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Interviews by Mitsutaka Nagira

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音楽評論家 柳樂光隆による国内外のアーティストのインタビュー記事が読めます。
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#イギリス

interview EDITION records DAVE STAPLETON:USグラミー賞、UKマーキュリー・プライズに食い込む新興レーベルの全貌

2010年代以降、最も成長したジャズ・レーベルのひとつにUKのEdition recordsをあげることに異論はないだろう。 2023年のグラミー賞のジャズ部門ではEditionからカート・エリング、グレッチェン・パーラト&リオネル・ルエケ、ベン・ウェンデルがノミネートさていた。USのトップ・プレイヤーたちがこぞって契約をしはじめているEditionは今やグラミー賞のジャズ部門の主要部門の受賞も時間の問題になっている。 日本では挾間美帆の2作品『Imaginary Vis

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interview Alabaster Deplume:ありのままの自分、ありのままの相手を受け入れることで作る音楽(9,600字)

僕はアラバスター・デプルームの音楽が好きなのだが、どうもそれをうまく説明することができない。 ロンドンを拠点に活動するサックス奏者で作曲家のアラバスター・デプルームは彼にしか奏でられないオリジナルな音楽を生み出している。2020年ごろからInternational Anthemと組むようになり、世界中に彼の音楽が届けられ、今やアルバムを出すごとに様々なメディアで絶賛されている。 アラバスターがリリースしてきた『To Cy & Lee: Instrumentals Vo

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interview Lex Blondin:Total Refreshment Centre/Church of Sound ”機動性のある自由、コミュニティのためのスペース”

「2010年代後半からロンドンでジャズが盛り上がっている」という話をする際にいくつかのポイントがあるのだが、その中のひとつにロンドンには様々な人が集まることができる拠点が存在していたことがある。あくまでも音楽が中心にあり、音楽をリスペクトする人が集まる中にはミュージシャンに限らず様々な人がいて、みんなが協力し、アイデアを共有しながら、自由でクリエイティブな活動ができるような「場」があった。 と書くとクラブやライブハウスを想像してしまいそうになるが、ロンドンにあった場はそうで

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interview Simon Ratcliffe about Village of The Sun "ベースメントジャックスがビンカー&モーゼスとのコラボでスピリチュアルジャズ!?"

と聞くと、なんだか胡散臭くも感じてしまうが、Village of the Sunの音源を聴いてもらえば、その素晴らしさに驚くはずだ。 ベースメントジャックスのサイモン・ラトクリフがコラボレーションしたのはビンカー&モーゼス。2010年代末から盛り上がっているUKのジャズ・シーンの中でも特に人気と知名度があるデュオだ。そして、サックスのビンカー・ゴールディングス、ドラムのモーゼス・ボイドのふたりともUKを代表するプレイヤーだ。 ビンカー&モーゼスの二人は普段はハイブリッドな

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Interview Kit Downes - Vermillion:僕らが選んだのではなく、録音した環境が演奏を決定していた

キット・ダウンズはUKのジャズ・シーンでずっと注目されていた人だった。 1986年生まれのこのピアニストはパーセル・スクール・オブ・ミュージックとロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックで音楽を学び、ミュージシャンになり、2009年にリリースしたアコースティックなピアノトリオ・フォーマットのグループのキット・ダウンズ・トリオでのデビュー作『Golden』を発表。この『Golden』はいきなりマーキュリー・プライズにノミネートされる。The XXやマムフォード&サンズなどと並

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interview Yussef Dayes - ユセフ・デイズ:『What Kinda Music』お互いが奏でる音楽に耳を傾けて、それを補ったり、より発展させようと思った

トム・ミッシュの2020年の新作『What Kinda Music』は2018年の『Geography』とは全く別のトム・ミッシュが聴ける作品だ。以下のインタビューでトム・ミッシュはその変化について、 と語っている。この『What Kinda Music』はトム・ミッシュにとって実験であり、チャレンジだったのだろう。 そのチャレンジに欠かせなかったのが、コラボレーターとなったドラマーのユセフ・デイズ(Yussef Dayes)。 ユセフ・デイズはユセフ・カマール(Yus

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interview Tom Misch - トム・ミッシュ:『What Kinda Music』ユセフ・デイズとやったからこそ、僕の中にあったダークな部分が自然と出た

トム・ミッシュの2020年の新作『What Kinda Music』は2018年の『Geography』とは全く別のトム・ミッシュが聴ける作品だ。それはメロディー、ギター、ビート、歌、ムードなど、あらゆる側面において言える。前作が陽なら、本作は陰。もはや"裏トム・ミッシュ"と言ってもいいサウンドだろう。それにはコラボレーターとなったドラマーのユセフ・デイズ(Yussef Dayes)が大きく関与しているのは間違いない。 ユセフ・デイズはユセフ・カマール(Yussef Kam

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