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海外から見てわかる日本のワークライフバランスの危うさ

前回の記事

今回は、以前書いた記事の中で「海外の人の働きたい企業の選び方」について気になったので、その先駆けとして、海外の人が日本をどのように評価しているのかを調べてみました。

そして、海外の調査をもとに日本のワークライフバランスについての記事を書いていこうと思います。



2020 年にイギリスの金融企業HSBCホールティングスによる調査[1](Expat Explorer Survey)で、「各国の駐在員が働きたい国ランキング」が発表されました。

これは毎年、自国(イギリス)から離れて暮らしている駐在員を対象に実施されている国の意識調査です。

簡単に言うと、イギリスから見た日本の評価みたいなものですね。

さて、我らが日本の順位は...



31 / 40 位です!



思ったより低いですね。



何が原因でしょうか?
まずは、上位陣を確認してみましょう。

1 位:スイス
2 位:シンガポール
3 位:ニュージーランド
4 位:ドイツ
5 位:スペイン

上位の国には 2 つの特徴があります。1つ目はスイス、シンガポールなどが典型的な特徴で、「賃金がとても高い」「ビジネス環境が整っている」などが挙げられます。お金の面がいいという感じですね。

2つ目は、「幸福感」「満足感」が高いというところです。ガツガツ仕事をして大金を稼ぐわけでなく、必要以上に残業をしない、生活面を重要視することが高得点になるきっかけのようです。


日本の比較的順位の高かった要素を見てみましょう。


収入の良さが全体の 10 位に位置しています。また、定着のしやすさ(社会へのなじみやすさ)が 15 位、文化的価値が 14 位、政治的治安が 19 位、学校教育が 10 位(まじでか?笑)という感じです。

2019 年の同じ調査では政治的治安だけが唯一の一桁代で 6 位でしたが、1年で何があったんでしょうか?笑


反対に順位が低かったものを並べてみます。友達の作りやすさ 39 位、ワークライフバランス 39 位、個人的実績 35 位、学習 35 位、満足感 29 位、昇進 28 位といった感じです。

これを見ると、生活面での不満、仕事面での不満、どちらも抱えているようですね。

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生活面と仕事面の両立、つまりワークライフバランスの順位が悪いことがそれを象徴していると感じます。2019 年 12 月に日本生産性本部が公表した「労働生産性の国際比較 2019」においても、2018 年の日本の時間当たり労働生産性は 46.8 ドル(4,744 円)となっており、データが取得可能な 1970 年以降、主要先進 7 カ国での最下位の状況が続いています

これらのデータから日本は、世界的にみて労働生産性が低く、働く人にとって魅力的が劣っている国だということもわかります。



さいごに

ワークバランスが何か、生産性を向上させる方法については次回以降の記事に書きたいと思います。


参照

[1] : https://www.expatexplorer.hsbc.com/survey/


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