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キャリアカウンセリングで何を話したらいいのか

私自身は新卒で人材紹介会社に入社し、社会人のスタートが、人の転職・人生に携わることだったために「キャリア」は常に身近でした。
そのため、自分でキャリアを考えるのは当たり前のことで、キャリアカウンセリングは考えの整理のためのもの、と染みついているために
いざキャリアカウンセリングを仕事にしています、と唐突に話すと
「キャリアカウンセリングって何?」
「キャリアカウンセリングで何を話したらいいの?」
と聞かれることが多いです。

地元を中心としたキャリアコンサルティング事業の創業にあたって、子育て世代の女性を中心に実施したアンケートでも、
そもそも「キャリアコンサルタント」を知らない人が86.4%
知らないので、キャリアコンサルタントに相談をしたいと思う人は36.4%
という悲しい結果でした。
一貫して人のキャリアに携わってきて、周りも同業が多い世界で10年以上過ごしてきた慣れってこわい。
自分の当たり前は当たり前じゃないんだな、と思った瞬間でした。
もっと広く知ってもらうためにどんどん活動していかなきゃ!と今に至ります。

そういった経験を踏まえて、
今日は私の考える「キャリアカウンセリングで何を話したらいいのか」を書いてみます。


ちなみに…
キャリアカウンセリングで何を話したらいいのかを書く前に
「キャリアとは」「キャリアコンサルタントとは」をまとめようとして
書き始めたらそれだけで長文になったので、それは別の記事で書きます。


私ができないこと

先に私ができないことを書いておきます。

・仕事の紹介
人材紹介の免許がないと仕事の紹介はできませんので、今のところ私単独では対応できません。
・医療的なアドバイス
メンタル不調などに関する専門アドバイスはできません。
・税・保険・法律などの専門的アドバイス
一般論は話せても、こういった類のアドバイスは別の資格が必要です。

ざっくり言うと、上記以外のことなら何でもいったん相談してください、
というのが結論ですが、雑すぎるのでまとめます。

キャリアカウンセリングの対象となる人

大前提として、キャリアコンサルタントが何かを決める、ということは
ないので、キャリアカウンセリングの対象者は「自分でものごとの選択ができる人」となります。
そもそもキャリアカウンセリングを受けるかどうかも自分の選択次第。
キャリアカウンセリングを受けてそれを活かすかどうかも自分の選択次第。
キャリアコンサルタントはあくまで裏方でその人の人生を豊かにするサポート役に過ぎないので、何かを代わりにやってあげることはできません。
なので、何かしら自分の意志を持てる人が対象となります。

その上で、以下に少しでも当てはまる人はキャリアカウンセリングを
体験してみてほしいなと思います。
①仕事でも家庭でも現状にモヤモヤしている人
②現状に不満はないけれどもっと自分に自信を持ちたい人
③目標ややりたいことはあるけれどどう進めたらいいかわからない人
それぞれの相談者の状況に沿って、キャリアカウンセリングで話す内容の例を挙げてみます。

①仕事でも家庭でも現状にモヤモヤしている人

人材紹介会社やしごとセンターで仕事をしていた際には転職・就職ありきのカウンセリングが仕事柄メインでしたが、個人でキャリアカウンセリングを受けるようになってからの相談者の大半はこちらに当てはまる方々です。

例えば
「子育てしながら仕事をしているけれどうまくいってない気がする」
「今の仕事を長く続けているけれど張り合いがなくてつまらない」
「専業主婦で、当面働く気はないけれどなんとなく将来が不安」
「周りがキラキラしているように見えて、自分なんて…とふさぎ込みがち」

モヤモヤしている時って何が原因なのかわからなかったり原因が複数絡み合っていたりするので、それを一人で紐解くことって結構パワーがいります。
そういう時にキャリアカウンセリングを使ってみてください。
相談者の「なんとなく」を整理するのがキャリアコンサルタントです。
話していくうちに、たいした悩みじゃなかった、と思えたり、意外と良い感じじゃん!と気づけたりすることも多いです。

②現状に不満はないけれどもっと自分に自信を持ちたい人

相談する必要はないと思うかもしれませんが、キャリアカウンセリングを継続することでの効果も大きいです。
特に現状に大きな問題がなく幸せな状態だと、あえてその瞬間には立ち止まらないので、せっかくの良好な状態に気づかずにスルーしてしまいます。
そして、別の場面で気持ちが沈んだ時に、その良好な状態があったことを忘れてしまって、なんだかずっと状態が悪いように錯覚してしまうのです。
なので、状態が良く、心に余裕がある時には自分をさらに好きになるためにキャリアカウンセリングを使ってみてください。

例えば
「希望の会社に就職できた!自分のどんな力が活かせるか整理したい」
「子どもとの関係が良好!何がきっかけで良好になったんだっけ?」
「新しい家を買ってこれから新生活!さらに充実するには何をしようか」

普段、パートナーや友人にはしないような自慢話をたくさんキャリアコンサルタントに話してください。
話すことで自分の頑張りを認めてあげられて、キャリアコンサルタントがフィードバックすることでより確実な自信につながります。

③目標ややりたいことはあるけれどどう進めたらいいかわからない人

コーチングに近いですが、目指すべき目標があって、それに向かってどう進むかを一緒に考えて行動を促していくのもキャリアコンサルタントです。また、仕事の紹介はできない、と言いましたが、そもそも転職活動はどう進めるのか、職務経歴書はどう書くのか、優先順位はどうつければいいのか等の転職活動全般の支援は可能です。

例えば
「転職や起業を考えているけれど何から始めたらいいかわからない」
「夫の転勤で地方に行くことになったので自分に何ができるか考えたい」
「上司との1on1で目標を話さないといけないけれど考えがまとまらない」

未来は誰もわからないので、話すことで具体化していくことができます。
また、情報がないと考えることもできないので、必要に応じて情報提供しながら一緒に考えていくことで、よりリアルにイメージしやすくなります。

まとめ

やはり結論、なんでも話してみてください、となっている気がしますが…
キャリアコンサルタントは傾聴スキルを持った対人支援のプロです。そして守秘義務もあるので、話したことが外に漏れることはありません。
「キャリア」とつくので、なんとなく仕事が絡む話じゃないといけないのかな?と思うかもしれませんが、「キャリア」=「仕事」ではないので、より良く生きるための相談なら何でもOKです。
イメージとしては、ふわふわとしたものを現実的に考えて行動するためのお手伝い、という感じでしょうか。
こんなこと話していいのかな?こんな相談したら恥ずかしいかな?という想いは取っ払って話してみていただけると、こんなものなのか!と感覚的にわかると思います。

カウンセリングのご予約はDMもしくはサイトからご連絡ください。

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