雪だるま@選挙

日本 / アメリカ / 韓国 の選挙に関心があります。世論調査から政治や選挙の実像を描…

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日本 / アメリカ / 韓国 の選挙に関心があります。世論調査から政治や選挙の実像を描き出すことが目標。 2024年大統領選や、アメリカ世論の動向について記事を書いています。 Twitter→https://twitter.com/election_yuki

最近の記事

【イスラエル=ハマス戦争とアメリカ世論①】開戦直後から変化する世論

 こんにちは、雪だるま@選挙です。この記事では、昨年10月のハマスによる越境攻撃から始まったイスラエルとハマスの武力衝突について、アメリカの世論がどのように受け止めているか、分析します。  これまで、バイデン政権は親イスラエル政策を基本としてきました。民主党内や若年層から反発が目立つ中、実際の世論はどのような立場を取っているのでしょうか。  また、11月には大統領選を控える中、アメリカの中東政策と国内政治の関係についても考えます。 アメリカ世論の動向衝突直後から現在まで

    • 【2024年大統領選】ケネディ・ジュニアの選挙戦 “第3党”候補は二大政党に対抗できるか

       こんにちは。雪だるま@選挙です。今回の記事では、11月の大統領選に向けて、民主党と共和党の二大政党以外から立候補する「第3党」の候補に焦点を当てます。  民主党の名門・ケネディ家出身のロバート・ケネディ・ジュニア氏が無所属で出馬し、一定の支持を集めています。ケネディ氏の選挙戦の現在地と今後の展望について考えます。  また、二大政党が政治的に先鋭化し、分極化が進む中で、二大政党ではない新しい勢力を模索する動きが広がっています。このような第3党勢力は、アメリカの政治で勢いを

      • 【2024年大統領選】3度目の指名獲得 トランプ支持の基盤と本選への“課題”

         こんにちは。雪だるま@選挙です。今回の記事では、予備選で盤石の勝利を収め、3度目の共和党候補者指名を獲得したトランプ前大統領の支持基盤を分析します。「圧勝」と伝えられるトランプ支持はどう変化しているのか考えます。  また、予備選の結果から見える本選に向けた「課題」についても見通すことを試みます。 2024年の共和党予備選トランプvs.ヘイリー 異なる集票基盤  スーパーチューズデーでは、14州のうち13州でトランプ氏が勝利し、結果的には圧勝しました。ヘイリー氏はバーモ

        • 【2024年大統領選】バイデン大統領は再選できるのか 年齢に高まる懸念

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、歴史的な低支持率となっているバイデン大統領が、11月の大統領選で再選を果たすことができるのかについて検討します。  バイデン大統領の支持率はなぜ低く、4年前とはどう構図が異なっているのか。また、それは大統領選挙にどう影響するのか考えます。 バイデン大統領の支持率推移アフガン撤退“失敗”の余波  まず、バイデン大統領の支持率がどう推移してきたかを捉えます。2021年の就任時は、60%近い支持率からスタートしましたが、同じ年の

        【イスラエル=ハマス戦争とアメリカ世論①】開戦直後から変化する世論

          【2024年大統領選】「トランプ連勝」共和党予備選 1月の動き

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、1月15日のアイオワ州党員集会から始まった共和党予備選について、1月の動きを分析することにします。  初戦のアイオワ州、続くニューハンプシャー州ではともにトランプ氏が勝利しました。年明けからのクリスティ氏、ラマスワミ氏、デサンティス氏の相次ぐ撤退についても、その時期と影響について考えます。 10日 クリスティ氏撤退 トランプ氏を強く批判してきたクリスティ前ニュージャージー州知事は、1月10日に選挙戦からの撤退を表明しました。ク

          【2024年大統領選】「トランプ連勝」共和党予備選 1月の動き

          【2023クリスマス企画】大統領選挙へ 今年の振り返りと最新情勢

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、旧Twitter(X)に投稿したクリスマス企画のアーカイブをまとめます。 共和党予備選挙デサンティスの失速  デサンティスは2023年1月の段階ではトランプと支持を二分していたが、年末の時点で支持率が11.7%まで下落。相次ぐ戦略の失敗で「トランプにもバイデンにも勝てる候補」というイメージが崩壊し、選挙戦は厳しい状況に。 ヘイリーの躍進 ヘイリーは討論会での勝利を重ね、中道/穏健層を中心に支持を拡大しデサンティスと全米規

          【2023クリスマス企画】大統領選挙へ 今年の振り返りと最新情勢

          米大統領選まで1年 再び対決する「バイデンvs.トランプ」その情勢は

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、2024年11月5日に実施されるアメリカ大統領選挙に向けて、現在の情勢を見通していきます。  民主党からはバイデン大統領、共和党からはトランプ前大統領が出馬を表明しています。民主党はバイデン大統領が指名される見通しで、共和党は予備選を経てトランプ前大統領が指名される可能性が高まっています。  この記事では、バイデン大統領とトランプ前大統領が再び対決するという想定で、来年11月の本選挙について分析します。 バイデンvs.トラ

          米大統領選まで1年 再び対決する「バイデンvs.トランプ」その情勢は

          【2024年大統領選】共和党予備選 独走するトランプに死角はあるか

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、2024年大統領選挙の共和党予備選の情勢を概観し、首位を独走しているトランプ前大統領への支持が盤石なのか検討します。  8月にウィスコンシン州・ミルウォーキーで行われた共和党の討論会には、共和党候補8人が出席しましたが、トランプ氏は欠席しました。討論会後も圧倒的なリードを誇るトランプ氏ですが、その支持基盤と死角について分析します。  トランプ氏以外の候補に関する動向は、こちらの記事をご覧ください。 トランプ氏の支持率推移 

          【2024年大統領選】共和党予備選 独走するトランプに死角はあるか

          【2024年大統領選】共和党予備選 初回討論会後の情勢変化

           こんにちは。雪だるま@選挙です。8月23日に、共和党予備選の初回討論会が実施されました。首位を独走するトランプ前大統領は参加しませんでしたが、2位以下の候補者7人が参加し、初の討論会に臨みました。  この記事では、初回討論会の形勢と、討論会を視聴した予備選有権者の評価に概観し、討論会が各候補の支持率に与えた影響について分析します。 初回討論会の「形勢」は参加した候補者8人  今回の討論会に参加したのは、演壇中央から順に次の8人です。  デサンティス氏は、この候補の中

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          アメリカ世論と外交政策 党派性と世代はどう影響しているか

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、アメリカの世論が外交政策に対してどのような傾向を示しているのかを、世論調査を中心に分析し、明らかにします。  激しい党派的分断の時代において、党派性は政策争点一般への態度に大きな影響を与え、外交政策もその例外ではありません。  また、世代間で政治的立場や価値観に大きな違いが見られる中、外交政策ではどのような影響が見られるのでしょうか。20代以下の若年層(いわゆるZ世代=Gen-Z)に焦点を当てながら、分析します。 党派性と外

          アメリカ世論と外交政策 党派性と世代はどう影響しているか

          【告知】雪だるま@選挙のSNSアカウントについて

           こんにちは。雪だるま@選挙です。これまで、雪だるまはTwitterでの投稿を中心に、月に1回程度noteを更新してきました。昨今、Twitterの動向が不安定化しているため、雪だるまは複数のSNSアカウントを運用することにいたしました。  この記事中では、雪だるま@選挙のSNSアカウントについて、整理させていただければと思います。 Twitter:@election_yuki note:雪だるま@選挙|note Instagram:雪だるま@選挙:election_yu

          【告知】雪だるま@選挙のSNSアカウントについて

          【2024年大統領選】民主・共和両党の予備選 2023年上半期の情勢

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、2024年のアメリカ大統領選挙に向けた、2023年上半期の情勢について、民主党・共和党でそれぞれ行われる予備選挙を中心に分析します。  2023年上半期には、民主党から現職のバイデン大統領、共和党からデサンティス知事(フロリダ州)、ペンス前副大統領が出馬を表明するなど、大きな動きがありました。  共和党の予備選は、トランプ前大統領に対してデサンティス知事が挑む構図ですが、トランプ氏の訴追など上半期にあった大きな動きを中心に、

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          【2024年大統領選】民主・共和両党の“激戦州獲得戦略”

           2024年11月に実施されるアメリカ大統領選挙に向けて、各党の候補者が続々と出馬を表明しています。民主党からはバイデン大統領、共和党からはトランプ前大統領が参戦します。  この記事では、民主党・共和党それぞれの指名を得た大統領候補が戦う本選で、両党がどのように激戦州を獲得する戦略を描くかについて見通すことを試みます。 2024年へ 激戦州の状況民主226人、共和218人で優位な情勢  まず、この記事全体を通して留意する必要があるのは、現時点で本選の激戦州を確定させること

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          アジア系アメリカ人の投票行動 COVID-19の拡大は選挙にどう影響しているか

           こんにちは。雪だるま@選挙です。アジア系アメリカ人は、アメリカで最も人口が成長している人種グループであり、選挙結果に与える影響にも注目が集まっています。2020年のCOVID-19は中国・武漢から世界中に拡大し、アジア系のコミュニティにも差別の急増などの形で大きな影響を与えました。  この記事では、アジア系有権者の人口や居住地域、政治的傾向の歴史的推移を概観し、2020年以降どのような動きを見せてきたか分析します。 アジア系有権者の基本情報 アジア系アメリカ人は、総人口

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          アメリカで争点化した“治安” 【後編】犯罪率上昇が与える政治的影響

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、【前編】に引き続いて昨年のアメリカ中間選挙などで大きく争点化した「治安」「犯罪」について考えます。  前編の記事では、コロナ禍で治安が悪化した現状と背景について分析しました。後編の記事では、選挙や世論との関連を分析することにします。  前編の記事は次のリンクからご覧いただけます。  前編の記事では、コロナ禍の治安悪化について要因を「社会経済の停止と失業率の上昇」「青少年コミュニティの閉鎖」「銃器の拡散」「BLM運動と警察機能

          アメリカで争点化した“治安” 【後編】犯罪率上昇が与える政治的影響

          アメリカで争点化した“治安” 【前編】コロナ禍の治安悪化はなぜ起きたか

           こんにちは。雪だるま@選挙です。この記事では、昨年のアメリカ中間選挙などで大きく争点化した「治安」「犯罪」について考えます。  2020年初頭にCOVID-19の感染が拡大し、アメリカでも都市封鎖(ロックダウン)など行動制限措置が取られました。直後から、アメリカでは犯罪率が上昇し、選挙でも大きな争点として浮上するようになりました。中間選挙では、特に共和党側が民主党知事の失策が原因だとして争点化を図り、一部の州では戦略が成功しています。  この記事では、なぜコロナ禍で治安

          アメリカで争点化した“治安” 【前編】コロナ禍の治安悪化はなぜ起きたか