいしでプレイ難易度という面だけを見れば何一つ良いことはありません。弦高はいじれるのですが、弦高を下げちゃうとレスポールの音がしないいい…泣 レスポールの音を諦めて弾きやすくするくらいなら他のギター買った方がいい気がします。

④ハイポジションが弾きづらい
レスポールは根本側のフレットが奥深くまで設置されているので、普通の弾き方でそのまま押さえに行こうとすると親指が邪魔で指が届かないという欠陥構造をしています。これも手が小さい人達には辛い。

物理的な無理さ

⑤フレットの型が古い(3/27追記)
最近知ったのですが、どうやらフレットも弾きづらい要素を持っているらしいです。この子は本当に隅々まで弾きづらいですね。

現代の音楽においては速弾きやチョーキングなどを多用するため、指で細かい動きをしやすいようにフレットの高さが高く、尖っている形が人気(ジャンボフレットというらしい)。高くて尖っているとなぜ良いかというと、単純に押弦に必要な力が少なくて済むのです。

上図はあくまでイメージ図ですが、テコの原理を想像していただければ指の力が少なくて済むことが分かると思います。


他方でレスポールのフレットは低く、台形のような形をしており、すべてが逆。

レスポールのフレットのイメージ図

一応、このフレットはスライドがしやすいというメリットもありますが、散々述べてきたとおり初心者にとっては押弦の力が一番重要ですので、流石にジャンボの方がいいでしょう。
幸い、フレットは後から付け替えることができるので、どうしても弾きにくい場合はジャンボに替えてみるのもいいかも。
なお、工賃はだいたい4~5万前後(高杉)

僕は今のフレットが摩耗してダメになったらジャンボにしてみようかなと思ってます。


初心者は弾きやすいギターを買うのがおすすめ


見た目や音が好きなギターだとモチベが上がるってのはありますが、それにしてもレスポールは初心者にとって難しいポイントが多すぎます。
結局それが原因でギター自体挫折してしまっては元も子もないので、最初の1本目は店員さんと相談して、弾きやすいギターを買うことをおすすめします。

僕は今となってはこういった弾きづらさも可愛く見えてくるほどに愛着湧いてるのでいいんですが、もし1年前に戻るなら大人しくストラトキャスターとかテレキャスターとか買っていると思います。
あ、ぼっちちゃんが最終話でヤマハのパシフィカを買っていましたが、あれもおススメです。ぼっちちゃんを真似るならパシフィカにしましょう。安いし。


ギターを買った日の思い出話はこちらでしていますのでよかったら。