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■ 其の188 ■ 猪熊弦一郎展

四国は香川県の丸亀市にある「猪熊弦一郎美術館」に行ってきました。
案内パンフレットにこんなことが書かれています。

私は、美とはひっきょうバランスだと思う。コンフュージョン(混乱)と
オーダー(秩序)は如何の世界にも絶えずあるがこれは表裏一体のものだ。絵もつきつめていけば、そういうことになるのではないかと思う。いい絵は、どんなに乱暴な描き方にみえてもちゃんとした秩序がある。色、形、重さ、軽さ。そういういろいろなものの調和がとれている。具象にしても抽象にしても、絶対にそういうものがなければいけないと思う。


顔、犬、鳥、1991

絵葉書を買ったのですが、この絵の右上の「四角いの部分」を、指で隠してみてください。ぜんぜん印象が変わってしまいます。全体の緊張感が薄れ、締まりのない絵になります。
絶妙なバランスというものを実感できます。
猪熊弦一郎美術館、とてもよいです。


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