見出し画像

ちょっと仕事辞めてくるわ

安定志向の私が
慎重な私が
現実的な私が

次の職も決まっていないのに会社を辞めました。

いろんな意味でドキドキが止まらない(笑)

ここでは、せっかくなので、今までどう歩んできてこれから何をしていきたいのか、自分への決意表明を兼ねてまとめておきたいと思います。

駆け抜けた二十代

学生時代の就職活動当時、ベンチャーが流行り出していた影響もあり、働くからには自分を高められるところがいいと、周りがメガバンクや大手メーカーを受ける中、私はベンチャー企業や若手の活躍を謳っている企業に絞って就職活動を進めていました。その流れで人材業界に出会ってからはその奥深さと人の人生の岐路に携われる存在感に魅せられて人材業界一本となりました。

晴れて、大手総合人材サービス企業に入社し、新卒ながらキャリアカウンセラーを任され、文字通り朝から晩まで働きました。
優秀な先輩社員と切磋琢磨し合える同期、一つ一つできることが増えていく毎日が新鮮で、数字に追われながらも無我夢中で働いた一年目の終わり、体調に不調をきたしました。
また、残業超過で産業医面談をしなければならなくなり、話をしていく中で、あれ?けっこう私やばいのかも…となっていました。
性格的に休職すると罪悪感で余計に辛くなりそうなので、大好きな仕事と大好きな同僚達でしたが思い切って辞めることを決意し、ちょっと余裕を持った働き方をしようと、真逆の事務職を中心に転職活動を始めました。

ところが、内定が出ない出ない(笑)
面談までは進んでも、
「あの会社出身でしょ?物足りなくて続かないんじゃないかな・・・」
「フロントでやってきたのにアシスタントじゃぁ・・・うちの営業達にイライラすると思うよ」
と面談で言われ続ける始末。
そんな中で内定がもらえたのは、まさかのド日系企業かつ未経験の購買事務職でした。

カルチャーショックに戸惑うほどの穏やかな空気と定時でタイムカードを切る日々。たしかに物足りないけれど、毎日終電帰りだった前職と違って時間に余裕が出た分、今まで会えなかった友人と会ったり、職場のおじさま方に飲みに連れて行ってもらったり、早い時間から彼氏とデートできたりと楽しい時間を過ごしました。お金で時間を買ったと思えば、給与が下がったことも納得でした。

転職した当初の2年間は平日夜と土曜日に音楽院に通い、学びたかった音楽療法とピアノに打ち込み、ライブ活動なんかもさせていただいて、卒業後どうしようかと思っているタイミングで上司から総合職への転換を提案され、社内試験に合格。
さらにその上司の影響で中小企業診断士の講座の無料体験に参加した際に偶然出会ったのがCDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)でした。
やはり人材に携わることへの想いが捨てきれなかった私は中小企業診断士の講座ではなくCDAの講座に申し込みました。(上司失笑)
そこで、資格を活かすべく、転職したのはIT企業。人材業界出身とはいえ人事部未経験の私ですが、任されたのは中途採用業務の立ち上げとその責任者でした。

1回目の転職も2回目の転職も、ポテンシャル採用半端ないだろ・・・と当時の採用担当者お二人のギャンブル精神にお礼しかない。

転職先では、中途採用と並行して新卒採用も任され、一社目と同じくらいのハードさで駆け抜けましたが、さすがにこのハードさを何十年も続けられないなと思ったタイミングで結婚も決まったので、一社目へ契約社員として戻り、CDAを本格的に活かしてキャリアコンサルタントの仕事を専任で行うことを決めます。

自分の道を確立していく三十代

任されたミッションは、二十代のニートやフリーター等、正社員の就業経験がない人たちを正社員就職させること。
自分の常識がことごとく覆される新鮮な感覚と対応したことのない複雑なクライアントに鍛えられ、一通り経験を積んだ後に、妊娠と出産。
育休後に配属されたのは若者・女性を対象にした就職支援センターで、自分が母になったためにコンサルタントとしての幅も広がったことを実感しました。
そのまま経験を積むのでもよかったのですが、まだ自分が知らない世界がたくさんあるのにキャリアコンサルタントという職だけに閉じてしまうことへの不安と、契約社員なので上を目指していけないことに手詰まり感を感じ、娘が2歳になってだいぶ手がかからなくなったこともあり、また転職が頭をよぎります。

そこで出会ったのが直近の会社。
第二創業期を迎えるベンチャー企業でした。
社員番号6番(笑)
正直、声をかけていただいた際には転職する気はなく、こんな働き方・こんな世界もあるんだーと情報収集程度に面談に行ってみただけでした。が、今までにないワクワク感に気持ちが一気に上向いて、ここでなら今まで経験できなかったことを多分に経験して自分のレベルアップが見込めそう!と、三十代半ばにして、初めての法人営業、初めてのベンチャー企業にジョインします。
二人目の妊娠出産も経験し、営業以外にも新設部署の立ち上げ等あらゆる仕事を経験させていただきました。

ただ、さすがベンチャー。
きっと人数の多い会社であれば気にならないのでしょうが、会社の方針と自分の目指したい方向とが合わなくなり、どうあがいても先が見えなくなってきたのです。

でも私は胸を張って言えるほどのビビリな性格かつこんなにジョブホッパーなのにも関わらず根は安定志向で冒険が大の苦手。

やっと手に入れた正社員の職であり、給与も自己最高水準で、フルリモートフルフレックスのこんなに恵まれた状況。多少のことは目をつむってもう少し踏ん張るべきじゃなかろうか・・・。次の仕事が決まらなかったら保育園も退園しないといけない。次が決まったとしても本当にそこで腹を括ってやっていけるのか・・・。

と、ジメジメクヨクヨ考えていた私に夫が言った一言。

「勝負せいっ!」

慎重すぎる私と楽観的すぎる夫の夫婦バランスがこういうところで噛み合うのでしょうね。
え、でも世帯年収大きく下がるかもよ?今みたいな働き方じゃなくなるかもよ?あなたに負担かけちゃうかもよ?と、またもやネガティブワード連発の私に対して、夫は拍子抜けするくらいドーーーーンと構えていました。

えりこがやりたいようにやったらいいんじゃね?俺が正社員でいるうちに自由にやってごらんよ。無理するのだけはやめてね。好きなことを好きにやったらいいよ。で、成功して俺に楽させてくれ。(最後の一言いらないけど 笑)

子どもがいるからとにかく働かなきゃ!子ども預けてまで働くのだから意味のある仕事をしなきゃ!とぎっちぎちに自分を締め付けていましたが、もう少し自由にやってみてもいいんだ、と夫のおかげで決心がつきました。

「じゃぁ、ちょっと仕事辞めてくるわ。」

直属の上司には元々腹を割って何でも話していた良き理解者だったので、私の決心がついてからはトントン拍子で退職の話まで固まっていきました。

退職、と決まってから、さてどうしよう。
4回も転職しているジョブホッパーですが、次が決まらない状態で退職を決めたのは実は初めて。

また転職・・・と思いつつも、ふと、自分ができること、したいこと、求められることを立ち止まって考えた時に、常に頭にあって常にやりがいを感じて常に気持ちが向くことはやはりキャリアに関わることだなと確信しました。

今の時代、いろいろな選択肢があるからこそ迷うことも多く、しっかり考えられる人ほど誰にも相談できずに悩み続けてしまう。でもどう考えればいいか、どういう選択肢があるのか、どう動けばいいのかが整理できてくると、道は開けてくるのです。ただそのやり方がわからないだけ。
私自身が今までいろいろな職種・業界・働き方をしてきたことは全て実となり、財産となり、そういう人たちのサポートをしていく上での強みとも言える。
一人一人が納得いくキャリアを進んでいくための手助けがしたい。そして、ハッピーに働ける人を世の中に増やしていきたい。
そんな想いが今までで一番強くなってきました。

去年、流山市の創業スクールに参加させていただけたのも一歩踏み出すきっかけとなりました。
会社員人生だけが全てじゃない。やりたいことがあれば自分で生み出せばいいじゃないか、私に決定的に欠けている自信が創業スクールのおかげで少し芽を出し始めました。

で、今ここ。

とはいっても、キャリアコンサルタント一本でやっていく勇気がやはり私にはまだないので、いろいろなご縁と環境に甘えさせてもらい、二足わらじ(三足わらじ?)のパラレルキャリアで当面は進めていくことになりそうです。
安定志向な性格に蓋をしてまでのチャレンジはせず、着実に進めていく欲張りな私です。
詳しい仕事の話はまた追々。

駆け抜けた二十代、自分の道を確立していく三十代、
四十代は・・・きっと今までの選択が自信に変わっていく十年間になるはず。


この記事が参加している募集

自己紹介

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?