ポケカ引退(とりあえずは!)

もう一生触らないというわけではないですが、来月から途上国で勤務することになり物理的にTPCiの大会に出られなくなるので競技シーンからは離れることになりました。
元々、今シーズンを最後にしようと思っていたので、実はちょっと本気で世界目指してやってましたがやっぱり難しかったですね。序盤は良いスタート切ってたんですが。
401/500cpなので、あと一回でもICかリージョナル出れてれば届いていたかもと、かなり悔しい気持ちがあります。

まあでも僕がなぜポケカをやっていたのかという目的を思い返せば、人生で一番最初に出た大型大会、CL京都2019でのワクワク感をもう一度味わいたかったというだけなので、この二年間、大型大会に出られるだけで十分その目的は達成できたし、本当に楽しめました。あと悲願のDAY2に進出できたことも嬉しかったです。

日本ではもう絶対CL出れないですからね。僕が最後に出たCLの思い出は2019年の東京にてフライゴンGXで大爆死したことです。それから12連続くらい抽選落ち続けています。

競技シーンから離れるとなると、多分ポケカ自体の興味もだんだん薄れていくだろうなと感じています。なので、せっかくだからこの機会に自分にとってポケカはなんだったのかちょっと書いてみようかなと思います。気が付けば6年もやってましたからね。時の流れの速さはあまりにも残酷

ポケカやっててよかったなと思う理由の一つは、友達がいっぱいできたこと。
僕だけかもしれないけど、大人になったらあんまり友達できないんですよ。みんな仕事で疲れてるし、結婚してる人は家族との時間があって構ってくれないですしね。

でもポケカのコミュニティは、なぜか分からないけど友達ができやすいし、長くて深い関係を作れるんですよね。みんな「勝ちたい」っていう素直な気持ちをさらけ出しているからか、大人になってから感じる「一歩引いた距離」みたいなのがなくて、割と本音で話せるからですかね。
あとどんな背景の人とも、平等に話し合えるのが凄く良い。学生だろうが社会人だろうが、子持ちの親だろうがみんなポケカの中では対等になるので、普通の人生では出会えない人たちと仲良くなれる。冷静に考えるとすごいよね。

友達の中にはもうポケカ辞めちゃった人もいるけど、それでもよく遊んだり飯食いに行ったりしています。もしかしたらたまたま運がよかったのかもしれないけど、そういう人たちに出会えただけでもポケカやっててよかったなと思います。

二つ目は、運に対する考え方が変わったこと。
ポケカ始めたての頃は、まあ若かったこともあって、自分の運がめちゃくちゃ悪いと思い込んでたんですよ。タネ切れはしょっちゅうあるし、ハンド干渉も効かんしみたいな。でも結局めげずに数こなしていくと運がいい試合も同じくらい出てくるんですよね。「確率が収束する」ってよく言いますが、やっぱり収束させるためにはとてつもない数試行しないといけなくて、例えばコインの裏表は50%ですけど、10回しか振らない場合と1000回振った場合とでは統計の結果が全然違いますよね。若かった僕は10回しか試行してないのに裏ばっかり出る!と騒いでいたわけです。恥ずかしい!

そういう運の流れを長い期間体験して、その性質を理解して、運に対する向き合い方が変わったことで、仕事や私生活にも良い影響が出ているなと感じています。世知辛い世の中なので、もちろん嫌なことの方がたくさんあるように思えるけど、運がいい時はちゃんとそれも認めてあげることが大事だなと思えるようになりました。まあそれでもやっぱり自分は本当に大事なときに持ってない側だとは思いますが笑

3つ目は、ポケモンっていうコンテンツにまた帰ってこれたこと。
僕実はポケモンのゲームはあんまりやってなくて、最後にやった作品が小学校のときのDSでやったパールだったんですよ。それから1ミリもポケモンに興味なくて。
でも大人になって、幼馴染に誘われて始めたポケカで再びポケモンの世界にどっぷりハマりました。
もちろん知らないポケモンもたくさんいたけど、知ってるポケモンがいると嬉しくて、割とすんなりポケモンの世界に戻って来れたんですよね。
ポケモンって、新しい生き物を取り入れつつも、昔の生き物も大事にしているじゃないですか。そういう理念があるからか、懐かしい気持ちと新鮮な気持ち両方を味わえるのがポケモンというコンテンツの良いところだなと。

アカシアのMVからも感じますが、子供のころポケモンが好きだった大人に対してのアピールが凄い。いつでも帰ってきていいよという強烈なメッセージがある。


だから、そういうコンテンツだからこそ、大見得切って「ポケカ辞めます!二度とやりません!!」と言えないんですよ笑 小学生の自分がまさか大人になってポケモンの世界に帰ってくると思いもしなかったわけで。
それと同じく、今回競技シーンから身を引くことを決めた自分も、将来なんかしらの形でポケカに戻ってくることは十分あり得る。それが身内とカジュアルにやるだけなのか、また大会に真面目にでるのか、そのときの向き合い方は分かりませんが、「いつでも戻ってきてもいい」という気持ちは忘れないようにしたいし、無理に距離を置かないようにしたいなと思っています。こんな良いコンテンツ、他にないので単純に勿体ないですしね。

まあそんなわけで、「結局お前は引退するのかせんのかどっちやねん!」って突っ込まれそうな形で着地しましたが、要するに「しばらくお休み」するってことにしておきましょう。
Twitterをフォローしてくださっている方の大半はポケカ関連だと思いますが、これからはただのオタク関連発信アカウントになります。それでもポケカ帰ってくる可能性は全然あるので、これからも仲良くしてくれると嬉しいです!

今まで練習してくれたり、デッキのアイデア考えてくれたりした人たちには本当に感謝しています。ありがとうございました!