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10【書評】「自分の行動には責任をとらなければならない」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
最後の内容になりました。最後は自閉症に限ったことではないのですが、最後にこのことを強調しているのは、テンプルらしいなと思います。ここで、レオ・カナーが「社会にもっともよく適応している人は、社会にとけ込むためにはじぶんの行動をいくらか変える必要があることを知っている人である」という報告を引用しています。自閉症の人がどれくらい自己洞察できるのかは各個人によって異なってきますが、個人的な感想としては困った感からくる自己洞察は思春期以降によくあることのように思います。しかしこれを認識
9【書評】「とけ込むとは、おおよそとけ込んでいるように見えること」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
この9番目のルールを見たとき、何の意味かよくわからなかったのですが、内容を読むと、基本的にはマナーの重要性を説いています。テンプルは一貫してマナーの重要性を説いています。ここでテンプルは 1 明るく礼儀正しい人のほうが、世間とうまくつきあえる 2 よいマナーは必需品 3 人と人の交流は、一方通行ではなく双方向的である 4 最低でも一日に一度は仲間に挨拶をすること 5 毎日のように交流のある人とは、積極的に雑談をする 6 自分にしてほしいように、相手に接する こういった
8【書評】「何が人の気分を害するかをわきまえる」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
テンプルによるとこうしたテーマは幼少期の早い時期に獲得した方がよいとしています。 テンプルが工夫したところは 会話を独占してはいけない、相手が興味のない話題で延々と話し続けてはいけない、誰もが安心して話せるような一般的な話題から始める、初対面の人や特に親しくない人と話す時はセックス、政治、宗教の三つは避けた方が良いなどを提案しています。 留意すべきポイントとして 状況の修復のやり方を教えたり、本人の行動が人に影響を指摘したりするときには単刀直入にするのがよいとしています。 知
⑦【書評】「人は、公の場と私的な場とでは違う行動をとる」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
このルールについても知らないと、公の場で辛い体験をしてしまう可能性が高くなってします。特に家庭で妹や姉がいる場合は注意が必要です。家庭内のコミュニケーションスタイルをそのまま公の場に展開してしまうと、性的なトラブルが生じてしまうことも少なくないかと思います。書籍での留意ポイントとしては 排泄にまつわる話題 身体からでる音の話 ドアを開けたままトイレで用をたす 人前で鼻をほじる 人前で陰部をかく げっぷをする 陰部にかかわる病気について話す 子供では上記のような問題を自動的