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読んだ本「女子の働き方 男性社会を自由に歩く「自分中心」の仕事術」

そう、仕事は男性社会なのだ。

『虎に翼』の感想をXで見つけるたびに、
「令和にもなって、どうして戦前・100年前と同じことに苦しんでいるんだろう」
「女性活躍なんて勝手なことを言われて、もともと”女性活用”って言っていたくせに」
と、普段は蓋をしている怒りや疑問が、沸々と再び熱を持ち始めている。

いつ私は怒りに蓋をしてしまっていたんだろう。

思えば片田舎で過ごした高校生の頃は、ずっと怒りを抱えていた。
ジェンダーバイアス、
自分の身体や将来に対して意思決定権を与えられていないこと、
情報も機会も平等ではないこと・・・
自由平等なんて理念を掲げながら、まったくその通りではない世界に生きていることを、怒って恨んで悔しがって、周りを変えられない自分に対して勝手に失望して泣いて苦しんでもがいていた。

過去の怒りが、今の私を形作っている1要素であることは間違いない。


この本を読んでも、「こうすればいい」という答えは書いていない。
どんな本を読んでもどんなに素晴らしい女性に会っても、明確な1つの解なんてないことは薄々わかっている。

でも、いま苦しい。
苦しいことを思い出してしまった。


この本は、「根本の男性中心の社会を変えよう」ではなく、
「ちょっと考え方を変えてみて」という提案をしてくれます。
それから、「こういう言い方・やり方をすると、男性は余計扱いにくくなって、ときには妨害してくることもあるから、気を付けて」というTips。

こういうTipsは、すぐには変えられない現状の男性社会を渡り歩くのにとても重要。
残念だけれど、女性であることで足を引っ張られないよう、自営することも大事。
改めて気を付けなくてはと思いました。

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