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12月8日、紅葉のピークを過ぎても諦められなかったので高尾山に登ってみた

紅葉の美しい時期になると、ものすごく混む高尾山。

ピーク前(11月21日)で、既にこの混雑っぷり。
それほど美しい高尾山の紅葉だが、紅葉シーズンの高尾山には行った事が無い。

地元八王子では、激混みの高尾山は嫌と言って紅葉シーズンには行かない人が多い。
わたしもその1人だった。

だが最近、高尾山登山にハマった身としては、高尾山の紅葉は是非見ておきたい。
今年は激混みでも怯まず紅葉を見に行くぞ!お〜!

・・・と意気込んでいたのに、紅葉シーズンに忙しくなり、全く高尾山に行けず。
シーズン前はチョコチョコ行けたのに、なぜッ!と悔しい思いをしていた。

行ける日は・・・行ける日は・・・なんて言っているうちに、高尾山関係の
X(旧Twitter)に「紅葉のピークは過ぎた」の文字が・・・

ガーン・・・とうとう過ぎたか・・・ピーク・・・
もみじ台の紅葉、見たかったのに・・・

半泣きでXを見ていると高尾山ケーブルカー[公式]の文字に希望の光が!
「ピークは過ぎましたが、まだまだ山内の各所で、紅葉狩りをお楽しみいただけます」とな!

マジで!?まだ高尾山の紅葉が見れるかも!と大盛り上がりで晩秋の高尾山に出かける事にした。

紅葉が残っている可能性が高いコースはどこだろう?
おススメコースは?・・・と調べると1号路とケーブルカー、リフトから見る紅葉がおススメらしい。

が、わたしはあまり1号路は・・・
コンクリートの道と延々続く坂が苦手なのだ。

だが今回の目的は、あくまで紅葉を堪能する事だ。
コンクリ坂が嫌だとか言っている場合では無い。
行くしかないでしょう。1号路!

という事で、12月8日(金)、1号路で登る事にした。

京王線高尾山口駅で降りると、なるほど・・・紅葉が散っている。
やっぱり遅かった感が否めない。

でも少しは紅葉が残っているはず・・・と少しの期待を胸に高尾山へと進んだ。

ケーブルカー駅清滝駅が見えて来た。

あれ?なんかこないだまでとは全く違う風景がそこにあった。
人がまばらで、待たずにすぐにケーブルカーに乗れる感じ。
ピークを過ぎるとここまでガクッと人が少なくなるのか!とビックリした。

清滝駅前の紅葉も散っている。
山中には紅葉が残っていますようにッ!!と、祈るようにして1号路に進もう・・・
とすると、1号路前に何か小さな団体がいる。小学生だ。

「すみません!お時間ありますか?」
「すみませ〜ん!」

小学生が何やら画用紙を持って登山者に話しかけている。
近くの小学校の生徒らしい。
学校の授業での研究発表を聞いてくれる人を探してるようだ。

数人、発表を聞いている人もいるが、断っている人もいる。

いつもなら、どんな研究者発表かな?と聞かせ頂くが、今日のわたしは、
紅葉が残っているかいないかで頭の中が占拠されている。
早く山に入りたい思いで一杯の所に、出鼻をくじかれるのは頂けない。
スミマセン!と、小学生軍団を避けるように歩いた。

すると、わたしに気付いた小学生が数人、タッタカタ〜と、こっちに走ってくる。

ヒ〜!ロックオンされてる〜汗

今日は本当にごめんなさい!
と、さりげなくコースを変えるわたし。

イヤ、ほんの5分や10分、子供の発表を聞いてあげても良いじゃない!と
もう1人の自分が言う。

イヤ、そうだけども、紅葉狩りにスイッチが入っちゃってるんだよ〜!
気持ちはもう山の中なの。このノリを途切れさせたく無いのよ〜!

なんか心が狭い!?とか何だとか考えてたらゴチャゴチャして来た!
優しい大人じゃ無いかな・・・と思いつつ、自分の気持ちに正直に進む。

と、どんどん1号路の入り口が遠くなる。

ああ・・・わたしが行きたいのは1号路なのに・・・
こっちは6号路じゃん〜・・・

でも今更、1号路の入り口に引き返せない。

しょうがない・・・6号路に行くか・・・と6号路入り口付近に行くと、なんか
ワイワイ騒がしい。

「時間ありますか?」
「聞〜〜〜てくださ〜〜〜〜い!!」

ヒ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!
ココにもいたんかいッ!!!!!

この狭い6号路の入り口に小学生軍団!!

あ〜〜〜・・・ごめんなさい!わたし、先に進みたいので。
「大丈夫です・・・」と小声で謝りつつ、小学生軍団の横を通り過ぎようとすると

「高尾山のきのこのお話です!」

ナニッ!!!!??高尾山のきのこ!!??
すごい勢いで声の主の方を見るわたし。

「聞きたいです!」

即答で小学生軍団の前に進んだ。

あれだけゴチャゴチャ言っていた紅葉スイッチはどこいった状態である。
だって高尾山のきのこには興味があるじゃない。
自分の欲求に素直な人である。

「高尾山のきのこについて」と言って、画用紙に自分達で描いたきのこの絵を
見せてくれながら高尾山にある様々なきのこの話をしてくれた。

これがとても面白くて、興味深い内容で、とても素晴らしかった。
「勉強になりました。ありがとうございました」と、小学生にお礼を言って6号路に入った。

なるほど。高尾山に関する研究発表だったのか。
すんごい楽しかったなぁ〜

他の子達はどんな研究発表だったんだろう?
きのこの話がとっても楽しかったから、他の発表を聞きたかったな。

今度また小学生軍団がいたら、こちらからお願いして研究発表を聞かせて頂こう。

なんか気分が良い。得した気分〜とウキウキで、琵琶滝への道を進んだ。

サラサラサラ〜・・・・・

相変わらず、清らかな滝の音に和む。

さて、ここからどうするかである。
紅葉が綺麗な1号路に出るためには、この階段。

ここを登って病院コースと言われる悪路と言われる道を進まねばならない。

以前、母にこのコースの事を聞いたら、
「そんなに悪路じゃないよ。お母さんだって行ったんだから大丈夫だよ」
と言われた。

母がそう言うなら・・・
行ってみるか・・・と階段を登ってみた。

登っていきなり躊躇する。
ザ・山道、である。
しかも道が湿っている。

最初からこのゴツゴツの道・・・
無事1号路まで行けるのだろうかと不安になる。

やっぱり6号路を戻ろうか・・・と見ると、ズラズラズラ〜〜〜〜・・・
と大行列で道を進む登山者等が見えた。

うわ〜〜〜・・・
あのすごい人数の間をぬって行く自信がわたしには無い。

どうしよう・・・と下を見ると

ハートだ!

カワイイ。

なんかこの道の先に、良い予感がする。

悪路と言われるこの道に少し不安があるけれど、行ってみる事にした。

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