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【輪島の海女の"いま" インタビュー】 海女

輪島の海女の"いま”

能登半島地震の影響で船が出せず、現在輪島の漁師さんたちは失職状態にあります。私たちは被災された輪島の漁師や海女さんたちの当時の様子や、今の現状、望んでいる支援についてありのままを共有することで、より多くの方に漁師さんの生の声を届けたいと思っています。一人でも多くの方に輪島の漁業に関心を持ち続けてもらうことを目的としています。

・名前
早瀬 千春(ハヤセ チハル)さん

Q:今の状況は。
海女さんは全く機能してないので
うちが潰れたりとか舳倉島の島民の方は
隆起が少なかったので津波の被害が大きかったんです。漁具、つまりウェットスーツとか海女さんの仕事道具ですよね。足ヒレとか水中メガネとか
ウエイトの果てまでなくなってる人もいるので
全員には無理かもしれませんけど少しお手伝いできればなと自分も思ってるんです。それでダイビングフェアとか行ってみてちょっとご支援頂く話をしてみたりとかどこまで出来るかわからないし
海女さん1人1人に約束もできないし今海女さんのウェットスーツ注文いただいたんですけど
話聞いてると「足ヒレとか姉ちゃんどうしとる?」って聞くんです。
「うちは業者に直接買い付けしてるし」って
「そっかぁ」「そうやね。全部無くなっとるもんね。」話はそこで切っとかないと期待させても嫌だしうまくいくつかちょっとずつでも持ってこれればまた島民の方々でもこちらで無くなってる方もいるので漁具を支援できたらなとは思います。


Q:今って仕事はどんな状況ですか。
A:一応3階実家で仕事してるんですね。まだ二次審査をしたばかりでまだ査定がきてないんですけど半壊以上の扱いにならないと被災証明になってるんで仕事場がそこの3階で仕事場としてやってたんですが3階の仕事場が重すぎて道路の方に傾いてってるんですよなので建築士さん曰く
分散させるのにこの重たいのを1階まで持ってった方がいいって言われたのでそれを引越してたんです。ずっと仕事の台とか残った使えそうな生地とかノリとかいろいろあるんですがそれも下に全部引越させて片付けて今日あたりからご注文いただいた海女さんのウェットスーツを作り始めようかなと思ってたんです。まだとりあえず1件だけだったんですけど凄くホッとしましたね。あ、注文きたんだと思ってまだちょっと危険ですけど
生地の注文もさせていただいたので慌てないからゆっくり作っていいのでって


Q:まだ漁はできないですよね。
A:ですね。ただ、夏場に海女さんがもしかしたら調査とそれから海の中の掃除が入るっていう事業が国からの事業があるという話なのでそれに向けて新しいウェットスーツ作る人、待ってくれと言われたら自分も待とうと思ってるんですお金は
でも払うものは払わなきゃいけないんですけど
その大元さんのところも鬼ではないので
融通利かせてくれるそうなのでみなさん大変なので仕事してなくて。


Q:海女さんは何人くらいいらっしゃるんですか。
A:海女さんは女性だと130人くらい
隣町合わせて、珠州の津波の被害が酷かったところも男の海人さん結構いらっしゃるんですけど
そこも10人くらいかな、うちのお客さんで
その人達はみんな助かってたんです誰ひとり亡くなってなくて、この前も連絡きてて、どうですか?っていう按配で聞かれて「なんとか命はあるので細々とやっていきます。みなさん大丈夫でしたか。」って言ったら「うん、みんな無事だよ。」って言ってくれたんで安堵しました。
あちらの方(珠州)は津波の被害が大きかったので恐らく、ウェットスーツまた復興できれば
多分作ってくれるであろうと思うんですが男の海人さんっていうのはミシンが必要な人が
沢山いるんですよ。要は女性みたく柔らかくないんですね面倒くさがるしそのミシンを必要としていらっしゃる方々ファスナー付きの全チャックとか半チャックとかの人達はミシンが壊れたんです地震でそれで買わなきゃいけないんですよね
2機種買うんですが、まだそれは集まってなく、
一応グラウンドファンディング始めようかっていう話は出ているんですけど。まだいつになるかわからないのでとりあえず今注文受けるのはミシンを使わない方、カブリの方だけにしようと思ってるんです。ミシンが届き次第、ファスナーが必要な方達も注文受けようと思ってるんですがまだ目処は立ってないです。何せ高い、生地も注文しなきゃいけないのでこういう事態なので、さっきも言ったようにすぐに払える人は多分少ないと思うんです。どこまでが支援なのかどうかまでがどうなのかっていうのはわからないですけど少しでもあると助かります。みなさんも海女さんも仕事がないと買えるものも買えないので私も庇ってばかりはいられないので払うものは払わなきゃいけないし仕事がなくても月々の支払いはみんなしていかなきゃいけないじゃないですかローンも含めてですが例えば携帯賃がそうであり保険とかそれは毎月毎月支払っていかなきゃいけないので。


Q:それを踏まえて今後してほしいサポートはありますか。
A:今とりあえず目下自分はミシンを購入しか頭がないのとこの状況をお伝えするのと海女さんに仕事継続的に出来たらいいなといつ出来るかわからないので舳倉島も家が無くなってる方沢山いらっしゃるので漁具も全部流れてるはずなので
それの撤去してから舳倉島もまた始動すると思うんです仮の住まいとかもつくったりとかなので海女さんが始動するにしても漁具がないと出来ない事なので全体的に思うとやっぱり漁具ですよね。
水中メガネとか足ヒレとかウエイトとかあれば助かる方々結構いると思います。さすがに全部は自分では面倒みきれないのでウェットスーツも安くはしたいんですが、このところ、この2、3年ずっと高騰しているので、石油製品が6割くらい高くなっちゃってるので去年値上げさせてもらったんです。泣く泣くそしたらインボイスが始まるっていったらまたそれにプラスアルファしなきゃいけなくなっちゃって「ごめんねって値上げしたわけじゃないんだけれども」って言ってもう漁はない収入がない払うことが出来ないっていうつくりたくてもつくれないっていう人が多分でてくるのでみんなサボりたいとかなまくらしたいとかじゃないんです。みんな働きたいんです。海も潜りたいしどうにか夏の事業海の中の掃除とか漁具の撤去とかっていうのもありますがそこを継続的にしてほしいです。何よりも仕事を与えてもらえる、海に潜られるっていうことが1番の支援になると思うのでそれをするにはまた戻るんですけどやっぱ漁具ですよね。

NetPlus®︎NOTO プロジェクト

当社は能登半島地震で被災し、金沢へ二次避難をし失職状態にある漁師さんたちに、使い終えた漁網をリサイクルする為に必要な工程の一部である"網を裁断"する仕事を日雇いでお願いしています。継続して実施していく為には給与の原資となる資金が必要です。資金提供して頂けるパートナー(個人・法人問わず)を以下にて受け付けております。

「NetPlus®︎ Noto」プロジェクト支援金専用振込口座
銀行名:PayPay銀行
店番号:005(ビジネス営業部)
預金科目:普通
口座番号:7770066
口座名義:Ellange株式会社netplusnotoプロジェクト
カナ口座名義:エランゲ(カ)ネットプラスノトプロジェクト

プロジェクトインフォメーション

・パタゴニア
ストーリーズ「漁師を繋ぐ廃漁網」

https://www.patagonia.jp/stories/netplus-connects-fisherman/story-149450.html

・NHK
漁網リサイクル作業で2次避難先の漁師を支援

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20240328/3020019702.html

各種問い合わせ先

Ellange株式会社/info@ellange.jp

クレジット
映像作成:Ellange株式会社

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