つらつらとボーイズラブ雑誌の思い出とか
昨日のメンバー限定記事で、小説ディアプラスのファイナル号についていろいろ書いていたら、ディアプラスさんとのなれそめ(なれそめ?)みたいな方向に文章が行っちゃって、「先月何してた?」っていうテーマからは外れてしまったので削ったんですけど。
せっかくなので別の記事で書いておく自分メモ。
そう先月新作短篇が掲載されたディアプラスさんが発行されましたね。
ファイナル特大号お疲れ様でした。
私は多分20年くらい前に「甘えたがりで意地っ張り」を載せてもらったのが最初だった? か? 小説ディアプラスがディアプラスの増刊か小説ウイングスの増刊だった頃だった気がする。すみません全体的に記憶が曖昧なんですが。途中で独自の出版コードが取れて独立した記念、みたいな号があった気がします。
今Wikipedia先生に聞いてみたら、1998年にディアプラスの増刊として創刊、2009年アキ号からは小説Wingsの増刊になって、2019年フユ号から独立創刊、らしいです。
たしかに2019年のアキ号見ると「小説Wings増刊」って書いてあるな。
私が初めて小説ディウアプラスに載ったのが、多分2005…いや2004年…? なので、ディアプラスの増刊時代っていうことですね。Amazonとかでももうみつからないし、このサイトにも情報がないから定かではありませんが。
そうすると、他の作家さんからのご紹介で編集さんから電話があって「うちでお仕事どうですか」みたいなお話をいただいたのが2003年とかか?
ディアプラスの創刊当時は誌上で同人誌の委託の仲介みたいなことやってて、私も電気犬工場だった頃の本を送ってたから、担当さんがそれを覚えてて…みたいな話もしたなというのを思い出しました。
当時は書店委託ってあんまりメジャーじゃなくて、サークルが自分の家の住所を晒して雑誌に紹介してもらって、本が欲しい人が無記名小為替と宛名カードを送って申し込むっていう文化があったんですよ。
怖いね…! 本名丸出しでしたね。同人誌の奥付にも普通に住所氏名を載せていた時代です。
私は一般振替口座をサークル名で作っていたので、もしかしたら住所氏名じゃなくて振替口座番号だけ晒していたかもしれませんが。もはや記憶が…。
何にせよ届いた申し込み分を、一日何件とか何十件とか処理していくわけですよ。その作業が好きだったので、うちのサークルはいまだに自家通販もやってます。BOOTHで倉庫発送じゃなくて自宅から発送よ。最近全然新刊出せてないから、また通販作業できるようにしたいなあ。
おいディアプラスから話がずれたぞ。
だから(戻す)20年くらいお世話になったと思います小説ディアプラス。いっぱい書かせてもらったなあ。
いろいろなイラストレーターさんにお世話になりました。ありがとうございます。全部宝物ですこれからもよろしくお願いします。
ここからBL雑誌全般の個人的な思い出になりますが。
BLはまりたての学生時代、当時出てる雑誌は手に入る分は全部買っていた。
花丸とかJUNEとか青磁ビブロス時代のビーボーイとか麗人とかエクリプスとかSHYとかGUSTとかアイスとかとかラキッシュとか。あとなんだ。いっぱいあったな。小説も漫画もとにかく片っ端から読んでた。
そもそもBLというジャンルを知ったのが花丸漫画からで、小説のコミカライズを見て「これは…なんだ…男の子同士でつき合っている…!?」と衝撃を受けて、コミカライズは連載途中だったもので話の前後が気になって、花丸ノベルズで原作を買って、一緒に他の作家さんの本も買って、そこから他レーベルにも手を伸ばしたり雑誌を買い漁るようになった。
ちなみにその頃徳間さんのCharaは存在してなくて、ノエルだった気がする。キャラになってからも道原版の銀英伝コミカライズを読むのが目的で買っていた記憶があるので、途中からBL誌になったんじゃなかったっけ。カルバニアがキャラに載ってるのも多分ノエルからの流れを汲んでるからなんですかね。ずっといい雑誌ですよね。
そして当時はディアプラスは漫画の方もまだなかったな。なおWingsは小学生くらいからずっと買ってました。東京BABYLONとか源氏とか恋愛関係については意味がわからず昴流君と北斗ちゃんは双子の女の子だと思っていたな。これはBL本です! ってはっきり言ってくれないとわからなかったんだ…。
近所のダイエーに入ってる本屋さんに並んでるこれはBL本です!っていう本は雑誌もコミックスもノベルズも文庫も全部買って、とうとう読むものがなくなっちゃったから、次の発行日を待つまでの間、仕方なく自分でも書くようになりました。可哀想な自給自足。
で、書けたからページ数とかの規定がない雑誌に送ったら賞金もらって、そのお金で同人誌を作って売って、売り上げで次の本を作って、ってやってて気づいたら今。
二冊目のオフセ本を出した頃に、イベントでそれを手に取ってくれた編集さんから手紙が来て(奥付の丸出し住所に直接手紙と献本が来た。そういう時代だったんです)、そこで何となくデビューすることになるのかと思っていたら、友達のお姉さんの友達がBL編集やってて、そっち方面からアンソロジーに寄稿することになって(あまりに気軽すぎる感じですがやっぱりそういう時代だったんだと思う)、そっちの方が先に発行されたから、デビューがそのアンソロジーになりました。
昔は雑誌じゃなくて書籍扱いで出ているBL漫画アンソロジーっていうのもいっぱい出ていて、あの文化はもう今は潰えたのか? 今だと電子で出てる感じなんですかね。
あのアンソロジーというものが、あの頃何のためにあんなにいっぱい出ていたのかは知らないんですが、多分雑誌コード取るより楽だったからか? おかげで結構書かせてもらった記憶がある。
デビューしたとこでは文庫になったりもしなかったし、掲載誌も手許にないし、原稿自体どっかいっちゃったので、なぜならその頃はPCではなく日本語ワードプロセッサというもので書いていたからです文豪mini、タイトル自体覚えてないものも結構…。
そうだよデビュー当時はネットもろくに発達してなかったから、フロッピーディスクにデータ入れて刷り出したものと一緒に宅配で送っていたんだ。
イラストの確認などFAXでしたね。BL小説のお仕事にFAX必須でしたね。
書いてて段々怖くなってきた。すごい時代に生きていた。
何か話があっちこっち行くな。回顧なので仕方ない。
この先この業界どうなるのかな、みたいなことは実際時が流れてみなければわからんこともあるし、憶測とか希望的観測が大きくなってしまうので、また限定記事とかで機会があったら語りたいですね。
何で今月電子限定の文庫を出すのか、みたいな話にも通じるところがあります多分。
まだまだBLで書きたいこともやりたいこともいっぱいあるので、お仕事でもそうですが、ウェブとか同人誌とかでも頑張りたいなあ、みたいなことを回顧しながら思いました。
とりあえずJ庭に申し込むのを忘れないで私。
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