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えるもの編集考学

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編集やライティングについて考えていることをまとめています。編集者になりたい人、ライターとしてスキルアップしたい人の手助けになりますように。
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「記事のトンマナくらい、自分で調べてよ」編集者が絶対に言ってはいけない言葉

「なんでこんなことも分からないの?」 「自分で考えてよ」 そんなことを人から言われたり、自分で思ったり。心当たりがある人もいるのではないだろうか。 私が編集の仕事を始めて、もう4、5年は経とうとしている。 たくさんのライターさんと一緒にお仕事をする中で意識しているのが、「期待したアウトプットが出てこないのは、編集者(自分)の責任」だと思うようにすること。 「このくらい、言わなくてもわかるだろう」という"エゴ"そもそも私と相手は別の人間だ。他人の頭の中なんて100%理解

【保存版】はじめてのライティング&編集マニュアル

こんにちは!フリーランス編集者のえるもです。 私が複業ライターから編集者になる過程で、「日本語や文章って気をつけることが多すぎて、全部を網羅するのって無理では?!?!」と思いました。 そこで、私がこれまで1000記事以上の編集をする中で「ここは押さえておけ!」というポイントをまとめた、文章のマニュアルを作成しました。 「いつも赤(修正)がたくさん入ってしまう」 「独学でライターをしていて不安」 「編集を目指したい!」 編集者さん・ライターさんどちらの方も活用できるシー

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300

編集者は「炎上」を回避する最後の砦

最近、編集をしていて難しいと思うこと。それは面白いコンテンツと炎上リスクのバランスだ。 「炎上リスク」というと「なに尻込みしてるんだ!」と喝が入るかもしれない。でも私は、炎上は「誰かを傷つけた結果」であると考えている。(もちろん例外もあるが。) 尖った意見や極論は人を惹きつける一方で、誰かを傷つけ、反感を買うリスクを孕む。かといって、八方美人な表現は誰も惹きつけないし、新しい発見も与えない。 とくにセンシティブなテーマや尖った考えを扱うとき、面白さと他者を傷つけない表現