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Interviews by Mitsutaka Nagira

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音楽評論家 柳樂光隆による国内外のアーティストのインタビュー記事が読めます。
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#ロンドン

interview Alabaster Deplume:ありのままの自分、ありのままの相手を受け入れることで作る音楽(9,600字)

僕はアラバスター・デプルームの音楽が好きなのだが、どうもそれをうまく説明することができない。 ロンドンを拠点に活動するサックス奏者で作曲家のアラバスター・デプルームは彼にしか奏でられないオリジナルな音楽を生み出している。2020年ごろからInternational Anthemと組むようになり、世界中に彼の音楽が届けられ、今やアルバムを出すごとに様々なメディアで絶賛されている。 アラバスターがリリースしてきた『To Cy & Lee: Instrumentals Vo

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interview Lex Blondin:Total Refreshment Centre/Church of Sound ”機動性のある自由、コミュニティのためのスペース”

「2010年代後半からロンドンでジャズが盛り上がっている」という話をする際にいくつかのポイントがあるのだが、その中のひとつにロンドンには様々な人が集まることができる拠点が存在していたことがある。あくまでも音楽が中心にあり、音楽をリスペクトする人が集まる中にはミュージシャンに限らず様々な人がいて、みんなが協力し、アイデアを共有しながら、自由でクリエイティブな活動ができるような「場」があった。 と書くとクラブやライブハウスを想像してしまいそうになるが、ロンドンにあった場はそうで

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ジャイルス・ピーターソンが語るサイモン・ブース(ワーキング・ウィーク)

Simon BootheことSimon Emmersonは80年代にイギリスで起こったアシッドジャズのムーブメントの最重要人物でした。WeekendやWorking Weekといったグループでジャズとポップ、そして、DJ/クラブの要素を融合したサウンドを生み出し、イギリスのみならず、イギリスから大きく影響を受けた日本における「ジャズ」の意味合いを変えました。彼が日本のポップ・ミュージックやクラブシーンに与えた影響はかなりの大きさだと思います。 2022年、ジャイルス・ピータ

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interview Yussef Dayes - ユセフ・デイズ:『What Kinda Music』お互いが奏でる音楽に耳を傾けて、それを補ったり、より発展させようと思った

トム・ミッシュの2020年の新作『What Kinda Music』は2018年の『Geography』とは全く別のトム・ミッシュが聴ける作品だ。以下のインタビューでトム・ミッシュはその変化について、 と語っている。この『What Kinda Music』はトム・ミッシュにとって実験であり、チャレンジだったのだろう。 そのチャレンジに欠かせなかったのが、コラボレーターとなったドラマーのユセフ・デイズ(Yussef Dayes)。 ユセフ・デイズはユセフ・カマール(Yus

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