ComeShine (Eli Fumoto)

人生の半分をスイス・イギリスで過ごし、2021年に60才で山口県長門市湯本に移住。「会…

ComeShine (Eli Fumoto)

人生の半分をスイス・イギリスで過ごし、2021年に60才で山口県長門市湯本に移住。「会いたい人がいる食堂と宿、ComeShine」をコンセプトに創業準備中。良いご縁が芽生えて、自分らしく人間開花するきっかけが生まれる場所を育ていきたい。移住&創業の体験記です。

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7. 山口県長門湯本に移住する(1) 2024年5月18日

こんにちは。山口県長門市湯本のComeShineです。 昨日は、移住のきっかけを書きました。 今日からは、移住の過程を書きます。 湯本に暮らそう!と決めて、 ネットで情報を集めたり、 心当たりの知人・友人に思いを語っていると、 ことがトントン運んで、 ひと月も経たないうちに、移住した。 当時、私の持ち物といえば、 イギリスから持ってきた、 スーツケース1個分の荷物だけ。 家族もいなかったので、 私の心さえ決まれば、動けた。 と、書けば、いとも簡単な様だけど、 「決

    • 山口県長門に移住する(17):メデタシ、メデタシ

      Yさんから水が出ない、と連絡が来た時、 たまたま、友人夫妻がご飯を食べに来ていた。 電話での会話を聞いて、ご主人が、 「一緒に見に行きましょうか?」と、 申し出て下さった。 Yさんのアパートに着いてみると、 水道配管は、壊れたまま。 水道栓を開くと、水が噴き出してきた。 雨の日が続いていたので、 予定通り工事ができなかったらしい。 Yさんは、 「あんたが、早う出て行け、ってせかすから、 こんなことになったんや!」と、 大層ご立腹だ。 「せかす」、って、私、1年待ったん

      • 山口県長門に移住する(16):Happy Ending はまだ遠い

        「退去期限の3月31日までには、 ちゃんと、出るから、心配せんでええ」 と、Yさんは、仰るが、 3月初旬が過ぎても、転居の気配が全くない。 転居の話になると、のらりくらり話をそらす。 あげくの果てに、退去期限を延ばしてくれ、と、言われる。 「それは、できません」と、言ったものの、 行き先のない高齢者を追い出すことなんてできない。 賃貸物件の大家さんは、高齢者が入居するのを嫌がるし、 県営・市営住宅に、独居者は原則入居できない。 どうしたものか、と悩んでいたら、 以前一緒に

        • 山口県長門に移住する(15):大家になる

          購入した土地には、アパートが建っていたので、 売買契約が成立したその日から、 私は、大家になった。 まずは、賃借人への挨拶だ。 と、いっても、お一人だけ。 10室あるアパートの内、 9室は随分前から、空き室になっていて、 残る1室に、Yさんという男性が、 ひとりでお住まいだった。 Yさんにご挨拶に伺い、 家主が変わったこと、 建物の老朽化が酷いので、 1年後にアパートを廃業し、 大幅なリノベーションか、解体工事が 始まることをお伝えしなければならない。 つまり、 この

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        7. 山口県長門湯本に移住する(1) 2024年5月18日

          山口県長門に移住する(14):とうとう私の場所が見つかった!

          惚れ込んだ土地のオーナーさんに手紙を出してから、 約一ヶ月後に小倉でお目にかかった。 あの土地がアパートになる前は、 F家の住居だったこと、 お父様の代で、宇部に移ったこと、 ご自分は、アパート完成時を含めて、 数回しか湯本を訪れたことがないこと、など、 土地やF家にまつわるお話しを主に伺った。 F氏が未だ小学生の頃、湯本に来たときに、 アパート横にあったお店の方が、 ジュースをご馳走して下さって、 それがとても美味しかった、と 話されたのが、印象に残った。 そのお店は

          山口県長門に移住する(14):とうとう私の場所が見つかった!

          19. 山口県長門に移住する(13):空き家を探す

          3年前に、長門湯本温泉に移住して、 このまちが大好きになった。 自分の場所をつくって、 小さな商いをやろうと決めた。 まず、土地と建物探し。 長門には空き家がたくさんある。 いい物件が、すぐ見つかると、高をくくっていた。 全国平均の空き家率は、13.6%(総務省2018年)、 長門市は18.5%、3,170戸の空き家がある。 もちろん、私が暮らす湯本にも あちこちに空き家がある。 なのに、売買物件も、賃貸物件も 見つからない。 ここぞ、思う空き家を見つけても、 売

          19. 山口県長門に移住する(13):空き家を探す

          18. 山口県長門に移住する(12):ヤル気の根っこ

          心理学セオリーの一つ、 Self-Determination Theory(SDT)によると、 人間のヤル気、特に、持続可能なヤル気は、 Autonomy, Competence and Relatedness の 三大欲求が満たされれば、 その人の中から自然に湧いて来くる、という。 人間は、社会動物だから、 周囲の人との関係性に大きく影響される。 三大欲求の満足も不満足も、 自分自身の有り様、やり様、より、 周囲の人や環境が、投げかけるメッセージに大きく左右される、 と

          18. 山口県長門に移住する(12):ヤル気の根っこ

          17. 山口県長門湯本に移住する(11):ありがとう日記

          就寝前の日課は、 一日を振り返って、 私を助けて下さった方々に、感謝する。 日記に書き付ける。 「○○さん、ありがとうございました」。 一日に何人も、感謝したい人がいる。 「○○さん、ありがとうございました」。 と、書くほどに、ほんわか、幸せになる。 たくさんの方々に、 日々、支えられていることに気づく、 改めて、感謝の気持ちが湧いてくる。 辛いことがあっても、 「大丈夫」と、思える。 実は、おととい、ちょっと嫌なことがあった。 でも、お風呂に行って、 話を聴いて

          17. 山口県長門湯本に移住する(11):ありがとう日記

          16. 山口県長門湯本に移住する(10):創業

          こんにちは。長門湯本のComeShine (Eli Fumoto)です。 ただ今、創業準備中。 ワクワクする反面、 初めての事ばかりで、 右も左も分からず、 毎日ドキドキしてる(^◇^;) 移住した長門が気にいって、 ここで、一世一代の商いをやって見ようと思った。 私の師匠、嶋田パパ家守の受け売りだけど、 傍を楽にする、働きをして、 飽きない、商いを育てながら、 私も、もっと成長したい。 って、カッコイイけど、 要は、退屈したくないだけ。 佐野元春の「ガラスのジェネ

          16. 山口県長門湯本に移住する(10):創業

          15. 山口県長門湯本に移住する(9):長門の裏道

          長門は、自転車天国。 観光客がたくさん訪れる、 千畳敷や、元の隅神社などの絶景地は、 もちろん、素晴らしい。 でも、もっとWonderfulなのが、裏道。 景色が良くて、 車はほとんど通らない。 頬を撫でる風が心地いい。 春先は、シイの花の風。 今は、薫風。 秋は、金木犀の風。 農繁期の今は、 田に水が張られて、田植えの真最中。 陽を照り返し輝く田んぼの上を、 シロサギが舞っている。 裏道を走ると、 まちの人の暮らしが垣間見える。 丹精込めた、家庭菜園には、

          15. 山口県長門湯本に移住する(9):長門の裏道

          14. 山口県長門湯本に移住する(8):朝の散歩

          朝の散歩は、 音信川沿いか、 大寧寺。 私が暮らす、シェアハウスみかん荘は、 美祢線の線路脇、 大寧寺への旧参道にある。 家を出て、 右側へ上がって行けば、大寧寺、 左側へ下がれば、音信川。 どっちへ行こうか、 すぐ決まるときもあれば、 右へ、左へ、行ったり来たり、 ナカナカ、決まらないときもある。 どちらに行っても、 数メートル先に、 お地蔵様がいらっしゃる。 おはようございます。 いつも見守って下さって、 ありがとうございます。 と、ご挨拶してから散歩が

          14. 山口県長門湯本に移住する(8):朝の散歩

          13. 山口県長門湯本に移住する(7):車の騒音がない暮らし

          夏至が近づいて、朝、4時半頃には、 もう、外が明るくなってくる。 朝の掃除を済ましたら、 珈琲を持って、内庭のテーブルで作業する。 ジュリアーノも一緒。 6時前になると、 丘の上にある住吉神社から、 太鼓と鐘を打つ音が聞こえてくる。 住職さんの朝の日課だ。 「木村さん、おはようございます。今日もお元気で何より」 と、丘に向かってご挨拶するのが、私の日課。 庭で書き物をしたり、本を読んだりしていると、 聞こえてくるのは、鳥のさえずりと、風の音、 かすかな音信川(おとずれ

          13. 山口県長門湯本に移住する(7):車の騒音がない暮らし

          12. 山口県長門湯本に移住する(6):下関のコリアンタウン

          こんにちは。山口県長門市湯本のComeShineです。 昨日は、下関のコリアンタウンに行きました。 湯本から本州最西端の下関まで、 約60 Km、車で1時間と少し。 温泉の西の横綱、といわれる 俵山温泉を過ぎて、 広葉落葉樹の里山が続く道を走る。 豊田湖や木屋川(こやがわ)などの水辺も、 綠も、まぶしく光ってる。 下関に近づけば、海が見えてくる。 目指すは、下関駅スグ傍の コリアンタウン、グリーンモール。 私も、友人も大阪出身で、 鶴橋のコリアンタウン、 国際マーケ

          12. 山口県長門湯本に移住する(6):下関のコリアンタウン

          11. 山口県長門湯本に移住する(5):ご縁を育てる

          こんにちは。山口県長門市湯本のComeShineです。 隣町の萩市に大井という、 田園風景がなんとも素晴らしい場所がある。 大井に移住されたご夫妻が、 「つぎはぎ農園」という、 名前だけでも楽しそうな、 民泊を運営していらっしゃる。 ご自宅の蔵を改造してつくった民泊には、 全国のフリーペーパーを集めた、 小さな図書空間もある。 先日、つぎはぎ農園さんが主催された 田植えに参加した。 萩の海が見える高台の田んぼで、 自然栽培米を育てる試みだ。 私は、お米大好き。特に

          11. 山口県長門湯本に移住する(5):ご縁を育てる

          10. 山口県長門湯本に移住する(4):共生

          こんにちは。山口県長門市湯本のComeShineです。 去年、植えたイチジクの木が、 無事、冬を乗り越えて、 この春、新芽をだしてくれた。 青々とした葉っぱが、 次々に出てくるのが嬉しくて、 朝に、夕に、飽きずに眺めていた。 それが、今朝、見てみると、 新芽がない?! 鹿さん達の仕業だ。 イチジクは、大丈夫だと思っていたのに。 冬の間、元気に育ってくれた、パクチーも、 線路脇から、内庭に移した途端に 綺麗に咲いた花を食べられた。 奈良で育った私にとって、 鹿さんは、

          10. 山口県長門湯本に移住する(4):共生

          9. 山口県長門湯本に移住する(3):とらや商店

          今日は、とらやさんの看板娘、フサコさんのお話。 「フサコさん、おはようございます!」 私が暮らすシェアハウスみかん荘から徒歩10秒、 よろず屋、とらや商店がある。 笑顔の素敵なフサコさんがいる。 地域の特産品、地物の野菜や果物、 とびっきり新鮮な天然のお魚にお惣菜。 なんでも揃うとらや商店だが、 一番の売り物はフサコさんの笑顔。 湯本に人通りがあまりないときでも、 とらや商店には、必ずお客さんがいる。 買い物がてら、フサコさんに会いに来る人が多いから。 私もその

          9. 山口県長門湯本に移住する(3):とらや商店