ある朝、生徒が「おはようございまーす。」と言いながら教師に向かって手を挙げていました。
声をかけられた教師も手を挙げて、タッチしようと瞬間、
「バチッ!」
冬にはよくある光景ですね。
生徒のその体験をきっかけに静電気について学習できないだろうか、と考えました。
中学校理科では、つるしたストローを紙袋でこすり、反発したり引き合ったりするのを調べる実験や、電気クラゲの実験があります。
でも、ストローでは面白くないし、電気クラゲは肢体不自由の生徒がビニールひもを落とさないように塩ビ管を振るのは難しいです。
知的障がいを併せ持つ課程なので、もっと楽しめるものはないだろうか。
静電気で水流を曲げるとか、下敷きで髪の毛を逆立てるとか、いろいろ思いつきましたが・・・。
そうだ、ChatGPTに聞いてみるか。
そこそこ良いものを答えてきたなと思います。
コームって何だ?と思ったら、櫛のことですね。
でも、風船は買ってなかったし、うちに櫛は無い。
あるのはビニール、塩ビ管、ストローあたり。
これでできる実験はないだろうか。
「可能性が高い」という表現が気になりますが、手順を聞いてみます。
なるほど。実験はできそうです。
模範解答を作っておきます。
さっきの「可能性が高い」という表現は、この「引き合う/反発する」からきているのですね。
確かに、以前実験したときに、さっきまで反発していたのに、引き合うようになって「???」となったことがありました。
授業ではあまり深入りしない方が良さそうです。
まとめ
ChatGPTは授業のアイデア出しに使えるなと思いました。
特に、自分のあまり得意でない分野だと(自分の専門は化学です)、自分では気づかないアイデアを出してもらえます。
知的障がいを併せ持つ課程だと、教科書が使えないですし、中学部や高等部では免許外の教科も担当することがあるので、活用していきたいと思います。
ただ、うちの自治体だと、教師アカウントでChatGPTとGoogle連携はできるのですが、校務用ネットワークだと過去のチャットのログを見ることしかできません。
アップロードの制限なのか、回線速度の問題なのか・・・。
GIGA回線ならできることを確認しています。