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【後編】好きを理由に就活し、50社に断られた私の就活体験記

こんにちは!
Emanciの山本愛理です!

今日は前回の続きから😳✨

↓前回のエピソードはこちら!

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入社した会社は総合コンサル会社だった。同期は30人。東京に配属され、見知らぬ土地に一人で引っ越した。


就活が嫌で内定を承諾した私だけど、実は入社した直後はやる気に満ち溢れていた。いつか映画会社に転職するぞって思ってたから、営業に配属されて人脈を手に入れたいと思っていたし、モチベーションは高かったと思う。


入社後3ヶ月間、同期だけでの新入社員研修が行われた。様々な事業部の責任者が入れ替わり立ち替わり、ビジネスマインドについて説く。何も知らない"新入社員"である私たちは、ただひたすらに洗脳されていった。いろんな名言を聞いたように思うが、ある研修で、今でも忘れられない言葉を教わった。


「辞め時を間違えるな。
 いい時に辞めるのは"選択"だが、
 ダメな時に辞めるのただの"逃げ"だ。」



この言葉の真意に気付くのはだいぶ後のことだ。

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1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎ。3ヶ月目で配属先が決まって、営業としてのスタートラインに立つことになった。


ものすごくスパルタ会社だったから定時は朝の7:30から夜の19:30。起床は毎朝5:30だ。これまで文化系の部活でヌクヌクとぬるま湯に浸っていた私にとって、いきなりの12時間労働は相当こたえた。


クタクタになるまで働いて、泥のように眠り、まだ日も上らないうちに家を出る生活。大学生の頃は一人で酒を飲むなんて考えもしなかったが、いつの間にか1日の楽しみは家に帰っての晩酌になっていた。今思えば現実逃避がしたかったのだろう。


出社したら、朝からずっとテレアポだ。社長営業だったから、社長が電話に出てくれるまで一日100件以上は電話をかけ続けた。 


元々コミュニケーション力には自信があったはずだったのだ。でも、拒絶されることには慣れていなくて、電話口で冷たくあしらわれるたびに心がドッと疲弊した。

 

営業に出るようになってからはさらに苦痛を感じるようになった。相手を目の前にして拒否されることも、怒られることも、失敗することも、慣れていなかった。部活もせず、特段必死に頑張った経験もなく、今まで怒られてこなかったことが裏目に出たとこの時思った。完璧に振る舞おうとしては失敗して、どんどん自己肯定感が下がっていった。


今振り返ればたった1年やそこらで何もかもうまくできるわけはないのだが、「営業は向いてないんじゃないか」と、出来ない言い訳を探すようになっていった


そこからはもうあっという間だ。まず会社に行きたくない。会社についても、仕事をしたくない。トイレにこもって昼寝して、時間が過ぎるのをじっと待った時もあった。


周囲はどんどん成果を出してくる。私だけ売上を達成できていない。就活の時と同じだ。ダメ人間の烙印を押されていると思った。とにかく惨めだった。私はそんなにダメな人間なのか?なぜ私には出来ないのか?


結局、最後は逃げるようにして部署を去った。根性がないと言われればそれまでだが、頑張る理由が見つからなかったのだ。就活時代に腐るほど吐いた「やりたいこと」は何一つ役に立たなかった。どれも就活用に作ったものだと、改めて気付かされた気がした。こんな思いをしてまでも頑張りたいと思えるほどの原動力が私にはなかったのだ。


「営業は私には向いてない。てかいうか、私はエンタメ会社で働きたかったのに、営業頑張ってる意味ってなに?成長したいと思って入社したけど、そもそも何で成長したいんだっけ?こんなにしんどい思いしてまで成長したい理由ってある?」


自分を肯定するのに必死で、逃げることしか頭になかったが、それと同時に「働く意味」や「頑張る意味」が何一つ残っていないと、そこでようやく気付くことになる。 


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そこから色々あって、WEBマーケティングなどを行う事業部に異動することになるのだが、結局、異動後半年足らずで会社を辞めた。理由は色々あるのだが、どうせ頑張るなら好きなことを仕事にしたいと思ったのが理由の一つだ。


ライターとして独立したら、念願だった映画会社や、音楽会社と仕事ができるようになった。文字を書くことは好きだったからやりがいを持てると思っていた。


だが、ここまで読んでいるみなさんはきっとお分かりだろう。転職しても私は「なんか違う」と思い続けたのだ。


「なんか違う。私のやりたかったことはこれじゃない」


心理学用語でいう、インパクトバイアス。仕事に対する期待値が高すぎて、少しでも嫌なことが起こると期待の反動で嫌気がさす。好きなことを仕事にできても、結局は満足できない自分に危機感を覚えた。私はこのまま「天職を求めて転職し続ける人生なのか?」。


一生ないものねだりをしてしまうと思った。そのとき思い出したのは研修時代のあの教えだ。


「辞め時を間違えるな。
 いい時に辞めるのは"選択"だが、
 ダメな時に辞めるのただの"逃げ"だ。」



こういうことかと思った。辞め時を間違えたんだと。逃げてるうちは変わらない。そう思って、ライターとして成果を出すまでは粘り続けることにきめた。


その結果分かったのは、成果が出るまでは、例えどんな仕事だってつまらないし、成果が出たら例えどんな仕事でも面白いということだ。


つまり、どの道を選ぶかではなく、選んだその道をどう生きるかなのだ。 


きっと、これを読んでいる人の中にも「今すぐ逃げたい」と思っている人がたくさんいるだろう。私は逃げてきた側の人間だから、逃げてもいいと思っている。時には逃げることも必要だ。でも逃げ続けても自分からは逃げられない。どこかで踏ん張らなければ今は変えられない。 


それと、ミスマッチという言葉の意味を是非履き違えないでほしいと思う。適職なんてものはきっとこの世に存在しない。どんな仕事を選んでも、きっと最後まで頑張り続ければ、それなりに適職にはなるからだ。


もちろん向き不向きはあると思うから、しっかり自己分析は行わなければならない。強みと、価値観と、興味のバランスが取れた仕事を選ぶのが一番良い選択だ。でも、選択した道にケチをつける必要はない。全てはアナタの考え方一つ。それで最高の未来を手にできると、私は知っている。

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私はこの後、生まれて初めて、就活用じゃない「本当の自己分析」に出会うことになる。キャリアの勉強を始めて、ようやく「憧れ」ではなく「やりたいこと」が見つかった。それがEmanciというサービスだ。私と同じようにキャリアに苦しむ人や、やりたいことがわからなくて悩んでいる人、給料は我慢代だと割り切って仕事をしている人。そんな人たちに声を大にして伝えたいことがある。


ワークライフバランスなんて言葉は悪だ。
ライフもワークも、妥協する必要なんて一つもない。
1度しかない人生の中で、割り切っていい時間など1秒もない。
だれかのために大事な何かを犠牲にする必要もない。
自分らしい生き方は、誰でも簡単に手に入れられる。その方法を知ってさえいれば。


自己分析一つで人生は変わると、私は本気で考える。こんな私でも、本気でやりたいことに出会えて、ワークもライフも充実し始めたからだ。


例え好きなことを仕事にできていなくても、輝いてる人なんてたくさんいる。


大事なのは、自分のことを理解し、自分の声に耳を傾け、本当にやりたいことをみつけることだ。 


全ての固定概念から自分を解放(=Emanci)し、選択肢の多い人生を歩む。 


ドラマの中の主人公に憧れ続けた私が選んだ新たな夢 は、失敗によって手に入れた、かけがえのない夢だった。


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noteで、私が試行錯誤して見つけた自己分析のやり方を解説しています!ぜひチェックしてみてください✨


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