孤独(孤毒)

孤独とは
世界で一番淋しい毒なのです
細長いヴィンテージの
ガラス瓶に詰められて
昭和からある古い薬局で
売られていました
とても高価な商品でした
それ程 価値があるのです

独りになりたい時
僕は孤毒を飲みます
すると両親も 兄弟も 親戚も 友達も
先生も かかりつけ医も
古本屋の主人も
骨董店の奥さんも
誰も連絡してきません

独りで死ぬ時は
僕は孤毒を飲むでしょう
そして全て飲み干すでしょう
独りで死んで
僕は未来永劫  孤独になるでしょう

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