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GW明けの教室で大学生を見て思うこと

五月病という言葉もありますけど、ゴールデンウィークというのは確かに「何かしらの変化」の一つの引き金のような気もします。

毎年似たようなことをしているはずの私自身も今週はかなりしんどかったのですから、大学生にとってはもっとしんどかっただろうし、まして大学1年生にとってはさぞかしです。

私が勤務する大学は自宅通学よりもはるかに一人暮らし学生が多いです。入学して親元を離れて誰も知らないところに住み始めて心細い、さらには何をするのも右往左往で買い物に行けばお金が減ってきて不安になる、料理をしてもうまく出来なくてガッカリする、とそれはそれは精神的につらくて苦しいことたくさんあるんですよね。

とはいえ入学直後は授業にもマジメに向き合って、サークルも積極的に入って、友達作りも頑張らなくちゃとかなり気を張っているから、自分がギリギリだってことに気づかない。

それがゴールデンウィークで実家に帰って突然張り詰めていた気持ちが緩むと、気づかなかった「苦しい」とか「ガッカリ」が突然浮上してきてしまって急に落ち込んじゃったりするわけですよ。そうすると大学に戻ってからも「苦しい」という気持ちを引きずっちゃったりする。

これがまた全く違うパターンもあります。

大学に対する認識がそもそも緩く、「大学に入学した」=「楽しく遊ぶ4年間を手に入れた」と思っている学生の場合。4月にみんながマジメに授業を聞いているときはおとなしく息をひそめていたものの、ゴールデンウィークで久しぶりに地元の友達とハジけまくり、そのノリのまま戻ってくる。学生は同類のニオイに敏感なのか、そういう学生同士で固まりはじめると、授業なんて聞かなくなってくるし、下手したら授業に出なくなってくる。

どっちのパターンも教員としては心配なので注意しなくてはならないのですが、今週の授業ですでにそういう「ヤバそうな」雰囲気を出している学生もいて、早めに手を打たないといけないかもなあと頭の痛いところ。